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「変化に適応しよう」の掛け声だけでは不十分

今日もこちら。2021年13/100冊目。アフターデジタル2。

インターネットとかモバイルを使うサービスの世界で何が起きているかを知るには必読です。事例も豊富だし、イメージしやすく書かれてる。インターネット業界にいない人にはちょっと馴染のない部分もあるかもしれませんが、自分の世界を広げるにはもってこいです。

でね、読んでて思うのは、「世界はどんどん便利になっていくね」ってことですね。当たり前なんですけど。人間の努力というか、楽したい、いい思いをしたいという欲はすごいです。

「便利になって、AIに推薦されたものだけやってると、世界が狭くなる。もっと人間の感覚を大事にしたほうがいい」みたいなことを言う人もいますけど、僕はそこには懐疑的です。データと計算力の問題だと。囲碁も人間はAIに勝てなくなった。「なんでそれがいいのか人間には説明も理解もできないけど、AIが勧めることのほうが正解に近い」ってことはどんどん増えるんじゃないかな、と思います。Amazonさんのレコメンドとかも、もっと枠が広がって面白く、発見があるものになるんじゃないでしょうか。

ただ、その便利さを精一杯享受しようと思うと、自分がその新しい提案に対して能動的である必要があるんですよね。発端として、データを提供する必要があるし、そのサービスを利用する必要があります。そういうものに乗っかっていく勇気が必要になります。

乗っかれた人とそうじゃない人の差は、気づいたら大きく開いてる。中身の良し悪しよりも、その便利さとかに乗っかれる勇気があったかどうかで、道が分かれる。

商売やってる人の話だけではなくて、会社員でも、就職や転職に関係すると思いますし、会社を選ぶ基準にもなります。年収の多寡は、自分の実力よりも「稼げる業界かどうか」で決まりますから。

でも、人間は変化を恐れるものです。もう何十年も「変化に適応したものだけが生き残る」って言われてるのに、変化せずに倒産した会社もたくさんあるし、仕事を失った人たちもたくさんいます。「変化に適応すればいいんだよ」と掛け声をかけるだけでは不十分なんですよね。

じゃあ、どうすればいいのか。僕にも偉そうな答えはないんですけど、個人的には「普段から小さく変化しておく」ことが大事なんじゃないかな、と思ってます。もっと言うと「幅を広げる」ことですかね。

社会人になるとき、多くのひとは就職活動をします。その時に就活の「軸」なるものを持たないといけない、その軸は容易に変更してはいけない、と教わるようです。会社に入った後も、なんだか確固たる自分を持たないといけない、と思わされてる節がある。

でも、実際は全然そんなことないです。仕事の軸も、価値観も、変わっていい。好きな食べ物も、好きなアイドルも、変わるじゃないですか。特に、食べたことないもの、見たことない人を見たら、人間は、変化できるものなんです。細胞は生まれ変わってて、物理的には違う人間だ、とも言われますし。

だから、ちょっとずつ、変わってもいいんです。変わるって言っても、180度変わる必要はない。好みが増えることだって、変化です。

そのためには、ちょっとだけ新しいことを試してみることが効果的です。新しいお店に行くとか、聞かない音楽を聴いてみるとか。それくらいの好奇心でいいから、出してみてください。それが変化のきっかけになるかもしれませんよ。

あ、「変化したいのにできないって固定観念があるけど、それを外してみたい」という人には、コーチングがとっても役に立つと思います。


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