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BRICS時代の選択: 私のブラジルへの海外移住


こんにちは!ブラジル生活18年目の@tsukasahiranoです。

日本生まれですが、ブラジルでのインターンに続く転職、そして起業というキャリアを歩んできました。

最近は、日本経済の低迷や円安の影響など様々な要因から、海外移住という言葉がよく聞かれるようになりました。またこのところ縁もあって、ブラジルに限らず、海外に拠点を置く日本人起業家に数多くの知人ができ、海外移住した日本人のリアルを知る機会に恵まれました。

そんな中で気付いたのは、そうした海外移住の華々しい点がやけに強調されていることです。海外移住という言葉の捉え方は人それぞれとはいえ、そこで生計を立てたり、事業を行なっていくような、地に足の付いた生活こそ中心に据えて考えたいものです。

そこでこちらに、自らの海外移住のケースを、現在進行形のあくまで1つの例として書き留めていくことにしました。これまでに記してきた文章をアップデートし、自分の体験談やその時どんなことを思ったのかを記していきます。

ブラジルへに移り住んだきっかけ

そもそも海外生活をスタートした人は、何をきっかけに日本を出ることになったのでしょう?なぜその国に住むことを決めたのでしょうか?

例えば、旅行や留学でその国を訪ねた、頼れる親戚や友人がいる、海外に恋人がいる、などなど。理由には様々あるはずです。私がブラジルという国に移住したきっかけも、様々な要因が重なった結果でした。

私は幼い頃に、サラリーマンだった父親の転勤に付いていき、ブラジルに住んだ経験があります。日本を離れたのは3歳で、物心がついたのはブラジルでのことでした。

7歳で日本に戻り、埼玉と東京の学校に通いました。その間は、海外とはほとんど縁のない学生時代を過ごしていました。

その後父親が再びブラジルに転勤することになり、すでに大学生になっていた私は、それを機に改めて父のいるブラジルを訪れる機会に恵まれました。それはもうすぐ社会人になろうかというタイミングでした。この時に、自分の目でもう一度ブラジルを見ておいたことは、ラッキーだったと思います。その体験が、自分の将来を考える時の拠り所となったからです。

海外インターン制度でブラジルへ

東京での会社勤めを始めて3年が経ち、思い立って本格的にブラジルへ渡航するための方法を探していたところ、ある海外インターンシップ制度を見つけました。日本人の若者にブラジル企業でのインターンの機会を提供するもので、これが自分にピッタリの制度があることがわかりました。

この制度に応募して、ブラジルでのインターンシップ生活をスタートすることになりました。2005年、私は26歳で、勤めていた会社には辞表を提出しました。

渡航を考えていた時期は、ちょうどBRICs(新興国であるブラジル、ロシア、インド、中国の4ヶ国〔当時〕の国名の英語の頭文字を繋げたもの)という言葉が生まれた2000年代前半でした。ブラジルの経済成長が期待され、注目度が高まっているということを知ったのも、ブラジル行きを決める1つの要因となりました。

私がブラジルに移り住むことになった理由は、このように様々な要因が重なった結果でした。それ以外の外国との接点がほとんどなかった私にとって、ブラジルは幼少期の思い出の場所でもあり、そして今度はそこをフィールドに働きたいと考えたのでした。

海外生活の魅力

ブラジルでの生活を通じて、私は海外生活の魅力に触れることができました。

慣れない環境での生活や、異文化に触れることは、大変なことも多いですが、同時に非常に貴重な経験でもあります。私はブラジルでの生活を通じて、自分自身を成長させることができました。異文化に触れることで、自分自身の価値観や考え方について、新たな発見をしたり、自分自身を見つめ直す機会を得ることができました。

その体験から、このような記事を書いたことがあります。

また海外生活は、言葉の壁や文化の違いなど、様々な困難を乗り越えることが必要です。そのため自分自身の成長を促す上で、大きなチャレンジとなります。ですがその経験は、自分自身の力になり、将来的な自己実現にもつながりうるものです。

私は、幼少期にブラジルに住んだ経験こそあるとはいえ、20代前半までの大半を日本で過ごし、その間は海外志向が特に強いわけではありませんでした。それでも様々な要因が重なることで海外での生活を始めることになりました。

海外生活を始めるきっかけは人それぞれですが、私の場合はここで述べた複数の要因が重なり、ブラジルに移り住むことになりました。

そうした経験を共有することで、海外生活を考えている方にとって、もしかすると参考になる情報が含まれているかもしれません。今後の投稿が、海外生活を考えている方にとって何らかの役に立てば嬉しいです。

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