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僕のマネジメントは最悪だった

CHROアカデミー「CANTERA」で、今月15日からマネジメント層向けの新プログラム「CANTERAコーチング研修(1on1マネジメント)」を開始する。
このプログラムを創り、マネジメントを志す人に届けるのが、CANTERAを始めた頃からの目標の1つだった。その理由は、過去、僕自身のマネジメントが目も当てられない程にひどく、多くの部下を、疲弊させてしまった原体験にある。

部下を疲弊させたマネジメント

疲弊させたというのは、相応しい表現で無いかもしれない。やもすれば、潰してしまう可能性すらあった。それほど、当時30代のマネジメントは、独りよがりで理不尽なマネジメントだった。それを40代から正してくれたのが、当社役員であり、CANTERA校長であるインテリジェンス共同創業者の前田徹也氏である。

一方通行な方法の行く末

本来、上司の立場になる者は、「部下の強みと弱みの双方を理解しながら、強みを活かす職場での環境作りが求められ、その再現性を高める為、部下との関係構築に最大の熱量を注ぐのがマネジメントである」と、理解し実践できるようになったのは、40代になってからである。

今では「無能な上司ほど、部下の弱みを並べて成果が出ないのは、部下のせいにする」と伝えられる立場になったが、30代の僕は、その無能な上司の代表的な1人であった。何故そうだったのかと考えたら、答えは1つ。部下が主語ではなく、勝手な考えを押し付ける上司が主語のマネジメントだった。加えて、マネジメントする立場の者は、完璧でなければならないと勝手な解釈で、当時出来ない事すら背負い、結果的にチームで物事を動かす為の部下との信頼関係を、一切築くことが出来ずにいた。

一度、染み付いた癖は、簡単には取れない

自分でも解ってはいるが、一度、染み付いた癖は、なかなか変える事が出来ない。読者にも思い当たる方はいるのでは無いだろうか。理解しているつもりでも、いざ行動となれば、また元の癖が出てしまう現実の繰り返しだった。出来ているつもりでも、部下からすれば見透かされてしまう。八方塞がりだった。そのマネジメントのどん底から、毎日のように繰り返し、適切な助言や、時に叱責してくれ、今の自分を作ってくれたのが、前述の前田徹也氏だった。

自分のようなマネジメント者は、存在して欲しく無い

当時の僕は、100%と言って良い程、部下達に救われ支えられた時期ばかりだった。そして恵まれた事に、マネジメントのあるべき道を、根気強く指導してくれる恩師が現れた。きっとこれは何かの使命だと思っている。出来なかった過去から実践出来るように至る過程は、ありきたりの内容では無く、オンリーワンの実践的な内容を創る素地になっている。またリクルート、ソフトバンク、グリー、信用金庫、スポーツクラブ経営と多様な組織文化で、経営と人を結ぶ役割を行き来した経験や、ここ5年は、多くの成長企業支援で、素晴らしい経営者や人事の方々から学んだ事も多くの方に還元していきたい。

マネジメント者の原理原則の先

CANTERAの戦略人事の原理原則や、そして今回の新たなマネジメントプログラムでの原理原則を世の中に伝える事で、過去の自分のようなマネジメント者ではなく、部下の無限の可能性に蓋をせず、部下の幸せと未来こそが全てと捉え、全ての理論と経験を駆使し、あるべき道へ導くマネジメント者を多く創出できればと願っている。

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