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政治講座ⅴ485「ロシア軍の敗走!兵法三十六計、逃げるに如かず」

敗走、賢明!侵略戦争の共犯者として戦争犯罪人にはなりたくない。逃げるが勝ち。戦って死ぬのは「犬死」という。ロシア軍を臆病者扱いはしません。逃げる勇気も必要である。寧ろ生き残って破壊したウクライナの国土を立て直しすることに協力する事が人として尊敬に値する。生き延びなさい。

          皇紀2,682年10月24日
          さいたま市桜区
          政治研究者 田村 司


ウクライナ、ヘルソン州2村奪還 住民2万5千人が退避と親ロ派

共同通信社 2022/10/23 06:33

© KYODONEWS 22日、ウクライナ南部ヘルソンから
フェリーで退避した人たち(ロイター=共同)

 【キーウ共同】ウクライナ軍参謀本部は22日、ロシアが一方的に併合宣言し、戒厳令を敷いた南部ヘルソン州で、ドニエプル川西岸にある二つの村を奪還したと明らかにした。ロシアメディアは、住民約2万5千人が同州の親ロシア派「行政府」の勧告に従い、西岸から行政府が移された東岸に退避したとしている。

 ヘルソン州ではウクライナ軍が反攻を強めている。参謀本部によると、ロシア軍は徴兵した約2千人を前線に動員したが、二つの村から敗走。西岸地域に位置する州都ヘルソンでは地元住民から車などを略奪する例が増えているという。

「併合」「戒厳令」宣言も、ウクライナ猛反撃で苦戦のロシア、背景には「グループシンク」?

近畿大・島崎敢(しまざき・かん) 2022/10/23 06:10

© オトナンサー 提供 ウクライナ軍によって破壊され煙を上げるロシアの戦車(2022年2月、AFP=時事)

 ロシアが「特別軍事作戦」という名前の戦争をウクライナに仕掛けてから既に半年以上になり、東部4州の「併合」、さらに「戒厳令」まで宣言しましたが、ウクライナ、そしてその背後にいる西側各国の予想以上の反撃を受け、戦況は当初ロシアがもくろんでいたようには進んでいません。

【写真7枚】ウクライナ軍の攻撃で破壊されたロシア軍の戦車や輸送車

 侵攻前にロシア兵が想像した、ウクライナ国民に花束を持って迎えられる風景など全くなく、侵攻後にロシアが行ったさまざまな意思決定も多くが裏目に出ており、最近は敗走を始めつつあります。ロシアはこの戦争で多くの兵士、軍備、資金、そして信用を失いましたが、結局それに見合うだけのものは今のところ得られそうにありません。誤った意思決定を連発しているロシアの上層部に、いったい何が起きているのでしょうか。

「集団浅慮」に陥った?プーチン政権

 実際の意思決定の過程はわれわれには見えないので想像するしかありませんが、彼らは「グループシンク(Groupthink)」に陥っている可能性が高いと言えそうです。グループシンクは、アメリカの社会心理学者のアーヴィング・ジャニスが50年も前に広めた概念で、「集団思考」とか「集団浅慮」と訳されます(言葉のニュアンスを正しく訳しているのは後者だと思います)。

 ジャニスはグループシンクに陥る3つの前提条件を挙げています。

(1)集団凝集性が高いこと

凝集性の高い集団では、メンバーは集団の決定に反対する意見を避け、集団内の友好的な関係を維持しようとします。

(2)集団に構造的欠陥があること

集団が外部から孤立していて情報が届かず、リーダーが公正な議論をせずに自分の意見を通そうとし、メンバーの社会的背景が共通しているような状況です。

(3)状況の文脈

集団が高いストレス下に置かれているために、メンバーは自尊心が低下しており、批判されないように肯定的な結果だけを誇張し、議論を避けて迅速に決定を下そうとするような状況です。

 これらは前提条件であるため、この特徴が当てはまる集団でも必ずグループシンクに陥るわけではありませんが、グループシンクに陥っている集団はこれらの特徴を備えていると考えられています。

 ではグループシンクに陥ると、集団はどのようになるのでしょうか。ジャニスは次に挙げる8つの症状を示しています。

(1)不死身であるという幻想を抱く(過度に楽観的になり、リスクテイクを助長する)

(2)集団の大義を疑わなくなる(自分の行動の結果には目を向けない)

(3)集団に対する警告や否定的なフィードバックを軽視する

(4)集団に敵対する人を見下す(弱い・偏っている・愚かなど)

(5)自己検閲をする(自分の意見が集団の意見と違うかどうか検閲し、違えば言わない)

(6)全会一致の幻想を抱く(みんな自己検閲をしているので全会一致のように見える)

(7)同調圧力がかかる(異なる意見を言う人は不誠実だとレッテルを貼られる)

(8)集団の大義、決定、結束力などを脅かす情報から集団を守ろうとする

 まとめると、個人の批判的思考より集団の調和が重視され、自分の考えや懸念を表明できなくなり、リーダーの言葉を疑わなくなっていくような状態です。このような状態に陥ると、代替案の検討や議題に対する批判的な議論が行われなくなり、最適な解決策が見落とされ、誤った意思決定がされやすくなります。

 グループシンクの前提条件や症状を見てみると、驚くほど、ウクライナ侵攻におけるロシアの状況に当てはまっています。しかし、実はジャニスは、真珠湾攻撃の予測失敗、ピッグス湾(キューバ)侵攻の失敗、ベトナム戦争の失敗など、アメリカ政府の意思決定を題材にグループシンクの研究を進めました。

 考えてみれば歴史の至るところで、あるいは、世界中の組織内会議のどこかで、グループシンクは毎日発生しているのかもしれません。

 ドイツの哲学者ヘーゲルは「われわれが歴史から学ぶことは、人間は決して歴史から学ばないということだ」と言っています。なかなか皮肉な一言ですが、確かに人類は過去の失敗から学ばずに、同じようなことを繰り返しているようです。

 話をロシアに戻しますが、ロシアがこの戦争に関して意思決定を続けなければいけない状況は、まだ終わっていません。グループシンクから抜け出せない限り、不適切な意思決定が続く可能性が高いですし、グループシンクから抜け出せる見込みもなさそうに見えますが、どうか「核兵器の使用」という最も愚かな意思決定だけは避けてほしいと、切に願います。

近畿大学生物理工学部准教授 島崎敢

ウクライナ侵攻は「戦争」 プーチン大統領側近が初めて認める

FNNプライムオンライン 2022/10/23 14:51

© FNNプライムオンライン

ロシアのプーチン大統領の側近が、ウクライナへの軍事侵攻を「戦争」だと初めて認めた。プーチン大統領はこれまで、ウクライナ侵攻について「戦争」ではなくウクライナの非軍事化などをはかる「特別軍事作戦」と主張していた。

プーチン大統領の側近の一人、キリエンコ大統領府第一副長官は22日、モスクワで開かれたフォーラムで「NATO(北大西洋条約機構)はロシアと戦争をしている」と述べた。

NATOが仕掛けてきたとする立場の戦争について「勝つためには誰もが当事者意識を持てるような戦争でなくてはならない」と強調したウクライナの反転攻勢を受けて、守勢にたつなか、「戦争」と認めることで、団結を求め一歩も引かない決意を表明した形だ。

また、プーチン大統領が有事の際に出兵する予備役を招集する部分的動員令や戒厳令を導入したことで、事実上の戦時体制に移行したことも背景にあるとみられる。

ただ、キリエンコ氏は「ロシアはウクライナと戦争していない」とし、あくまでNATOがロシアの排除を目的に仕かけている「戦争」に対応していると強調。ロシアが先にウクライナに手を出したことを棚に上げ、ロシアの軍事侵攻を正当化する立場を続けている。

プーチン政権に背を向け始めた支持者たち:ロシアの向かう先は?

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斜陽を迎えたプーチン政権?

©The Daily Digest 提供

ウクライナ侵攻が始まってから早くも半年以上が経ったが、プーチン大統領率いるロシアはいまだに勝利を宣言できずにいる。一方、ウクライナ軍は各地で領土の奪還を進めており、これまで強権を振るってきたプーチン大統領の采配に疑問符が付くという、予想外の事態になっている。

「戦争は今の時代にそぐわない」

ロシアと密接な関係を持つ同盟国ですら、プーチン政権のやり方に苦言を呈するほどだ。たとえば、インドのモディ首相はプーチン大統領に面と向かって軍事行動を諫める発言をした。

和平合意を促すモディ首相

『ニューヨーク・タイムズ』紙によれば、上海協力機構のサマルカンド・サミットの中で9月16日に行われた印露首脳会談の際、モディ首相はプーチン大統領に次のように促したとされる:「戦争は今の時代にそぐわない。〔中略〕今日は早急に和平合意への道筋をつける方法について話し合うことになるだろう

懸念を表明した中国

サマルカンド・サミットでは中露首脳会談も行われた。BBC放送によれば、習近平国家主席がウクライナ侵攻の成り行きに「懸念」を表明したことを認めたのは、ほかならぬロシア側だったという。

国内からの批判

プーチン政権は国際的な支持を失いつつある一方で、ロシア国内でもこれまでは聞かれなかったような厳しい批判に晒されている


国家反逆罪?

モスクワやサンクトペテルブルクをはじめとする大都市の議員数十人が、プーチン大統領の行動は「国家反逆罪」に当たるとして辞任を要求した。ウクライナにおける「特別軍事作戦」は「ロシアおよびロシア国民の安全を脅かす」というのだ。

疑問を呈する支持者たち

さらに、プーチン政権の忠実な支持者たちの間からも疑問の声が噴出し始めている。『ニューヨーク・タイムズ』紙によれば、親露派として知られるチェチェンのラムザン・カディロフ首長はテレグラム上でウクライナ侵攻における「過ち」についてコメント。また、あるテレビ番組ではこれに同調する論客たちまで現れたというが、常に当局寄りの姿勢を保ってきたロシアのテレビとしては異例の事態だ。

「総動員」を呼び掛ける共産党


また、これまでプーチン政権に忠実な姿勢を示し続けていたロシア連邦共産党もここにきて態度を変えつつある。ゲンナジー・ジュガーノフ党首がウクライナに対する宣戦布告と「総動員」の発令を求めるなど、当局の無策にしびれを切らしているのだ。

民間人の動員

宣戦布告がなされ「特別軍事作戦」から戦時体制に移行すれば、民間人が徴兵され、戦場に送られるようになるだろう。そうなれば、これまでプーチン政権を支持し続けてきたロシア国民も意見を翻す可能性がある。

「冬将軍」の到来

内外から批判に晒され難局に立たされるプーチン大統領だが、「冬将軍」の到来で状況を打開することができる可能性もある。というのも、ロシア産ガスの輸入がストップした欧州では厳しい冬を迎えることが予想されるからだ。

冬はロシアの味方か?

しかし、ナポレオンとヒトラーからロシアを守った冬も、今回ばかりはロシアの味方ではないと考えるアナリストも少なくない。ナポレオンのロシア遠征や独ソ戦の時とは異なり、今回はロシアが侵略する側なのだ。

最後の決断?

プーチン大統領は9月21日に突如、ロシア国民の「部分的動員」を決断したが、これはロシアにもはや選択肢が残っていないことの証左かもしれない。

政権内クーデターの可能性

『ニューヨーク・タイムズ』紙は、政権内でプーチン大統領を失脚させるクーデターが発生する可能性について詳細な分析を発表。プーチン大統領の元スピーチライターで、現在はイスラエルで政治評論家として活動するアッバス・ガリャモフ氏によれば、もしロシア軍が敗走を続けるようなことになれば政権高官も離反するかもしれないという。

力の論理に支えられるプーチン政権

『ニューヨーク・タイムズ』紙の取材に答えたガリャモフ氏いわく:「プーチン政権は力の論理で成り立っている。その力が失われるようなことになれば、求心力の急激な低下は免れない

後継者は誰?

しかし、プーチン大統領の後継者候補はいまだ明確になっていない。以前からセルゲイ・ショイグ国防相(写真右)の名前が取り沙汰されているが、ウクライナ侵攻の泥沼化で針のむしろに座らされることになりそうだ。

依然として高い支持率

ただし、最近、盛んに報道されるようになったプーチン政権の孤立化と脆弱化は西側諸国の希望的観測の産物という側面もある。ロシアで行われた世論調査の結果によれば、プーチン大統領の支持率は依然として高いのだ。

強硬姿勢を貫くプーチン大統領

前線から敗報が届けられる中、クレムリンは強硬姿勢を崩していない。この戦争でロシアは実質的に何も失っていないと主張するばかりか、戦争犯罪は「でっち上げ」だと反論するプーチン政権。断固、戦い続けるという決意は明白だ。

ロシア敗色濃厚、プーチン大統領〝後継者〟3人の名前 ウクライナ侵攻で苦戦「近くヘルソン撤退」か 「軍強硬派」「実務派」などクレムリン暗闘

2022/10/24 06:30

ウクライナでロシア軍の苦戦が続くなか、ウラジーミル・プーチン大統領の立場も危うくなっている。後継候補として、侵攻作戦を統括する「強硬派」や、プーチン氏側近の「実務派」らが浮上、クレムリン(大統領府)内で暗闘が続いているとみる向きもある。

米紙ニューヨーク・タイムズは20日、米当局者の観測として、ロシアが一方的に併合したウクライナ東・南部4州のうち南部ヘルソン州の戦況が緊迫して、ウクライナ軍が州都ヘルソンを奪還する見通しと伝えた。ロシア軍が撤退の口実として、州内の水力発電所のダムを破壊するとの見方も浮上した。

ロシアの敗色が強まる中、「プーチン後」に向けた分析が出始めている。英秘密情報部(通称MI6)のアレックス・ヤンガー元長官は11日、BBCのニュース番組で、プーチン氏は「右派の批判者」にとって代わられるとの見方を示した。国内強硬派には、プーチン氏の「特別軍事作戦」を手ぬるいと批判する向きも少なくないためだ。

プーチン氏は2000年以降、首相を務めた時期を含めて20年以上、事実上の最高指導者の地位に就いている。

プーチン氏の後継はどのように選ばれるのか。筑波大の中村逸郎名誉教授は「通常は大統領が指名した人物が代行に就き、数カ月で大統領選を行う流れだ。制度上はプーチン氏の意に沿う人物が選ばれるが、力を失っていた場合、別の人物を指名させられる場合もある」として、「宮廷クーデター」の可能性も残るという。

軍内の強硬派で有力候補と目されるのが、ウクライナでの作戦を統括するセルゲイ・スロビキン総司令官だ。

チェチェン共和国や、シリアの軍事作戦にも関与し、「ハルマゲドン将軍」との異名を持つ。直近では、国営テレビのインタビューで、ウクライナ戦線での苦戦を認めたことで注目された。

直近の軍の動きや、併合した4州での『戒厳令』などにもスロビキン氏の意向が反映しているとみられるなど頭角を現している。苦戦を認めたことで、真実を知りたい国民の人気も高まった」と中村氏が語る。

行政経験が豊富な実務家としては、安全保障会議副議長を務めるドミトリー・メドベージェフ元大統領も有力候補だ。プーチン氏と同郷で、プーチン氏が首相を務めた際に大統領に就き、タンデム(双頭)体制と呼ばれた側近中の側近だ。ウクライナ侵攻後は、「反ロシア勢力」を罵倒するほか、核に言及するなど強硬発言も目立つ。

「国防省や諜報機関を配下に置く安全保障会議を基盤としており、政治家たちに推される可能性もある。プーチン氏を一度も裏切らないなど信頼も厚く、経済の立て直しも期待できる。だが、SNSなどでの強硬な発信は演出にも見え、日和見的な姿勢に周囲の不信感もあるのではないか」と中村氏は分析する。

モスクワ市長のセルゲイ・ソビャニン氏もキーマンだ。大統領府長官や副首相兼官房長官を務めた経験も持つ。「モスクワを公共事業で再建した実績もあり、根強い人気がある。大統領ではなく首相に就く可能性もある」と中村氏。後継争いについて中村氏は、「軍強硬派」と「実務派」の主導権争いに加え、別の要因も左右するとみる。「プーチン氏が、現下の侵攻への対処か、将来的なロシアの復興か、どちらを優先するかが影響するのではないか

参考文献・参考資料

ウクライナ侵攻は「戦争」 プーチン大統領側近が初めて認める (msn.com)

ウクライナ、ヘルソン州2村奪還 住民2万5千人が退避と親ロ派 (msn.com)

プーチン政権に背を向け始めた支持者たち:ロシアの向かう先は? (msn.com)

「併合」「戒厳令」宣言も、ウクライナ猛反撃で苦戦のロシア、背景には「グループシンク」? (msn.com)

ロシア敗色濃厚、プーチン大統領〝後継者〟3人の名前 ウクライナ侵攻で苦戦「近くヘルソン撤退」か 「軍強硬派」「実務派」などクレムリン暗闘 (msn.com)

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