紙幣3148176

輸出減少への耐久力を強めつつある日本経済

これまでの日本経済は、輸出頼みでした。戦後は外貨を、その後は需要を輸出に頼っていたのです。
しかし最近は、少子高齢化による労働力不足によって、それが変化しつつあるようです。
輸出が減って、輸出企業が雇用を減らしても、仕事を失った労働者がすぐに新しい仕事を見つける事が出来るので、家計の所得が落ち込まず、従って個人消費も落ち込まないようになっているからです。
米中貿易戦争(新冷戦という見方もある)による世界経済への悪影響、欧米の景気後退懸念、等々が言われていますが、それによって仮に日本の輸出が落ち込んだとしても、従来のように「頼みの輸出が減ったから国内景気が大きく落ち込んだ」という事にはならないのかも知れません。

海外需要の落ち込みとは全く反対に、労働力不足で輸出製品が作れなくなる可能性もありますが、そうなっても大丈夫でしょう。
経常収支が赤字になり、外国から借金をする必要が出てくると、様々な問題が浮上しかねませんが、所得収支黒字の大きさ等を考えると、予想可能な将来にそうした事態に陥る事は考えにくいでしょう。


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