競技者としての心得
過酷な条件での北海道マラソンを目の当たりにして、
夏のマラソンを走る上で、
「競技者として、自分自身を守る」
ということが改めて問われた大会であったと思う。
貼付画像に過去15回の気温と湿度を示したが、今大会は北海道マラソンの歴史を見ても、1位2位を争うような厳しい気象コンディションであったと言える。
スタート時から気温、湿度共に高く、厳しい日差しに加え、天気が目まぐるしく変化し、そして最後には激しい雷雨に見舞われた。
かつ、2008年までの制限時間が4時間であったかつての大会とは異なり、制限時間が6時間と、比較的制限時間が緩く、初心者ランナーでも参加しやすい大会であること。
そんな条件が重なり、総じて極めて過酷な大会となった。
そんな中においても、自身のペースを守り、納得のいく走りを出来たランナーも少なからずいるのだろうと思うわけで、この気象条件だから仕方ないと済ませるのは少し勿体ない気がする。
折角厳しいコンディションの中参加した訳なのだから、その中から得たものを次に生かしてもらいたいとそんなことを思う。
気温が高い大会で大きなトラブルを防ぐコツとしては、
・自分自身の暑さに対する耐性を知ること
・余裕を持ったペース配分を考えること
・身体を冷やす→水と塩をセットでこまめに補給→繰り返し
(スポーツドリンクは砂糖水であるということを心得よ)
・無理をせず異変を感じたら止める勇気を持つこと
巷に流れている情報には科学的に正しくないものも多い。
大会側が出す飲料は、メーカーの宣伝のために出されるものが殆どで、必ずしもランナーの安全を考慮したものであるとは言えない。
参加する際には、自分の身を守るためにも自身の心身と対話する癖付けと、真理を養う目を持って臨んでもらいたいと思う。
私が長年大きく崩れることなく、フルマラソンにおいて結果を出し続けてこれたのも、この辺りの理解があったからと自負している。
※添付画像:北海道マラソン過去15回の気温と湿度一覧
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