双極症の私の読書方法
はじめましての方は、はじめまして。森国司(モリクニツカサ)と申します。
双極症当事者として、躁うつの波と上手く付き合いながら生きていこうと試行錯誤しながらも、同じ辛さを持つ方の励みになればと思い活動しています。
この記事では、双極症で躁うつの波にさらされている私自身がどのように読書と向き合っているかを書きたいと思います。
うつがひどい時
うつが本格的な時は寝る以外の時間は既知のマンガや小説を読んで過ごします。この時は新しい何かを始めることはできないので、既に読んだことあるものを読みます。
元々が寝る前に何かを読みながら寝落ちする習慣なので、その延長線上といった形です。ベッドの中で布団と融合しながら働かない頭でページを繰ります。
うつ気味の時
うつ気味の時、うつがそこまでひどくない時は本を開こうという気持ちがある程度は湧きます。平常運転の時にかなり本を読む方で、本を開くことに心理的抵抗が少ないので、多少うつだったとしても本を開くことはできることが多いです。
ところがどっこい、本を開いてみても活字が意味ある言葉として頭に入ってきません。目で本を追っても、少しは読めたとしてもすぐに集中力が無くなってしまいます。
そんな時は、目次をみて気になったところを開き1ページだけ読むようにしています。
たとえ1ページだけだったとしても、目次を見て気になるような場所には自分にとって何かピンとくることが多いです。もし一度でいいところに出会えなければそれを何回か繰り返します。そして、気になったところには後から探しやすいようにペンでマークをしておきます。図書館の本など自分の本ではない場合は、ノートにメモしてストックしておきます。
1冊の本で1カ所でもいいところを見つけることができたら、上出来です。自分を褒めてあげます。よく頑張りました。
躁・軽躁の時
躁の時は、頭が爆速で回転していてオーバーヒートしているような状態なので、本をじっくり読み続けるということができません。集中力があっちこっちに行ってしまうので、さまざまな本を一度に並行して読みます。とはいえ集中力が持続しないので、読む本も手に取った本を適当に開いて数行読んでマークしたり書き込んだりして、また次の本を手に取り同じことをします。
一見無茶苦茶なようですが、これはこれでセレンディピティが期待できる読み方だとは思っています。
色んな本を手当たり次第いったりきたりしていると、本を跨いだ関連性に自分の中で気づくことがあります。
決して効率がいい方法というわけではないとは思いますが、躁や軽躁の時ならではの読み方で、これはこれで私自信の知識を強化するのに一役買っているのではないかと考えています。
平常時
平常時は、基本はまず目次とはじめにを読んで、気になったところだけを読みます。よっぽど気に入った本でもない限り、全てを一から十まで読むことは滅多にありません。
目次読みをしてみて気に入った本は、最近の本は重要なところを太字にしてくれていたりするので、ざっと太字だけ流し読みします。
それでも尚気に入ったり、最初からビビッときているような本は頭からじっくりと通読します。
また、自分はかなり積読するタイプです。興味関心が湧いた時にすぐ自分の本棚から読みたい本にアクセスして調べて考えたいためです。図書館もうまく活用できるといいと思います。
マンガ以外は電子書籍ではなく、物理本を読みます。読んでいる手触り感を大事にしたいためです。
共通
どんな時でも共通して、外に出ることができる時は本屋さんに行って出会いを求めます。ふらりと平積みされた人気コーナーを眺めたり、その時関心がある領域の棚にいっていい本がないかを物色します。何も買わないことも多々ありはしますが、それでも本屋さんに行ったからこそ出会えた良本も多くあるので、本屋ぶらり旅は欠かせません。
おわりに
この記事で伝えたかったことは、躁やうつの時でもその時にできる最善で読書に向き合う方法はあるということです。
場合によっては、躁やうつの時にしかできない読み方や感性で本を読むことでしか得られない発見もあるように思います。本はその時見えている世界の中で読むものだからです。
この記事が素晴らしい読書ライフの足しになると幸いです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。