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そろそろ自然体で働いてみようかな。

自然豊かな田舎で育ち、18歳で東京に上京してからは、どこかずっと背伸びをして生きてきた気がする。

大学に入りたての頃は、方言が恥ずかしく、頑張って標準語を使おうとしたり、東京のおしゃれさに馴染むようパーマを掛けたり、髪を染めてみたりなんかもした。お金もなく何にも買えないくせに、青山のインテリアショップや本屋に足を運び、いろんなカフェに行ったり、東京ライフっぽい真似事をしていた。

髭のスタイルもこの頃から始まった。ちょっとでも大人に見られたかった。
(今となっては、髭は顔の一部となり、すっぴんをみられる以上に恥ずかしいから、剃ることが出来なくなってるけど。)

社会人になってからも、仕事が出来る人だと思われたい。舐められないようにしないと。ミスをしても、え? 分かってましたけど。と言わんばかりに、落ち着いたふりをして乗り切ったりもしていた。

独立後はプロっぽい佇まい、所作とは?信頼を得るための仕事の仕方とは?建築家っぽいアプローチやコメントをしないと。などなど考え続けていた。

しかし、それらはもう必要なくなってきたみたいだ。

先日、晩酌をしながら、妻に今後の仕事の方針や一個人として、これからどうすればいいかな?と相談した。

今の現状に満足なところもあるが、まだまだ足りない部分がある。その為には、もっとこうした方いいんじゃないか。どうしたら利他的な行動をしたり、社会的な価値を高められるだろうか?これからの時代をサバイブしていくには、個として強くならないといけないから、こういう発信していくのはどうだろうか?

などなど、僕は具体的な話や戦略的なことを相談していた。

すると彼女は、思いがけない返答をしてきた。

「プライベートのあなたはもっと穏やかで、ほんわかしていて魅力的だけど、仕事の時は、合理的に物事を考え、効率的に進め過ぎているから、どこかクールな印象に感じてもったいない。もっと普段のあなたのままの感じで仕事をしてみたら?
戦略的な細かいことはわからないけど、そうしたらもっと周りの人に共感されて、人の為になれるんじゃない?」

僕はハッとした。心当たりしかなかった。僕はずっと背伸びをし続けていた。

そこには具体的な戦略はなかったけれど、それ以上に大切で本質的なアドバイスがあった。
ありのままでも大丈夫。もっと自信を持ちない。あなたはもう大丈夫。と言ってもらえたような気がする。

確かに今年で40歳だ。そろそろ背伸びは必要ないのかもしれない。

たいしたことはないけれど、そこそこ実績は積めてきている。スター建築家への道ではないけれど、今はそれと負けないくらいの独自の高い山を目指せている。

周りの目なんか気にしないで、精一杯仕事を楽しみにながら、人や社会のためになれることだけを考え、行動していけばいいんだ。自己実現×利他的行動。これだ。日々自己研鑽して、コツコツと焦らなくていい。お金も影響力も結果でしかない。結果は自ずとついてくる。

アドバイスの最後に妻が言った、「最低限の暮らしができているだけで立派だよ。」という言葉が更なる安心感を与えてくれる。

「自然体で働いてみよう。」

これが2024年、否。これからの僕の指針だ。

ということで、これからは”ほのぼのリア充建築家"として再出発したいと思います。笑
どうぞお手柔らかに。

建築家が持つべきものは、知識でも経験でもなく、勇気と自信と良き妻だ。


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