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政治講座ⅴ592「尖閣・台湾防衛」

中国の今後の戦い方を考えるとき、重要になる文献がある。
それは兵法書『孫子』である。この孫子の兵法に照らせば「戦わずして勝」これが最良とされている。中国共産党に孫子の兵法に長けた軍師がいるなら、「戦わずして勝」方法をとる。鄧小平の改革開放により、経済一体化しつつあったのは「戦わずして勝」一歩手前であった。胡耀邦氏のときにはもう一歩で台湾人の人心も中国に傾斜していたが、習近平氏になってからは、英国との約束の「香港一国二制度」を無残にも反故にして、民主化・言論弾圧したのが、台湾人に危機感を抱かせたのが失敗のもとである。衣の中に鎧が見えたのである。明らかに、中国らしからぬ大失敗であろう。覆水盆に返らず。富貴の生活の味を知った人間が貧乏生活には耐え切れないのである。中国共産党が台湾侵攻の前に、政権内部から崩壊をを超すことは歴史が証明している。そして、胡耀邦氏を世界に権力者の末路として「恥の晒しもの」にした。それは、共産党内部にマグマを溜めている事と同じであり、内部崩壊を起こすこととなるであろう。そして、そのような中国の人民の不満を逸らすために、台湾侵攻を手段にすることは十分考えられるので、同盟国と緊密な情報共有のもとに対処すべきであろう。

         皇紀2682年11月15日
         さいたま市桜区
         政治研究者 田村 司

中国本土から飛来するミサイル…!そのとき、自衛隊に反撃できる武器はあるのか 先島諸島占領シナリオを検証する

週刊現代 2022/11/14 05:00

ある日、日本の尖閣諸島が武装した4000人もの漁民に襲われ、中国軍と自衛隊が衝突する。そんな未来がすぐそこに迫っているかもしれない。

奪われたらおしまい

先島諸島の東側に展開する護衛艦隊は必死にミサイルを迎撃するが、次々と空から降り注ぐ弾頭はそれをくぐり抜けて炸裂する。先島諸島の自衛隊駐屯地は平地に晒された状態で、弾道ミサイルによる攻撃を受ければ、ひとたまりもない。民間人に犠牲者が出ることも避けられない。

さらに先島諸島や自衛隊をAIで制御された無人機が襲う。ドローンによるスウォーム(集団)攻撃である。

中国軍は無人機100機をAIでコントロールしながら攻撃できると言われています。強力な電磁波を集中して当てれば落とせるとは思いますが、100機同時は難しい。こうしたドローンは自爆型なので、落としても被害が出るから厄介です。

小型のドローンは遠くまで飛べないので、使われるとしたら、東シナ海の半分を越えて、先島諸島が射程に入ってからでしょう。さらに前進すれば、その後ろに控えている海上自衛隊の艦隊にも打撃を与えることができます」(前出・西村氏)


© 現代ビジネス Photo by gettyimages

そして、ミサイルとドローンで先島諸島の軍事力を削いだ上で、中国軍は上陸を試みる

「中国軍は2万人から3万人程度の兵員を輸送できる力を持っています。先島諸島に攻めてくるときは、中型揚陸艦や揚陸艇が格納された大型揚陸艦が艦隊と一緒になってくるでしょう。先島諸島にはそれぞれ数百人の自衛隊員しかいません。総勢3万人の中国軍に攻撃されたら、簡単に制圧されてしまうはずです。

先島諸島の陸上自衛隊が全滅した時点で、日本の敗北が確定します。奪還しようと水陸両用部隊を乗せた艦艇や戦闘機部隊で近づいても、対艦ミサイルや防空ミサイルで容易に撃破される。ロシアとウクライナの戦いを見てもわかるように、地続きの領土でさえ奪還するのは難しい。離島ならなおさらです」(西村氏)

米軍は守ってくれない

そのとき米軍は日本の領土を守ってくれないのか自衛隊が中国軍を相手に互角以上の戦いを展開しない限り、積極的に中国軍を攻撃することはない、というのが現実的な想定だ。

大規模な反撃を受けたくない中国も、できる限り米国との戦争は避けようとする。結局、自衛隊と国民が血を流して自国を守る姿勢を見せなければ、米国は救いの手を差し伸べない。

政府は中国本土からのミサイル攻撃に備えて、敵基地攻撃能力の整備に乗り出した。防衛省は国産ミサイル12式地対艦誘導弾を改良して射程を900kmに延ばし、最終的にはこれを1500kmにする計画を進める。これならば、中国本土のミサイル基地まで届く。

だが、完成予定は'26年度となっており、それまでに中国が台湾侵攻に踏み切ったら、配備が間に合わない可能性もある。

そこで、政府は米国の長距離巡航ミサイル・トマホークの購入を検討している。

トマホークは水中からも海上からも発射できるミサイルで、蛇行するように標的に向かっていくので撃ち落としにくい。日本でも購入が検討されていますが、中国や北朝鮮の動きを意識してのことでしょう。中国軍が弾道ミサイルを撃ってくれば、日本もトマホークで反撃できます」(西村氏)

抑止する方法はある

現状のまま、自衛隊が中国軍と「ガチ」で激突したら、中国本土からのミサイル攻撃で、先島諸島は壊滅するだろう。

トマホークによる反撃能力を手に入れて、ようやく中国が台湾侵攻をためらう程度の戦力が整備される。しかし、トマホークによる反撃は中国の攻撃をエスカレートさせる。そう指摘するのは、米ブルッキングス研究所上級研究員のマイケル・オハンロン氏だ。

「中国が台湾侵攻を本格的に開始し、日本の尖閣諸島や先島諸島を占領したら、事態の推移を重く見た米軍が中国に攻撃を加えることも考えられます。日米中の戦闘がエスカレートしていけば、次に起きるのは互いの本土への攻撃です。

全面戦争になれば、米国が中国に勝つことができるのかは、まったく不透明です。米国はアフガニスタンやイラクでさえも打ち負かすことができなかったのですから。

だから、中国との軍事的衝突は極力避け、むしろ中国が台湾に侵攻したら、経済的に甚大なダメージを受けることを思い知らせることが重要です。米国やその同盟国が中国に経済制裁を加えることを戦略的に明確にしておく。

ウクライナに侵攻したロシアも厳しい経済制裁を受け、国内の不満が高まっており、中国もその行く末を注視しているはずです。経済制裁で国民の不満が高まれば、中国政府もそれを無視できないでしょう。軍事と経済の二つを統合した抑止力が重要なのです」

結論として、今のままでは自衛隊は中国軍に敗北する。習近平の野望を思いとどまらせるために、できることは何でもしなければならない。


© 現代ビジネス

「週刊現代」2022年11月12日号より


日米共同統合演習「キーン・ソード23」を報道公開 台湾有事想定 豪加英も初参加

2022/11/14 18:30

© 産経新聞 護衛艦「いずも」の艦上で共同記者会見した
自衛隊の山崎幸二統合幕僚長(左)と、ラップ在日米軍司令官
=14日午前、南西諸島沖(千田恒弥撮影)

自衛隊と米軍が太平洋や東シナ海を含む日本各地で実施している最大規模の共同統合演習「キーン・ソード23」が14日、報道陣に公開された。10日から19日まで台湾有事などを想定して鹿児島、沖縄両県の離島などで実施される。今回は豪州とカナダ、英国が艦艇や航空機をそれぞれ派遣し、一部の共同訓練に初参加した。海洋進出を強める中国を牽制(けんせい)する狙いがある。

自衛隊の山崎幸二統合幕僚長とリッキー・ラップ在日米軍司令官は南西諸島沖に展開する護衛艦「いずも」で共同記者会見を行った。

山崎氏は今回の演習の狙いについて「日米同盟のもと、あらゆる事態に即応するための抑止力、対処力をさらに強化し、わが国の防衛および地域の平和と安定の確保に寄与していきたい」と述べた。また、南西諸島を中心に演習が行われていることに関しては「隙のない防衛態勢を確立するため、今回の演習を南西地域で行うことは大変、意義がある」と説明した。

一方、ラップ氏は豪州、カナダ、英国が参加した意義を問われ、「インド太平洋地域の平和と安定を守るという同盟国やパートナーの強いコミットメントを、明確に目に見える形で示すことにつながっていく」と語った。

今回で16回目となるキーン・ソードには、日米合わせて約3万6千人、艦艇約30隻、航空機約270機が参加。弾道ミサイルへの対処や島嶼(とうしょ)防衛などを想定している。宇宙・サイバー・電磁波作戦のほか、F35ステルス戦闘機や、高機動ロケット砲システム(HIMARS=ハイマース)など最新装備の共同運用も確認する。18日には平成28年に自衛隊の駐屯地が設置された与那国島(沖縄県与那国町)で初の日米共同訓練が実施される予定。

必ず来る習近平の侵攻…!中国軍と自衛隊が「ガチ」で激突したらどうなる

2022.11.14

トマホークで反撃できるのか
兵器の性能や練度においては、自衛隊に軍配が上がる。しかし、相手は14億人超の人口を誇る超大国だ。物量で圧倒されれば、日本はどうなるのか。しかも中国本土から大量のミサイルが飛来して……。

武装漁民が尖閣を占領

202X年、尖閣諸島に200隻を超える漁船が押し寄せる。それが自衛隊、そして日本国民にとって「悪夢」の始まりだった――。
これは「現実」に起こりうるシナリオである。
漁船には武装した4000人もの漁民(海上民兵)が乗船しており、海上保安庁の監視船の隙をついて、魚釣島に上陸。奈良原岳に中国国旗である五星紅旗を掲揚した。
中国は人民解放軍の関与を否定。そのため、日本は魚釣島に上陸した漁民を実力によって排除できない。元陸上自衛隊東部方面総監で、前富士通システム統合研究所安全保障研究所長の渡部悦和氏が解説する。
海上民兵といった準軍事組織による作戦は、中国の常套手段です。中国海軍艦艇が直接的に関与していないため、日本側から判断してこの事態は有事ではなくグレーゾーン事態であり、海上自衛隊は手出しできません。

 尖閣諸島に上陸した海上民兵を排除するには、大量の警察官などを派遣するしかありませんが、現実的には不可能でしょう。同様に米軍にとっても、準軍事組織による作戦に対応することはできません」
固有の領土である尖閣諸島を実効支配された日本政府は、「海上警備行動」を発令。海上自衛隊最大の護衛艦「いずも」や最新鋭の潜水艦「たいげい」を当該海域付近に出動させた。いずもは短距離離陸垂直着陸ステルス戦闘機F-35Bを搭載できるように改修された、事実上の「空母」である。
一方、中国の北海艦隊青島基地から、空母「遼寧」を中心とする空母打撃群が出動し、尖閣諸島の北方に展開する。こちらはロシアから購入した戦闘機Su-27やSu-30、そして中国が独自開発したステルス戦闘機J-20(殲20)を搭載し、元級潜水艦を伴って航行してくる。

目的は台湾侵攻

中国軍の狙いはただ一つ、台湾侵攻だ。
'22年に異例の3期目に突入した習近平国家主席は共産党大会で、
祖国の完全な統一は必ず実現しなければならないし、必ず実現できる
として、台湾統一について武力行使も辞さない姿勢を見せた。この言葉は嘘ではない。習近平は台湾統一を実現するために、現代中国の「皇帝」となったのだから。
では、なぜ日本の尖閣諸島に向かって、艦艇を進めてくるのか。元防衛省情報分析官で、軍事アナリストの西村金一氏がその意図を分析する。
中国軍が最短距離で台湾に攻め込もうとしたとき、台湾海峡を越える必要がありますが、それには台湾領の小さな島、金門島と馬祖島の間を通らなければなりません。この2島は台湾にとって非常に重要な防衛拠点で、高度な防衛システムが張り巡らされており、対艦ミサイルや防空ミサイルで迎撃されると、中国軍は大きな損害を被ります。中国としては真正面から台湾海峡を突破するのは難しい。
そこで、中国軍の主力あるいは一部は、東シナ海を回り込んで、太平洋側から台湾を攻撃しようとするでしょう。このルートでの台湾侵攻を確実なものにするためには、日本の尖閣諸島と、与那国島や石垣島、宮古島といった先島諸島を奪わなければいけないと判断すると考えられます」
先島諸島を挟んで対峙する中国軍と自衛隊。レーダーで捕捉されないステルス戦闘機で牽制し合うなか、偶発的な衝突により、F-35Bと殲20の戦闘が発生。中国軍は日本側から一方的に攻撃されたと「主張」して、尖閣諸島に工兵を大量に上陸させ、対空・対艦ミサイルを設置し、一気呵成に基地化を進めた。
そして、中国政府は尖閣諸島を自国固有の領土として実効支配を正式に宣言するに至る。

ミサイルを大量に撃ち込む

西側諸国は中国の軍事行動を非難はするが、自国の領土は自国で守るのが、国際社会の常識でもある。日本政府は自衛のための武力行使が許される「防衛出動」を発令し、先島諸島の防衛と尖閣諸島の奪還に動く。
だが、日本政府の対応は後手に回るだろう。先島諸島における自衛隊の基地は'16年に与那国島に、'19年に宮古島に開設されたばかり。石垣島には'22年度中の開設が予定されている。それぞれに数百人の自衛隊員が配置されているだけで、中国軍による上陸作戦には一切対抗できない
「中国軍が先島諸島へ攻撃を加える際に、対艦ミサイルの配備が間に合っていない可能性は高い。しかし、現在、陸上自衛隊や在沖海兵隊は、部隊を速やかに先島諸島のような島嶼部へと機動展開し、陣地を構築するという戦術へとシフトしています。
その中核となる兵器が、ウクライナで華々しい成果を上げた高機動ロケット砲システム『HIMARS』などです。これで洋上の中国軍艦艇を攻撃していきます」(軍事フォトジャーナリストの菊池雅之氏)
ただ、中国軍のほうも、先島諸島から対艦ミサイルを撃たれたら台湾に近づけないことは百も承知だ。そこで先島諸島の自衛隊を無力化するための攻撃を加える
中国本土からの弾道ミサイル発射である。
「中国の人民解放軍は'15年にミサイルを専門に扱うロケット軍を創設しました。先島諸島を射程に収める瀋陽基地には、射程距離1750km以上のDF-21(東風-21)が多数配置されています。'22年8月に中国が行った軍事演習で、与那国島から80kmの地点に弾道ミサイルが落下したことは記憶に新しい。また、極超音速ミサイルであるDF-17も中国は完成させていて、これを迎撃するのはかなり困難です。
日本の弾道ミサイルの迎撃体制は二段構えになっています。まずはイージス艦に搭載された海上配備型迎撃ミサイル(SM-3)大気圏外でミサイルを撃破します。撃ち漏らしたものを航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC-3)で迎撃します。しかし、中国のミサイルが100発単位で放たれ、飽和攻撃をされたら、この二段構えでは対応できず、先島諸島は甚大な被害が想定されます」(菊池氏)
ミサイルの後にはAIで制御されたドローンが、そして最後には3万人の中国軍が先島諸島を襲う
「週刊現代」2022年11月12日号より




参考文献・参考資料

中国本土から飛来するミサイル…!そのとき、自衛隊に反撃できる武器はあるのか 先島諸島占領シナリオを検証する (msn.com)

日米共同統合演習「キーン・ソード23」を報道公開 台湾有事想定 豪加英も初参加 (msn.com)

必ず来る習近平の侵攻…!中国軍と自衛隊が「ガチ」で激突したらどうなる(週刊現代) | マネー現代 | 講談社 (gendai.media)

孫子 (書物) - Wikipedia

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