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類が仕事を呼ぶ

建築家として独立して約7年。まだまだ少ないながらも様々な経験を積んできた気がする。嬉しいことも辛いことも、ラッキーなことも、理不尽なことも。サラリーマン時代には感じ取れなかった社会の現実や厳しさを、独立して逃げも隠れもできない、矢面に立つ立場になったことで、嫌というほど痛感させられてきた。気づけばもうすぐ40歳。髪の毛も薄くなってくるわけだ。

その中で、最近改めて感じるのは、
類が友を呼ぶように、類が仕事を呼ぶ。という事実だ。

特に建築家・デザイナーという、クライアントの立場や暮らしに寄り添いながら、建築やインテリアを膨大な時間とお金をかけ、一つのモノを作りあげる共同作業のパートナー的な仕事だからかもしれない。

豪邸的な暮らしを知る人には、
豪邸の依頼が来る。

ローコスト的な暮らしを知る人には、
ローコスト住宅の依頼が来る。

周りを見渡しても、独立してからこれまでの仕事を見返してみても、残念だがその人自身の身の丈からかけ離れた仕事はやってこない。

大規模な公共コンペに大抜擢されて、仕事の内容も規模も一気にジャンプアップする、なんていう夢のような世界も確かに存在する。しかし僕はそれがどれだけ茨の道かも知っている。建築情熱モンスター達がしのぎを削り、汗水垂らして、昼夜を問わず建築の世界に没頭している。

毎朝畑の世話して、ちょっとの汗を垂らしながら、自然と建築の間を気ままに行き来する、自由な暮らしを大切にしている僕みたいなタイプには縁のない話だ。

だから、まずは身の丈にあった仕事、実績を積み上げていくしかない。

年齢的なことも言える。

自分が年齢を重ねる毎に、当然同年代の社会的な立場も上がっていく。つまり決裁権を持つ人が増えてくる。何かプロジェクトを始める時や任された時、これでの経験や感性が近い同世代(類)に依頼する人も多いと思う。

その時に、安心して仕事を依頼してもらえるように、きちんと信頼と実績を積み上げていくことが大切だ。


身の丈が先が、実績が先か。

ここで少し疑問が生まれる。身の丈に合った仕事しか来ないということは、身の丈なんて中々変化していかない、つまりずっと同じような仕事を続けていくことになるのではないか。身の丈が先が、実績が先か。にわとりたまご論になってしまう。

それでも20代,30代と同じ内容の仕事をしていては駄目だ。少しだけ背伸びをして、見える景色を高くして成長していかなければいけない。

自分が偉い立場になったり、お金持ちになる必要はない。(なりたいけど。)
いかにクライアントと同じ景色を見れるか、見たことがあるかが大切だ。
そのためには、時にシークレットブーツだって履かなければいけない。

クライアントが目指している景色を体験したことがない、見たことがない人には仕事はこない。少し無理をしてでも様々な体験、景色を見ておかないといけない。机の上だけでは見えない景色がいっぱいある。おそらくそれを投資と呼ぶのだろう。

こういったことを繰り返し、積み上げ、ちょっとずつちょっとずつ視点の高さを高くして、見える景色を広くしていく。すると仕事の質も規模も徐々に変化していく。

また、自分がどこの類に属しているかを明確に周りに示すのも大切だ。身だしなみをどうするのか。常にスーツにするのか、シンプルT-Shirtにするか。すべてギャルソンで揃えるのか。そういったところからもどんな類かを感じ取る。

どんなお店に出入りしているのか。どんなことに興味関心があり、どんな本を読み、どこに訪れ、誰と会っているかなどなど、類を特定する要素はたくさん存在する。

そういった意味でもSNSを活用して、自分がどんな類なのか提示するのは効果的だと思う。

新しい類になる

他にもこんなやり方もある。個人的にはむしろこの方法が結果的に手っ取り早く、人生すらもより面白く、豊かにしてくれるのではと思っている。

僕の本業は建築家だから、当然建築・デザイン関係の類に属している。しかし思い切ってその立場を一時的に捨て、職業ごと違う世界に飛び出して、新しい類になる方法はどうだろう。

年齢は変えられないし、出自や過去の自分は変えられない。コミュニティーを変えるのも簡単ではない。住むところも変えるのもありかもしれないが、家族を巻き込むから大変だ。であるならば職業を変えてしまう。正確にいうと、変えるのではなく追加したらいい。

僕の場合、建築家という職業を飛び越えて、アウトドアブランドの事業を始めてみた。すると、そこで出会う人たちは、これまで出会ってきた建築人とは、全然違う感性や景色を見ている人たちだった。

僕が建築家としてのみ活動していたら、決して出会うことも来なかっただろう。しかし、建築家ではなく、新しい自分(職業)としてアウトドア業界に飛び込んだだけで、自分が新たな類になれた気がする。

するとこれまでまったく来なかったアウトドア関係の建築の相談が来たりもした。

どんな類になろう。

個人的には、これからソーセージ事業、ホテル・別荘事業にチャレンジしたいと思っている。そして、レストランの内装のオファーや、ホテルの設計の話が来たらいいなと、腹黒い自分が言っている。

では今現在、豊かな暮らしを実践し、二拠点生活、別荘的暮らしをする僕には、どんな仕事が来るのだろうか。類の方。ご連絡お待ちしております。笑


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