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「デジタルネイチャー」を豊かに生きる方法

前回は「建築家が消える世界」という少し刺激的なタイトルで、建築家として、AIと生きる未来を冷静に分析してみた。

未来は暗いのか、明るいのか。多くの人は、理解できないもの、体験したことのない世界は常に怖く不安に感じてしまう。AIと生きる未来だってそうだろう。僕もその一人だ。しかし、未来を正しく捉え、きちんと不安を取り払うことで、見えてくることがあるはずだ。どうしたら未来を豊かにサバイブできるのか。さらには、僕自身だけでなく、未来を生きる自分の子供たちにはどんな教育をしたらいいのか、親として何を伝えていけばいいのかを考えてみたい。

未来はどんな世界になっているのだろうか?AIの未来は?マトリックスみたいな世界なのか?

未来を正しく捉えるヒントとなったのが、落合陽一氏が数年前から提唱している「デジタルネイチャー」の世界観だった。

数年前から聞くようになったこの言葉は、よく理解することなく頭の片隅に留めておく程度だった。というよりか、正直に言うと、僕レベルの脳みそでは、この「デジタルネイチャー」というが何なのかが、全く理解できていなかった。

デジタルのネイチャー??スマホネイティブ的なこと??
“自然”と“デジタル”の見分けがつかなくなる世界?
考え方なのか、価値観なのか、世界観を示しているのかすらイメージできていなかった。

しかし、先日改めて落合陽一氏が出ているYOU TUBEを見て、ようやく彼の言う「デジタルネイチャー」の世界観を少しだけ覗き込めた気がした。そしてその瞬間、AIやChat GPTの世界を体感し、謎の不安に囲まれ、靄がかかっていた未来への見通しが、一気に明るくなった。

僕の解釈が正しいかは分からない。全然お門違いなことを言っているのかもしれない。しかし、何にせよ未来は怖くない。ということが理解できただけでも僕にとっては十分だった。まずはそれを共有したい。

農業は天気の奴隷

未来を正しく捉えるためには、現状の世界がどうなっているを理解する必要があった。動画の中で「農業は天気の奴隷か?」というフレーズがある。この言葉がすべてを説明してくれていた。

どういうことか。僕の脳内整理を書き出してみる。
「農業は天気の奴隷か?」
言い換えると
「人間(農業)は自然(天気)の奴隷か?」
ということだと思う。

そもそも、僕ら人間は自然に生かされていますよね?と。自然とは人間の意志でコントロールできるものではない。
自然 > 人間  
という関係性だよね。いつ地震が起きるのか。いつどのくらいの雨が降るのか。なぜ風が強くなり、弱くなるのか、正確に把握できていない。なぜそうなるのか理解せず(出来ず)、現象としての“自然”をありのままに受け入れながら暮らしている。

人間より上位の存在として“自然”が存在している。それが過去、現在、そして、未来の在り方だと。

では「デジタルネイチャー」の世界とはなにか?。
つまり、“デジタル”の存在が、“自然”と同じ立ち位置になるということだと思う。今現在はまだ、人間が“デジタル”をコントロール出来ているかもしれない。しかし、未来は人間が“デジタル”をコントロール(理解)できなくなる世界。“自然”と同じ存在のように。自然のようなデジタル。だから「デジタルネイチャー」というわけだ。

AIが出した答えや指示に対して、なぜそうなったのか、どのようなプロセスでそのような判断をしたのか、決して理解せず(出来ず)、現象という結果だけを、ただただ受け入れながら暮らしていく。

現在 : 自然 > 人間
未来 : 自然 + デジタル > 人間

これが分かって僕は少し安心した。“自然”は僕ら人間に欠かせない存在で、時に牙を剥くことはあるけれど、僕らの暮らしを豊かにしてくれているように、“デジタル”(AIの世界)も怖い存在ではない。僕らの味方だということだ。

これまで“自然”に体を委ねて生きてきたように、“デジタル”にも身を委ねて生きていけばいいだけなんだ。

“デジタル”の世界は、これからも想像がつかないくらいの変化の連続になるのだろう。そしていつかその変化を理解することを諦める時が来る。

だからこそ、時代(デジタル)の波に逆らわず、フワフワと浮遊しながら、常に変化できる柔軟さを保つ。時に山(自然)に篭ってキャンプをする。それが未来を豊かにサバイブしていく唯一の方法かもしれない。

未来は決して暗闇ではない。なんとなく正しく未来を見通すことが出来た気がする。


デジタルネイチャーの世界観が少しだけ想像できてきたら、今度は次の時代を生きる子供たちのことが気になり始めてきた。けれど、思ったより長くなってしまったので、続きは次回にしたいと思う。。

Title: (仮) 未来に向けた子育て論 「無駄を楽しむ」
お楽しみに。


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