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みんなが作った料理でにぎわう、リアリティーある世界観づくり

こんにちは、クックパッド デザイナーの平塚(@tsukasio615)です。私の所属するクリエイション開発部ではつくれぽやレシピなどクックパッドの投稿体験に関する開発を行っています。今回は、今年の5月末にリリースしたつくれぽの新しい投稿体験についてご紹介します。

毎週末開催 "つくれぽパーティー"

クックパッドには、作ったレシピに写真とコメントを添えて「作ったよ」を伝える投稿機能 つくれぽ があります。Cookpad Design Magazineの記事にもある「作者への感謝」から「みんなへのおすすめ」にリニューアルしたつくれぽを、どうしたらより楽しく投稿してもらえるか?そのソリューションのひとつとして、"つくれぽパーティー"を今年の5月末から毎週末開催しています。(2021年11月現在でiOSアプリのみ)

週末ちょっと気合いを入れた料理をみんなに見てもらいたくて、おいしくできた感動を誰かに教えたくて、日々の料理記録として・・・ユーザーはいろんなことを考え、それぞれの想いでつくれぽを投稿しています。そんな中、作った料理でみんながにぎわっている、それを見てまた誰かが自分の作った料理をつくれぽにのせて参加する。ユーザー主体でにぎわう世界をつくれぽ投稿体験のひとつの指針としてアプリに組み込みました。

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週末だけ開催されるつくれぽパーティー

ユーザー主体でにぎわう世界

週末、アプリを起動すると最初に見えるのがつくれぽパーティーです。料理のアイデアを紹介する記事と連動し、パーティーに参加しているみんなのつくれぽが続々と流れてきます。デパートで週末にぎわう催事のように、「お、なんかやってる!」と足を止めてもらうのが狙いです。

そのにぎわいを集約する場所として、ハッシュタグで お題 を提供しています。ひとつのお題に向かってみんながつくれぽを投稿することで、一つの軸に十人十色な料理が集まり、自分では思いつかないようなレシピに出会えます。「我が家のクリスマスと言ったらこれ!」「この冬一度は作ってみてほしい!」なんて会話が飛び交うような世界は料理好きな人にとってきっとワクワクしますよね。

そのためのお題選びは特に重要です。例えば時短簡単や食材大量消費のtipsが集まるような利便性も大事だけれど、誰でも気軽に参加してほしいし、何よりこの場所を見にきた時の印象は楽しいものであってほしいです。日々の食卓に並ぶようなハードルが高くない範囲で、トレンドだったり季節やイベントに合うものなど料理のクリエイティビティを掻き立てるお題を選んでいます。

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今まで開催してきたお題

また、つくれぽパーティーではリアルタイム感を重要視しています。細かいですが投稿時間をたった今、3分前、10分前...という表記にしています。つくれぽ投稿なんていつでもできるけれど、みんなが盛り上がってる今のっかってほしい!開催を週末に限定しているのも「今投稿する」理由づけのひとつです。

そうして投稿されたつくれぽはすぐにアプリTOPへ表示されます。自分の投稿したつくれぽがアプリ起動直後の画面で取り上げられ、たくさんの人に見てもらえる・・・場に参加した実感を得られます。

PMと画面を考える最中、日常で目にしたものや経験したことを引き合いに議論することが多々ありました。旅先での出来事、ゲームのイベント、昨日作った料理の話などリアルで体験したことがつくれぽパーティーの世界観のベースになっています。画面デザインを作るというよりも、そこで感じる雰囲気や聞こえてくる会話などをアプリのUI・ビジュアルに変換するという感覚が近いです。

「今日の献立が決まらない!」ような明確な課題を解決するわけではない体験設計において、いかに見るひとの感情を揺さぶるかが重要です。そのヒントは意外と日常の何気ない出来事にあると実感しました。

つくれぽパーティーのこれから

毎週末開催してきたつくれぽパーティーも今週末には第25回を迎えます。つくれぽ投稿のひとつの施策としてはじまりましたが、この枠組みを使ってできることを模索していく段階です。今年の夏には全国の自治体と連携し、ご当地グルメを作って楽しむ「おうちでご当地グルメパーティー」を開催することができました。継続することで見えてきたユーザーの反応やお題の方向性をインプットとし、今後も様々な企画との相乗効果でクックパッド全体の盛り上げに期待しています。そしてこのにぎわいがユーザー間でもっと広がり、誰もが気軽に投稿できる体験設計を考えていきます。

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ところで明日はボージョレ・ヌーヴォ解禁ですね。これに合わせて今週末のお題は#ワインに合う、ワイン好きの腕が鳴るお題です。あなたの思うワインにぴったりなおつまみをぜひ教えてください。

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最後になりますが、クックパッドでは一緒にサービス開発をする仲間を募集中です!

また「Cookpad Design Magazine」ではデザインにまつわる様々なお話をお届けしています。ぜひご覧ください!


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