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父の背中

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父と歩いてきた日々を、忘れないための生きた証。
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2024年3月の記事一覧

風の強い日のくだらない話

「ただいま」 「おかえり、今日も風強かったね」 「うん。そっちは道中でおじいさんかおばあ…

タダノツカサ
4か月前
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延命措置はしなくていいと

2022年の正月明け、父は急遽手術をすることになった。 年が明ける二ヶ月前におこなってい…

タダノツカサ
4か月前
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12年モノ以上の数々

私が社会人になってから毎年、父の誕生日には大好きなお酒を必ずプレゼントしていた。 父は部…

タダノツカサ
4か月前
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202203131726

2022.03.12 母『昨日の朝、お父さんの具合が少し悪くなったので、   仕事に行く前に(弟)…

タダノツカサ
4か月前
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最期まで親孝行できたもの

「もう二度としないって約束したじゃない!」 私の弟が小学生また中学生の時は、かなりの問題…

タダノツカサ
4か月前
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家族の港

「今来た人って誰だった?」 「奥のXXX号室の◯◯さんだよ。あの人とはあんまり面識なかった…

タダノツカサ
4か月前
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A new one for all, All for the new one

毎年三が日の朝にポストの中を覗いて開けてみれば、大量の年賀状が収められている。 特に元旦の日は、およそ100枚におよぶ枚数が入っていたと思う。急ぎ家に戻って一枚ずつ手に取りながら確認してみると、もはや山札と化しているハガキの殆どは父に宛てられたものばかりだった。 その一部には、もちろん母宛のものや弟のものも含まれている。ちなみに私に宛てられた年賀状は、残念ながら一枚も届いていない…ワケではない。 ただ、どれくらいの枚数が来たかを数えるよりも、年賀ハガキの山から自分に宛て

家族のラスト・ラン

数年前、私が東京での仕事が決まり、実家を離れて一人暮らしを始める準備を進めている間、1日…

タダノツカサ
4か月前
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もう泣かないと決めた日から

「泣くな、男だろ!」 私が学生だった時、父からそんな台詞を体いっぱい浴びるようにして何度…

タダノツカサ
4か月前
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さいごのことば

真上から光が差し込む斎場の火葬室には、5台の火葬炉が用意されている。 そのうち既に、父を…

タダノツカサ
4か月前
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父の背中

「あっ、懐かしい曲が流れてる!」 2024年3月某日。父の3回忌を迎えたこの日は、父と、…

タダノツカサ
4か月前
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