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二拠点生活する建築家の仕事術。

以前、 lifehackerというWebメディアに僕の仕事術について取材して頂いた。

二拠点生活を続けながら、実際に建築家としてどのように働いているかが垣間見れる。おそらく建築家としては少し変わった働き方なんだと思う。けれど、それでもなんとかやれているし、なんだったら結構豊かな暮らしは実現できている(個人的プライベート満足度は100点だ)。それは、働き方のおかげなのか、二拠点生活のおかげなのか。

この記事は、二拠点生活に興味がある人や、建築家として独立している人、これからしようとしている人、誰かしらの参考になるのではないかと思ったので、今回は改めて内容を一部抜粋して紹介したいと思う。(一部加筆あり)

フルバージョンは下記リンクからどうぞ!
https://www.lifehacker.jp/article/2212-how-i-work-okada/


一問一答

氏名:岡田宰
職業:建築家
居住地:静岡県浜松市
現在のコンピュータ:MacBook Pro 14 inch M1
現在のモバイル:iPhone 13 mini
現在のノートとペン:iPad Pro 12.9 inch with Apple pencil
仕事スタイルを一言でいうと:自分の時間で生きる

従業員も2拠点生活を推奨する一風変わった建築家


――いつから2拠点生活をはじめましたか?

31歳の時に浜松に移住し、その後に32歳のときに、東京で今の設計事務所を立ち上げその時から二拠点生活が始まりました。そのころから、浜松に家があって、東京にオフィスがあるという暮らしを送っています。
平日3日は東京、それ以外は浜松に滞在しています。東京滞在時は、ホテル住まいなんです。部屋も一時期借りていましたが、掃除がめんどくさいのと、コストもそこまで変わらなかったので、ホテル暮らしに切り替えました。


――2拠点生活をはじめたきっかけは?

1つは、東京も地方も両方魅力的で、どちらも手放したくないから。都内の刺激的なものに触れた後、地方に戻ると別荘に来ているような贅沢な気分になります。まさに、いいとこ取りです。
もう1つは、リスクヘッジが理由です。仕事もクライアントも含めて、分散させておいたほうが、今の不確実な世界ではリスクヘッジになるかなと。


浜松の自邸


――従業員の方は毎日出社しているのでしょうか?

コロナ禍になって、僕が事務所に行かなくなったことで、会社は完全リモートにシフトしました。オフィスには最近まで従業員がいましたが、そのうちの1人は長野県松本市に移住をして、2拠点生活をはじめています(笑)。東京での打ち合わせが必要なときだけ、上京してもらっています。


――建築家としてリモートワークに挑戦するとき、どのような苦労がありましたか?

2拠点生活を実現するために、仕事の仕方、資料の作り方、プレゼンの仕方まで、やり方を180度変えました。
たとえば、プリンターを廃止。建材のカタログも事務所に並べているのが一般的ですが、それもデジタルに置き換えました。また、プレゼンをするときに使う、建築物の模型も廃止して、CGやパースに変更。これらは割り切って、デジタルに切り替えてしまいました。

Twinmotionを使ったスタディパース例

浜松市卸本町の計画中のカルチャーデパートメントストアPAO
オフィス新築計画
オフィス内装計画_カフェ部分 
オフィス内装計画 _ 共有部
戸建リノベーション計画_外観
戸建リノベーション計画_内観


iPadがない生活や仕事は考えられない


――仕事をする上で、欠かせないアプリは?

iPadのGoodNotesです。

――そのアプリで何をしますか?

これがないと仕事にならないというほど、重宝しています。
メモをするのはもちろん、PDFの図面を取り込んで赤字で書き込んで、そのデータをSlackやメールで簡単に共有しています。編集性が素晴らしいですね。シンプルにゼロベースで、アイデアをスケッチしたり、パースを乗せて、そこにスケッチを乗せていくこともできます。 

移動時間を生産的に過ごす方法


――仕事のなかで編み出したライフハックは?

「新幹線は移動オフィス」です。
2拠点生活をしていると「移動が大変だね」とよく言われますが、全然大変じゃなくて。確かに新幹線で移動するので、通勤にトータル3時間はかかります。
でも、新幹線はオフィスと考えれば、それは通勤時間ではなく、仕事ができる時間となります。新幹線に乗った瞬間が、オフィスに出社した瞬間だと思っています。
だから、新幹線で寝ることもないですし、リクライニングを倒すこともありません。
パソコンを開いて、仕事をします。これが、捗るんですよ! インターネットはあえて繋がないで、この時間は電話には出ません。通知も来ないので、あえてオフラインの状態を作ることで、集中力を高めています。行きも帰りも、新幹線の時間は仕事の時間と割り切っています。


脱マウスでトラックパッドを極めた


――これは人より得意だと思うことは?

「どこでも資料作成、作図、デザインができること」です。
建築家の仕事は、パースを作ったり、図面を描いたり、大きなモニターでマウスを使って、落ち着いた場所で働くような仕事でした。
私のように移動しながら仕事をするのは、レアケースです。だからこそ、どこでも仕事ができるように、自分を鍛えました。今は、新幹線の中で、図面も描きますよ。
あと、そのおかげか、トラックパッドは誰よりも極めていると思います。図面もトラックパッドで書きますし、家や事務所でマウスが使える環境でも、トラックパッドを使うほどです。マウスでやったほうが速いのはわかっているのですが、マウスに頼ってしまうのはよくないなと。


――自分の仕事哲学について一言
 
「自分の時間で生きる」
自分で、時間軸を決めるようにしています。単純なことで言えば、納期。金曜日までに図面を提出してくださいとクライアントに言われたとします。
だからと言って、クライアントに合わせて金曜日に提出する必要はありません。納期を守っていれば、水曜日や木曜日に提出してもいい。
自分で主体的に時間をコントロールできるように、自分の時間軸で行動するのが大事だと思っています。重要なのは、自分で時間を捉えて、スケジュールを組むということですね。



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