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#026 変わり者と変わるモノ。

今日は、女性についての話。

私は43歳の男性です。フェミニストというほどではないですが、女性に対する思考において、古くからある男尊女卑のような考え方はありません。

私の母親は、子どもの頃、学校から配られて書類に保護者のサインをしなければならないときは、必ず、父親の名前を書いていました。子ども心に、なぜに?と思っていましたが、その当時はまだまだそういう時代だったので、問題視することもなく、過ごしていました。

一方で、私の父親は、教員の多い家系に生まれ育ち、教養レベルは非常に高かったのですが、高校に入ってグレテしまったせいで、中卒で土木作業の仕事をしていた人です。31歳からは一念発起で、土建屋を創業し、細々と食っていました。彼の生まれ育った環境は当時にしては非常にリベラルな環境で、グレなければ社会企業家になったのではないか、と思います。父親の兄弟や姉さんたちも教養レベルが高く、物事を多面的に捉える訓練がなされています。それは、私の父親にも受け継がれていて、父は私が高校を卒業するときに、「これからの人生、出来るだけ遠くに行って、見聞を広めなさい」という言葉を私に伝えてくれたことを覚えています。

さて、私の母親の話に戻ります。私には3歳上に姉がいます。彼女が高校卒業後の進路を考えているときに、貧乏だった我が家のお財布事情もあったかとは思いますが、母は姉に短大への進学を勧めます。それは、女性は高い学歴が必要ないという考えがあったのだと思います。しかし、姉は教員になりたいということで、なんとか母を説得して、大学に進学しました。

我が家は、父よりも母のほうに男尊女卑の考え方がありました。私が家を出て、社会人として人生を送る中で、年老いた男性の多くが、まだ男性が優位であると考えているように思えました。その一方で、女性の中にも、そういう立ち位置で人生を送るほうが「得」だと考えている人が少なくないことも感じました。特に、私自身の年収が上がっていくにつれて、男尊女卑を受け入れたほうが得だと考える女性が周りには増えていきました。それは女性が悪いのではないと私は考えてます。そう考える女性がそばにいるほうが居心地が良いと考える男性が多いからです、特に年収の高い男性に多いということだと思います。

話は変わりますが、「82年生まれ、キム・ジヨン」という韓国映画があります。82年に生まれた、韓国でその当時、もっとも多い名前のひとつと言われる名前をもった女性の結婚してから、出産、退職、復職をしていく中で起こった何気ないが痛い出来事をつづっている映画です。この映画のワンシーンで、ジヨンが妊娠した時に、妊娠したことで、私の人生が変わる、と話してます。それについて、ジヨンの夫は、私も生活が変わる、と返します。お互いの変わるモノは等価ですか?これこそが、男性が気が付かなくてはいけないことなのだと思います。

私には、2人の息子がいます。小6と小4の男の子です。最近、スポーツクラブに送迎する車の中で、私が、生理の話をしました。生理になると、痛みが出たり、気分が悪くなることを話しました。そのあと、彼らに何が出来るのか、聞いてみました。何もできなくても良いのです、それを知っているだけで良いのです。何が変わるのか、知っておくことが重要であるのです。

2人の息子がイイ男になりますように。

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