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パズリィハウス開発秘話

はじめに

こんにちは、つけらっとゲームスのプログラム担当のとちです。
今日は以前リリースした「パズリィハウス」について、
ゲームデザインを担当した茶樫てるにお話を聞いてみましょう。

その前に簡単にアプリ概要を説明しますと……

  • 無料のジグソーパズルアプリ

  • 15ピース、60ピース、135ピースの手軽に楽しめる難易度設定

  • パズルゲームなのにキャラクターとストーリー性がある

  • 無料の追加パックをDLすると遊べるパズルを増やせる

  • 現在でも1~2か月に1度のペースで追加パックを配信

  • Android/iOS両対応

作りとしてはシンプルなパズルアプリです。
ここからは茶樫に開発時のことを話して貰いましょう。

ゲーム開発の経験は?

パズリィハウスのパズル選択画面

茶樫てるとしての活動内容は?

はじめまして、茶樫てるです。
食べ物イラストが得意です。
今までゲームを作った経験は無く、最初にゲーム制作に携わったのは津軽為信統一記のUIでした。
今回のパズリィハウスではUIとメインキャラクターデザイン・企画を行っています。

いきなりゲームデザイン役! 大丈夫?

ゲームデザイン役という意識はありませんでした。
後で書きますが、このゲームは開発のきっかけは「こんなふざけたことがあるか!?」と私が怒ったことからはじまりまして…
私が勝手に突っ走ってメンバー皆が支えてくれた感じです。

ゲームデザイナーとして心がけた部分

私はゲームの製作した経験がないためゲーム画面を絵コンテのようにしてメンバーに見せつつ説明しました。
開発メンバーの「わからない」という不安を出来るだけ無くすように何度も話したり、「こういう表現をしたい」となったときはプログラム担当のとちさんと話しながら固めた感じです。

パズルのピースがモチーフ パズリィたち

また、物語やキャラクターが私の頭の中だけで生きていても意味がない、開発メンバーみんなからも親しみを持たれるように…とよくこのキャラクターはこんなことを言いそう〜という話をほぼ毎日してたような気がします。

作り手がキャラクターに親しみを持っていない、楽しんで作っていないのにユーザーに届くわけねぇよな〜〜〜って思っているからです。
キャラクターやストーリーの解像度が上がったおかげで、キャラの言い回しがより良くなったと思います。

開発のきっかけは?

スマホにタッチするだけで楽しめるデジタルジグソーパズル

開発しようと思ったきっかけ

前作の津軽為信統一記の開発の後、何か新しいゲームを作りたいね〜ととちさんと雑談していた時にswitchのストアを見ていたんです。
その時に、為信よりもっとカジュアルで老若男女が楽しめるゲームを作りたいと思いました。為信はルールがわかるとハマるんですが、なかなかカードゲームに慣れていない人だと楽しめないことがあり…私も慣れるのに時間がかかるタイプでした。

誰でもルールがわかる…となった時に昔家族とジグソーパズルをしたのを思い出したんです。子どもの頃、親と一緒にワイワイして楽しかった。
つけらっとゲームスには私も含めてグラフィッカーが3人もいる、絵柄の幅が広いし良いかも!と思い開発を初めてみました。

多くのイラスト/写真でパズルを楽しめます

スマホゲームでリリースしたいと思い、アプリストアで似たようなものがあるか?とリサーチしたのですが…その時無断転載じゃね?って感じのイラストをバンバン使っているアプリを見つけました。というかほとんどそんな感じでした。

多分pixivやTwitterから勝手にDLして、当時大ヒットしたマンガやアニメのイラストをふんだんに使った日本語が怪しいアプリ…これをみて私はすごく悲しくなりました、クリエイターを尊重するわけでもなく、ただ「良い感じのイラスト」を雑に扱って儲けようとしてんのかよ、お前もアプリを作っているクリエイターなのに、ふざけんなってなりました。

私たちが開発するこのアプリはクリエイターがどんな人か明らかにする。このアプリがユーザーとクリエイターのかけはしになるように!と決めました。勢いがあったからか、開発時間は数ヶ月(※)で終わりました。

アプリに対する想い

以前のコラボ通知 美しい弘前市のイラストでパズルも楽しめる

このアプリではクリエイターとパズルを遊んだユーザーを繋ぐプラットフォームになればと思い作りました、またさまざまな作品があるのでユーザーにとって癒しになればいいなとも。
青森や弘前のちょっと変わった建物や面白いお店も紹介してみたりしたら楽しいかなと思います。

それに青森にはすごいクリエイターさんがたっくさんいるんです!
その方々を紹介したい…でも依頼するほどサークルに余裕もなく…今参加されているクリエイターさんにも何かもっとメリットを…と思いつつできていないのが現状です。すごく悔しい。

他のパズルゲームと違う部分は?

このアプリ、先ほども話しましたが作品を提供してくれたクリエイターのSNSへのリンクがあったり、撮影地のGPS位置を記録しマップに表示することができます。
観光地としてもポテンシャルが高い青森!でもどこに何があるかわからない青森!!車があればはちゃめちゃ楽しめる青森!!!
(って勝手に思っています)

画面は開発中のものです

GPSでマップさえ表示できれば行きやすいかな…もし行けなくてもGoogleマップとか見て楽しめるし!と思いました。
いつか遊びに来てほしい〜〜〜って感じです。

地域に対する想い

私は青森から就職や進学で出ていない人です。
特に青森愛!!!青森サイコー!!!って感じはないですが、よく紹介されている観光名所って毎回同じところしかなくないですか?
近年色々な所を車で回るようになり知らなかったおもしろスポットを知ることが出来ました。(地元の人や年代が上の人は知っていたかも…)
車を持っていない若い人は知らないんじゃない?
いや行く手段がないからでしょうか?
確かに楽しいけれど、県内の人でも知らないおもしろスポット知りたくないです?私は知りたいでーす!

今後の為に反省点は?

クリエイター毎に配信されている追加パック

失敗したところは?

思ったよりもゲームをいろんな人に広めれなかったことです。
ユーザーがたくさんいてクリエイターを知ってもらうきっかけが作れたら…と思っているのですが…
また、本当は新しいクリエイターさんにも参加していただきたいですが…お礼ができないとなると難しいという判断です。
本当は今参加されているクリエイターさんに少しでも利益が出るように動ければ…悔しいです。

こうしたらよかった点

もう少しユーザーを増やすために色々なイベントに出れればなーと思いました。青森にインディーゲームを作っているサークルがあることも知られていませんでしたし。

おわりに

ちょっとしたやりこみ要素も

いつもは基本的にわたし(とち)が画面設計やらゲーム全体像のデザインを行うのですが、今回はゲーム開発の経験が少ない茶樫がゲームデザインを行い。短時間で地域密着型のアプリを完成させることができました。
個人や少人数サークルでこれからゲームを作ろうと思っている方の参考になる話もあるのでは?

※実際の開発期間

基本的なゲーム部分は2ヶ月程、その後の外部プラグインとの連携でプラグイン側に不具合があり修正をお願いしたものの先方の対応が遅かったため、別のプラグインに切り替えて作り直し1ヶ月半、アプリ審査ではよくわからない理由でリジェクトされ対応に追われて2週間、合計4ヶ月でリリースとなりました。

ご興味がございましたら是非ダウンロードしてみてくださいね。
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