政治講座v347「あな怖ろしき!生体臓器移植者の遺体が出た」
生体臓器を摘出した死体が支那の四川省で発見されたようである。以前から噂されていた証拠が出てきたようである。中国共産党も隠蔽しきれなかったか、これから報道規制か報道管制を布くのかな?まさかと思っていたがやはりね!と確信に変わった瞬間である。戦車で学生を引き殺した事実を支那の歴史から抹消して、何もなかったと隠蔽する積りか?今回は報道情報から生体臓器移植の実態に迫る。
皇紀2682年8月31日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
はじめに
惨過ぎる話題は、以前、文化大革命時に殺害した人間の肉を食って言うた解放軍の事実(広西虐殺)について掲載した。
政治講座v325「もう始まっている第二の支那文化大革命:過去の文化大革命中に広西チワン族自治区で虐殺と人肉食人の記録(広西虐殺)がある」|tsukasa_tamura|note
今回はそれと同じように惨過ぎる生体臓器摘出している支那のお話である。
中国四川省、路面店の地下に大量の死体破片
2022年8月27日16558
中国四川省楽山市(らくさんし)では25日、路面店の下から大量の死体の破片が掘り起こされ、臓器売買との関連が疑われるというニュースが話題になっている。
25日にツイッターで出回っている動画から見ると、夜間、某家電製品修理店の前に大勢の人が集まり、人と車が行き交う騒がしい様子が映されている。ネットユーザーは、動画に出てきた店が四川省楽山市冠英鎮(かんえいちん)にあり、店の地下から10体以上の死体の破片が掘り起こされたと明かし、さらにたくさんあると噂した。ネットユーザーが投稿したチャットのスクリーンショットの内容から見ると、確かに多くの死体が発見され、中には破砕機で粉々にされたものもあった。
また、別のチャットのスクリーンショットによると、今回発見された死体事件は、2012年から2014年にかけて中国で起きた最大の臓器売買事件に関連があると明かされた。冠英鎮は死体の処理現場の一つであり、合計200体以上の死体が同鎮にあった。現在、店の地下から3体の死体が掘り起こされたが、いずれも臓器がなかった。
2012年から2014年にかけて、同地域に飼料加工という名目で空き家を借りて、人体の臓器を摘出するという悪事を行い、死体が多く地下に埋めきれないため、飼料加工用の破砕機を設置し、臓器を摘出された死体を処理した誰かがいると、一部のネットユーザーが推測した。(翻訳・徳永木里子)
【中国の闇】臓器移植の実態~「史上最悪の大虐殺」との指摘も
2018年6月8日 15:20
臓器供給源の謎
中国で行われている臓器移植の不可解な実態についての調査結果を報告するドキュメント映画「ヒューマン・ハーベスト」の上映会が7日、福岡市内で開催された。上映会には、12年かけて同調査を実施し、2010年のノーベル平和賞候補となったカナダの国際人権弁護士デービッド・マタス氏が参加した。
ユダヤ人のマタス氏は、ナチスドイツによる大虐殺の教訓から、「迫害のなかにいる人が声をあげられない問題だからこそ、外の人間が立ち上がらなければならない」とし、「中国への移植ツーリズムに日本が加担しないように変えることはできる」と訴えた。
マタス氏の調査は、実際に中国で臓器移植を受けた元患者や、臓器の供給源とされていた元囚人、医療機関への電話によるおとり調査、中国発表資料などをもとに行われた。
複数の元患者は、中国到着後、数日から数週間という短い期間で臓器が手配され、手術が行われたと証言。中国では、腎・肝移植の待ち時間は通常、数週間と見積もられており、それを実現するためには、膨大な数のドナー登録が必要となる。
臓器の供給源に対する疑問に、中国は「死刑囚」と答えていた。しかし、中国の死刑者数は2000年で約1万人とみられており、同年以降、減少したとされている。中国が公表した移植件数は約1万件。数週間の待ち時間で行われる移植手術とその臓器供給源の数が「1対1」というのはあり得ない。
調査では、中国政府から認定された移植病院の数(169軒)や病床数など設備のデータから、実際には、公表数の数倍におよぶ臓器移植が行われていると指摘されており、1万人の死刑囚では到底追い付かない。
証言やおとり調査から、臓器供給源の多くが、中国の気功「法輪功」の学習者である可能性が高まったという。「法輪功」は、1999年7月、当時の最高指導者・江沢民により「邪教」に指定され、弾圧が始まった。当時の学習者の数は7,000万人ともいわれている。
さらに、臓器の供給源は、「法輪功」の学習者だけではなく、ウイグル人などの少数民族、政府非公認の宗教の信者にもおよぶという。
マタス氏は「中国の医療制度は、臓器移植による収益に依存しており、いまのやり方を変えることは医療制度の崩壊につながりかねない」とし、今後も「人類史上最悪の大虐殺」が続く可能性を指摘する。
「中国を変えることは困難だが、日本が加担しないように変えることはできる」(マタス氏)。本上映会を主催したSMGネットワーク(中国における臓器移植を考える会)では、今後も中国の臓器移植に関する情報発信を行うほか、臓器元が不明の移植を禁止するといった法整備を求める活動を続けていくとしている。
中国移植医療の実態
1.異常に短い待機時間
「最短では数時間」現代医学の常識では考えらないことが、中国移植医療の現場では起きています。
中国での不法な臓器移植の実態を調査している中国臓器収奪リサーチセンター(本部・ニューヨーク)によれば、中国の病院で臓器移植の手術を受ける患者の待機時間は平均で1~4週間。最短では数時間で適合臓器が見つかることもあるそうです。
これは世界の移植医学の常識からは考えられない短さです。ドナー登録制度が確立した世界最大の移植大国であるアメリカでさえ、心臓なら8ヶ月、肝臓なら2年2ヵ月、腎臓では3年1ヵ月の平均待機時間を要します。
その上、移植手術に求められる血液型と細胞の組織型の同時一致がみられる割合は、血縁者以外では6.5%と、非常に低確率です。だからこそ、およそ8000万人のドナー登録を抱えるアメリカですら、適合臓器が見つかるまで上記のような相当の待機時間が必要になってくるのです。
ところが、中国に行けば通常、1週間から4週間で適合する臓器が見つかるというのです。天津の東方臓器移植センターはかつて自身のウエブサイトで、「肝臓移植の平均待ち時間は2週間」と発表していました。あるいは、第2軍医大学上海長征病院の肝臓移植申請書には以前、「肝臓移植の平均待ち時間は1週間」と書かれていました。また、中国の肝臓移植専門機関の発表では、2005年と2006年に実施された肝移植の26.6%が臓器を数日ないし数時間で調達する緊急手術でした。
なぜ中国でのみ、このように世界常識を覆す迅速な移植手術が可能なのか?
中国には、需要があれば直ちにそれに応えられる大量の臓器ストックがあるからだ――としか考えられません。しかし、臓器は冷凍保存が出来ません。与え手(ドナー)から摘出された臓器は、直ちに受け手(患者=レシピエント)の体内に移植する必要があります。通常、腎臓は12~24時間、肝臓は12時間、心臓は4~6時間以内に移植しなければ臓器として機能しません。つまり、家族間など双方の合意の上で行われる生体移植の場合を除けば、事故等で急死したまだ活動中の臓器以外、移植手術には使えないのです。
これの意味するところは、明白です。中国の移植用臓器は生きたまま大量に保存されている――ということです。しかし、一体どうやって……?
2.膨大な移植件数「年間6万~10万件」
中国政府の公式発表によれば2000年代、中国での臓器移植手術の数は年間1万件以下でした。しかし、専門家たちによる長年の調査・研究によればこの数字は実態をまったく反映していません。
およそ10年にわたって中国臓器売買問題を調査してきたデービッド・マタス(カナダの著名な国際人権弁護士)、デービッド・キルガー(カナダの元政治家=閣僚経験者で弁護士)、イーサン・ガットマン(ロンドン在住のアメリカ人ジャーナリスト)3氏共同の最新報告(「中国臓器狩り/殺処分(Bloody Harvest/Slaughter)」)によれば、「中国の臓器移植手術は2000年を境に劇的に増え、年間6万~10万件の手術が実施されているはず」といいます。
現在中国で臓器移植手術の認可を受けている病院は169ありますが、3氏による入念な調査によれば、未認可を含め実際は数百の病院が移植手術を実施しています。この数字は、中国で発行されるさまざまなメディアの報道、医療専門誌のレポート、個々の病院のウエブサイトからの情報、そして現地リサーチャーを雇った上での電話による直接取材などから綿密に割り出されたものです。2015年、中国人体臓器ドナー及移植委員会の高官黄潔夫は、近く認定病院数を300から500に増やす計画を繰り返し発表しました。
政府発表の年間移植手術件数1万件は、移植手術で知られるわずか数ヵ所の認可病院の手術件数を合計するだけであっという間に越えてしまいます。「年間6万~10万」という最新調査結果が2000年以来続いてきたとすれば、「中国では2000年代に入ってから現在まで、およそ100万から150万の移植手術が行われてきた可能性があり、この数字は決して的外れなものではない」と、マタスは言います。
年間の移植手術件数に関しては別の推計もあります。中国で30年間空軍医として勤務した後渡米し、ハーバード大学に研究員として籍を置きながら臓器狩り問題の調査に取り組んでいる汪志遠(国際組織「追査国際(WOIPFG)」を主催)によれば、臓器移植手術を年間平均2000~3000行う病院が96ヵ所あり、この数だけでも全体で19万2000件もの手術が行われていることになるといいます。
3.謎の臓器源「中国側の説明は矛盾だらけ」
2000年代に入ってから激増した中国大陸での臓器移植手術に関し、中国政府は移植に用いられる臓器の出所を、「主に死刑が執行された囚人から」――と説明してきました。確かに「世界最大の死刑大国」と呼ばれる中国ですが、しかしその中国ですら年間の死刑数は数千件――多い年でも5000は超えません(国際人権団体アムネスティ・インターナショナルの推計による)。つまり、中国で年間に実行されるといわれる死刑数と移植手術数はまったく釣り合っていないのです。
その後、2013年に中国はドナー登録制度を採用し、2015年には死刑囚からの臓器摘出を中止したと発表しました。しかし、2017年時点でドナー登録数はいまだ37万人程度にとどまり、年間6万から10数万件規模で行われている移植手術のための臓器の出所は到底説明できません。(アメリカでは1億3000万程のドナー登録者に対し、臓器移植件数が約4万件)
だからこそ、ほとんどの臓器は裁判を経ることもなく思想信条上の理由で労働収容所のなかに囚われた「良心の囚人」から強制的に奪われたものではないか――という強い疑惑が生じているのです。では、場合によっては年間10数万の単位で闇に葬られている「良心の囚人」とは一体誰のことなのか――?
2017年秋、中国の新疆ウイグル自治区カシュガルの空港床上に現れた通行標識です。簡体字で「特殊旅客、人体器官運輸通路」と書かれています。「特殊旅客」はともかく、「人体器官」とは一体何か?
これは即ち、人間の臓器のことです。
要は、「ここは大至急運び出さなければならない切りたての移植用臓器が通る道だから一般人は並ぶな!」と言っているのです。「中国では人間の命は非常に安い。臓器のほうがずっと高い」
と、かつて臓器摘出に関わったウイグル出身の元医師エンバー・トフティは言います。
空港の通路に標識が必要なほど、カシュガルでは数多くの臓器が人間の体内から切り出されて他所へ運ばれているのだ――と考えるしかありません。カシュガルだけではありません。2017年9月に学校などすべての公共機関でウイグル語の使用が禁止になったというウイグル自治区ですが、その後すべての成人男女に血液検査が義務付けられ、血液型を調べられたそうです。血液型情報は移植手術のための必須アイテムです。
4.2000年を境に急増したのはなぜ?「中共を超えた唯一の集団」
中国共産党政権による国家ぐるみの臓器狩りは90年代にこのウイグルではじまったとされていますが、現在これら少数民族を圧して断然多数の生命が犠牲になっているのが、中国の伝統精神と伝統文化の復興を謳う「法輪功」の学習者です。それが証拠に、中国の臓器移植手術が激増したのはこの法輪功が中国共産党により「反党勢力」として大量検挙され始めた翌年、2000年からなのです。
前年の1999年に何があったかといえば、この年の4月に起きた中南海事件を皮切りに法輪功に対する大弾圧が開始されました。
4月、天津であった学習者不当拘束事件に抗議した法輪功のメンバー約1万人が、北京の中南海周囲で無言の抗議行動を起こします。これを脅威と感じた当時の中国共産党最高指導者江沢民は「政府に対する威嚇行為だ」として法輪功に「邪教」の汚名を着せ、多くの学習者を暴力的に逮捕しました。この時の様子を記録した画像や映像は多数存在しています。
そして、この翌年の2000年から中国の移植産業が急拡大してゆくのです。たとえば肝臓移植手術の例だけで見れば、1999年まで年平均5件だった肝臓移植手術が、2005年には3212件と、およそ640倍にも激増しました。
90年代初期に起こった法輪功は、その後中国全土のみならず海外にも爆発的に学習者を増やし、90年代後半には遂に7000万人を超えて共産党をも凌ぐ中国最大の自発的グループと化してゆきました。
これを脅威と感じた当時の共産党最高指導者江沢民は1999年7月、法輪功の掃討を宣言します。「その名誉を毀損し、財を奪い、個体を消滅せよ!」
文字通りの殲滅司令でした。
臓器狩り問題について調査を続けるカナダの元閣僚で弁護士でもあるデービッド・キルガーはこう言います。
「歴史上、特定の信仰団体に対する迫害は、すべてと言ってよいほど独裁権力によるものだった。信仰は独裁者以外への忠誠心を呼び起こすため、独裁者は自分以外への信仰を忌避するのだ」
即ち、法輪功は中国共産党の絶対的権力を脅かす存在として、中国政府から目の敵にされたということです。99年以降、拘留されている仲間たちの釈放を求め、全国各地から多くの法輪功学習者が波状的に北京へ陳情に赴きました。その数、「延べ数百万人」と言われています。その後、正確な人数は現在もわかっていませんが、彼らのうち少なくない部分が官憲に捕らえられた後監禁されました。そしておそらくは数十万人の単位で、政治犯に強制労働等の懲罰を課す「労働収容所」や刑務所に送られ、長時間監禁された上で拷問を受けたと推測されています。
5.アニー証言の衝撃=初の内部告発「蘇家屯強制収容所で何があったか?」
2006年は、「中国臓器狩り問題」が世界最大級の人権迫害事件として一躍注目を浴び、最初のエポックとなった年でした。
2006年3月17日、「大紀元時報」(世界的なネットワークを持つ法輪功系新聞)に掲載された蘇家屯病院(遼寧省血栓中西医結合医院)女性元職員の告白は、これ以上ないほど衝撃的でした。中共主導による国家犯罪である臓器狩りについて、初めての内部告発です。それまでにも、中国の病院で生きたままの法輪功学習者から臓器が収奪されているという噂はある種の確信を持って囁かれていましたが、このような赤裸々の内部証言は初めてでした。
蘇家屯病院については、その直前にも日本のテレビ局で働いていたという中国人ジャーナリストによる告発がありましたが、「アニー」と名乗ったこの女性の証言はさらに直截的で生々しいものです。それというのも、彼女自身がこの病院で資材管理部門の職員として勤務していただけでなく、彼女の夫はこの病院の執刀医であり、2000余りもの手術を実際に経験していたというからです。
在米の中国大使館より大紀元時報紙上の証言が「捏造」であるとの中傷を受けた彼女は、その後気丈にも(サングラスで目を隠してはいたものの)公衆の面前に顔を出し、不屈の姿勢で証言を続けました。
デービッド・キルガーは彼女が名乗り出た3ヵ月後の6月、この女性と直接会って長時間のインタビューに成功しました。以下がその一部です。
証言によれば、蘇家屯病院の地下には法輪功学習者を閉じ込めておく秘密の地下室があったといいます。
キルガー:(略)そこには何人くらいいたと思いますか?
アニー:法輪功の食料を調達して届ける係の責任者から聞いた話では、「大体5000人から6000人は拘束されていたそうです。そのころ中国各地で、たくさんの公安局や病院が法輪功学習者を拘束していました。病院で働く人の多くは法輪功学習者ではありません。私も違います。(略)元夫がこの件に直接かかわっていたことを知らなかったら、私は多分まったく興味を持たなかったでしょう。(略)最初のうちは、元夫も法輪功学習者だとは知りませんでした。彼は脳神経外科医です。角膜の摘出をしていました。そして2002年になって、自分が手術しているのは法輪功学習者だと気づいたのです。うちは臓器移植専門の病院ではないので、ただ摘出するだけでした。
キルガー:手術される人たちは、生きていましたか。それとも死んでいましたか?
アニー:通常、そういった法輪功学習者たちは心臓麻痺が起こるような薬品を注射されていました。そして手術室に運ばれ、臓器を摘出されます。注射のせいで心臓は止まっていますが脳はまだ機能しています。
キルガー:あなたの元夫は角膜を摘出した。手術の後、角膜を取られた人たちはどうなったのでしょう?
アニー:他の手術室に運ばれていきました。心臓、肝臓、腎臓などを摘出するためです。夫はある手術で他の医師と一緒になったときに、彼らが法輪功の学習者だということを知ったそうです。それから、彼らが生きたまま臓器を摘出されるということや、角膜だけでなく他の臓器も取られるということも、同じ時に知りました。
キルガー:他の臓器の摘出は他の手術室で行っていたのですよね?
アニー:後になって、医師たちが共同で作業するようになり、それからは一緒に手術を行うようになりました。最初のうちは情報が漏れるのを恐れて、臓器ごとに摘出する医師と手術室を変えていたのです。でも後になってお金が入るようになると、もう何も恐れなくなりました。おなじ部屋でさまざまな臓器を摘出するようになったのです。(略)うちの病院で手術された学習者は、腎臓や肝臓などの臓器が摘出され、皮膚が剥がされると、後はもう骨と肉ぐらいしか残りません。そういった遺体は病院のボイラー室に放り込まれました。 …………そして彼女は、元夫が2年ほどのあいだに2000人ほどのドナーから角膜の摘出手術を実施し、そのたびに月給の何十倍もの現金が支給されていたことを付け加えました。
6.10年の調査が導き出した結論「臓器収奪と売買は現在も続いている」
アニーの内部告発により確証を掴んだNGO組織法輪功迫害真相調査連盟(CIPFG、本部=ワシントンDC)は、デービッド・マタス、デービッド・キルガー、2人のカナダ人弁護士にさらなる調査を依頼します。ことの重大さを察した2人は、直ちに真相究明に乗り出しました。
デービッド・マタス氏、デービッド・キルガー氏による調査発表( 2006年)マタスは移民・難民など、国際的な人権擁護を専門とする弁護士で、キルガーは弁護士資格を持ちながら州政府検事総長や閣僚(アジア太平洋担当大臣)も経験した、カナダの政法界の重鎮です。
証拠収集は主に、ボランティアのリサーチャーを通じ、個別の病院に対してのゲリラ式的電話取材によって行われました。そして2006年7月に第1回調査報告が、2007年1月に第2回調査報告が出されます。1回目も2回目も、両デービッドの結論は同じでした。――「無実の法輪功学習者を対象にした臓器狩りは確かに行われ、そして現在も続いている」
その後さらに10ヵ月にわたる調査で、彼らの感触は強い確信となり、1冊の本にまとめられました。著書のなかで2人は言います。
「人類はこれまでにもさまざまな悪行を重ねてきたが、ここまで邪悪な行為は過去に例がない」邦訳名:『中国臓器狩り』 アスペクト社
両デービッドの告発を受け、ニューヨーク市立大の著名な生命倫理学者であるアーサー・カブラン博士もまた、次のように結論づけます。
「中国で起きていることは、決してただの臓器移植ではない。ある患者がある時にある臓器が必要な場合、たまたま処刑される死刑囚を頼みの綱にするのは、当然不十分だ。刑務所は目的を持って選んでいる。囚人の健康状態、血液型、細胞組織形態などを精査し、適する臓器提供者を見つけては、旅行者の滞在期間中に刑を執行する。これはすなわち、需要のために人を殺す、オンデマンド殺人だ」(『国家による臓器狩り』自由社)
さらにはほぼ同時期、ロンドン在住のユダヤ系アメリカ人ジャーナリスト、イーサン・ガットマンも独自の調査を始めます。彼の調査方法は、120人以上に及ぶ関係者への個別インタビューでした。釈放された信者たちを中心に、労働収容所の元職員など、国外へ逃亡した中国人の関係者に可能な限りの面会を求め、聴き取り調査を行いました。その数、7年間で120人以上。――地球を一周する取材活動には、一応の結論を得るまで7年もの歳月を要しました。イーサン・ガットマン氏 とThe Slaughter (殺処分)
その結果、導き出された結論は、両デービッドとまったく同様でした。――「中国の臓器狩りは確かに行われ、現在も続いている」
2014年、彼もまた取材結果を1冊の本にまとめました。The Slaughter (殺処分)。
そして、アニーの内部告発からちょうど10年が経過した2016年、さらなる追及を続けていたマタス、キルガー、ガットマンの3者は、「最新報告」として共同調査の結果を発表しました。翌2017年、3名の調査者はこの功績により、ノーベル平和賞の候補にも上がっています。
7.巨大化する生体移植産業「輸出される臓器」
では、収監された法輪功学習者から摘出された臓器は誰に移植されているのか?
まず最優先に適合臓器にありつく患者は、中国共産党幹部とその家族です。中国という国家の成り立ちからすれば、これは必然と言えます。
そして次に適合臓器の恩恵を受けるのが中国国内の富裕層ですが、イーサン・ガットマンによればこの臓器が海外の富裕層へも〝輸出〟されはじめたのは、2000年代半ばであったといいます。
「2005年前後、中国では年間6万から10万件の移植手術が可能な病院が各地に整いました。国外患者を受け入れる主に沿海部の大病院が『ドナーが貴方を待っています』といったたぐいの宣伝を各国語で出し始めました」
肝臓=1000万円~、腎臓=600万円~、心臓=1300万円~、角膜=300万円~………中国での移植手術に要するおおよその金額です。移植大国であるアメリカの10分の1程度。しかも、他国では2年も3年も待たなければならない適合臓器が数週間で見つかるのです。――だからこそ、いくら制止されても中国で臓器移植の手術を受けようという渡航手術希望者が後を絶ちません。
今日の中国におけるこの大規模な臓器売買は、デービッド・キルガーの推算によれば、年間1兆円前後の収益を国家にもたらしていることになります。1兆円といえばマケドニアのGDPに匹敵する数字であり、小なりとはいえ1国の国内総生産に相当するほどの巨額の富を産み出しているのです。すなわち、これはすでに医療ではなく産業であり、人体ビジネスであると言っても過言ではありません。
現在、中国各地にはまるでリゾート・ホテルのように絢爛豪華な高層病院が立ち並び、移植病床の数を競っています。移植医療を中心にした医療産業は、今後の中国経済の成長分野の1つにも数えられ、5ヵ年計画の一環にすら組み込まれてすらいます。
しかも、このビジネスは一切原価がかかりません。本来この地上でもっとも高価であるはずの人命が、中国では共産党幹部の意思1つでいとも容易に、しかも大量に闇に葬られ、その引き換えに取り出された臓器が高値で売られ、幹部たちの蓄財の道具に使われているのです。
中国での臓器移植ツアー売上第1位が日本人であるという事実
ウイグル人弾圧と関連して、現在も続く中国での生体臓器移植ビジネス。新鮮な臓器を生きながらに摘出・殺害し、臓器移植のために提供する中国政府の蛮行は、日本人にとっても他人事ではない。中国分析のベテランジャーナリストであるイーサン・ガットマン氏は、移植ツーリズムに参加する日本人顧客の存在を示唆しています。
高齢で富裕な日本人のポケットから・・・
国外からの渡航移植者数の国籍の内訳に関しては、多くの要素が不確実であり、米国も含む多くの国家が非難されるべきだ。しかし、国外からの渡航移植を調査してきた医師、そして人権専門家のあいだでは、次の意見が一致している。「日本は中国の臓器移植システムにとって、海外からの収入源として第1位だ」。
その大部分は、国家間の外交的な取り組みによるものではない。その大半は、日本の高齢で富裕な個人のポケットから出ている。さまざまな噂を無視して医療ツアーに相当する団体に加わり、意識的に臓器がどこから来るのかは考えないようにして、決断した人々だ。
日本からの金銭の流れを持続させている唯一の主張は、「知らなかった」だ。日本だけではない。15年にわたって、この「知らなかった」は世界の言い訳だった。しかし、この言い訳はほころび、使い古され、不道徳なものとなった。
英語圏の主流新聞はすべて、臓器収奪の調査結果を報道している。欧州議会と米国議会は、中国本土で行われている、法輪功・ウイグル・チベット・中国家庭教会(=中国政府非公認のキリスト教会)からの臓器収奪を明確に非難する決断を採択した。
世界保健機関(WHO)と国際移植学会だけが、欧米の団体として、不当に拘束されている囚人及び、文化・宗教・人権を理由に拘束されている人々からの臓器収奪を積極的に否定している。新型コロナウィルス感染症(Covid-19)の流行期間中、いかにWHOが中国本土と密着しているかは皆が認識した。そして国際移植学会は、中国本土と密接に協力する傾向にある。
これらのグループが、中国共産党との協力を継続できるようにしたものは、2015年からの移植制度の改革――特に臓器源として死刑囚には依存しないという主張だった。この改革には、一貫性のない数値、囚人も自発的ドナーであるとする迷走、魔法のように突然整備されたドナー制度など不審点が伴う。そして改革のあとも、移植手術は変わることなく続いた。移植病棟は建設の真っ只中にあり、平常通り営業中である。
ウイグル人に行われる強制的な「健康診断」
状況はさらに悪化していた。2016年、新疆ウイグル自治区の衛生局は、12歳以上のウイグル人全員に強制的に「健康診断」を実施した。最終的に、カザフ人とキルギス人も対象となっており、回族の可能性も指摘されている。漢民族はすべて検査を免除されている。
「健康診断」の結果通知を受け取ったというウイグル人には出会ったことがない。はっきり言うと、臓器摘出のための組織型に適合するかを調べるために、中国の中央政府は人口1000万人のウイグル人から強制的に採血しているということだ。
2015年初め、中共当局は新疆ウイグル自治区全域にわたり、収容所を建設するよう命令を下した。2016年末までには、少なくとも100万人が収容所に拘束された。約2ヶ月ごとに、全ての囚人は血液検査や心電図、肺などの小売できる臓器のスキャンなど、総合的な健康診断を受けていた。
2017年初頭、地元の当局は、新疆全域にわたり9つの火葬場を新設するように指令を出した。最初の火葬場はウルムチにあり、中国の新聞に護衛50人の求人広告が掲載された。
同時に新疆では、臓器を運ぶための「グリーンの優先通路」が空港に設けられた。2016年のカシュガルとウルムチでの最初の優先通路の導入は、中国でも最も功績のある陳静香瑜・胸部心臓外科医が呼びかけたものだった。これらの空港の利用者数は、中国平均から見て非常に少ない。この優先通路の意味するところを推定していただきたい。「特殊旅客 人体臓器運輸通路」という意味の表示があり、外に向かう一方通行だ。
新疆ウイグル自治区にあるアクス県の一平方キロメートル内には、病院・収容所・火葬場が集まっている。2つの収容所で約5万人を収容する。既存の移植病院は1つの収容所内に組み込まれ、巨大な火葬場が1キロも離れていないところにある。移植病院から空港までは車で20分、中国南方航空が「グリーンの優先通路」を設けている。
上海から遠くない浙江大学医学院附属第一医院は、アクス県からの臓器を利用している可能性がある。2017年、肝移植が90%増加、腎移植が200%増加している。2020年3月1日、同医院は新型コロナウィルスに感染した患者への初の両肺移植を成功させ、国外から渡航移植を考えている者に、新型コロナによる医療機器の期間でも中国の移植機関は営業中であることを宣伝した。
▲浙江大学医学院附属第一医院 出典:Huandy618(ウィキメディア・コモンズ)
中国の「臓器狩り」に日本人と厚労省も加担している!?
2019.03.26
中国では、法輪功学習者やウイグル人、キリスト教徒からの臓器狩りが行われている。
臓器移植の件数は、年間6万件から10万件とされ、アメリカの約3倍。目を見張るのは数だけではない。待ち時間も非常に短い。アメリカでは通常、数カ月から数年かかるが、中国では数日から数週間で手に入れることができる。
中国、移植臓器の大半は"囚人"から
こうした大量かつ迅速な臓器入手について、中国政府は当初、「ドナーからの提供だ」と主張してきた。しかし現在は、「移植臓器の大半は囚人から来るものである」と認めている。
だが、殺人などの犯罪を犯した囚人だけではないだろう。法輪功学習者やウイグル人などの強制収容所における"囚人"も含めなければ、これだけ多くの臓器移植を行うのは不可能だ。つまり思想・信条の"罪"で自由を奪われた「良心の囚人」から、臓器は摘出されている可能性が極めて高い。
10年以上にわたるある調査では、臓器移植希望者と条件が合致する法輪功学習者やウイグル人を見つけ、中国がオンデマンドで(需要に応じて)殺し、臓器を摘出していることが判明してきている。
「臓器狩り」問題に取り組む人権弁護士が来日
国際人権弁護士 デービッド・マタス
カナダ生まれ。国連総会カナダ代表のメンバー、国際人権と民主発展センター長、カナダ憲法・国際法律条例主席などを歴任。2010年ノーベル平和賞候補、2017年ガンジー平和賞候補。この問題について長年取り組んできた国際人権弁護士のデービッド・マタス氏がカナダから来日し23日、都内で講演を行った。2006年、マタス氏のもとに「法輪功学習者が臓器摘出後、殺害され、遺体が焼却されたケースについて、信ぴょう性を調査してほしい」という依頼が舞い込んだことからすべてが始まった。ユダヤ系カナダ人のマタス氏は、若い頃にホロコーストの悲惨さを目の当たりにし、人権活動に取り組む決意をした。マタス氏は、世界各国でこの問題を提起し、国際世論を形成しつづけている。その一つが、昨年12月にイギリスで行った「民衆法廷」である。この「民衆法廷」は、旧ユーゴスラビア民衆法廷の議長であったジェフリー卿が議長を務めた。この法廷に、マタス氏も証言者として立った。
判事団は、アメリカの国際刑事法の専門家や、マレーシアやイランの人権弁護士などによって構成される。大量の証拠資料を読み、証言を聞いた上で、今年の6月以降に裁定を下す予定だ。だが今回は、異例の「中間裁定」が発表された。「本法廷メンバー(判事団)は全員一致をもって、全く疑いの余地なく、中国でかなりの期間、極めて多くの犠牲者に対して、強制臓器収奪が行われてきたことを確信する」と発表している。これも国際世論づくりには大きな一歩となるだろう。民衆法廷については以下のサイトで見ることができる。英語原文https://chinatribunal.com
「臓器狩り」に対して日本ができるアクションプラン
では、中国で行われている「臓器狩り」に対して、日本は何をすべきか。
マタス氏は講演のなかで、行動計画(アクション・プラン)を提案。それはすでに他の国でも行われているもので、日本も国会議員がその気になれば、実現可能なものが多い。ここではマタス氏の提案の一部を紹介する。
イスラエルや台湾では、臓器移植を受けるために海外に行く「渡航移植」を禁じる法律が制定されている。「良心の囚人」が殺害されるケースを防ぐためだ。日本には臓器売買やブローカーを罰する法律は存在するが、国内でしか適用されない。日本人が国外に渡って、知らないうちに"犯罪に加担する"ことがないよう、日本も同様の法律を制定するべきである。
米国議会や欧州議会、チェコの議会などでは「臓器狩り」についての決議が採択されている。アメリカの決議では、良心の囚人からの臓器摘出について懸念を表明するとともに、法輪功学習者やその他の良心の囚人を、すべて釈放することを要求している。このような決議を日本でも採択すべきである。
オーストラリアの議会では、臓器狩りについての詳しいレポートを下院外交委員会が作成し対策を提言している。日本も同様のレポートを作成、提言することが必要だ。
人権弾圧をしている中国政府高官の資産凍結を行う「マグニツキー法」のような法律を日本でも制定をすべきである。
渡航移植が行われた場合は、医療従事者が厚生労働省に対して報告の義務を設けることが必要である。それによって移植者の数を把握し、対策を打つことができるようになる。
日本人の「渡航移植」で"囚人"が殺される?
上記の中で特に重要なのは「渡航移植」だ。生きている「良心の囚人」から肝臓、腎臓、心臓などが摘出されるという殺害が行われているにもかかわらず、そのような事態が日本人には知らされていないため、臓器移植を求める患者が中国に渡航している。患者は意図せず"殺人行為"に加担してしまっているのだ。問題なのは厚生労働省が移植渡航に保険適用を認めていることだ。中国の国家ぐるみの犯罪行為に目を瞑り、国民の税金を使って渡航移植を推奨するのは、倫理違反であろう。
講演に登壇したSGMネットワーク代表の加瀬英明氏も、「国会に働きかけ、日本国民がどれだけ渡航しているのか調査させる。その上で渡航を禁ずる措置をとることを目標としている」と述べている。その上で、法輪功、ウイグルの人々への弾圧は、人種平等のために戦った日本人の誇りにかけて、許せない行為であると訴えた。
「臓器狩り」は、人間を「物」とみなす唯物論国家中国の本質を象徴するものだ。これに対し、信仰心のある国家の同盟を強化しようと、米国務省の信教の自由担当のサム・ブラウンバック大使が世界で講演。3月初旬の香港における講演でも、法輪功の人々が殺され臓器狩りの被害者になっているとして中国政府を非難している。
日本も、同胞たちが中国で人権侵害を受けているならば、決して沈黙してはならない。ましてや、渡航移植を保険適用によって加担すべきではない。渡航を禁ずる法律を早急に成立させるとともに、中国に良心の囚人を解放するよう要求すべきである。(長華子)
My opinion.
広西チワン族自治区での虐殺と人肉食人の記録(広西虐殺)と生体臓器移植、惨過ぎる。倫理観が無いのか? このようなことは、普通の人間の倫理観からしても許されない事である。CCPはこのような組織なのである。
どんとはらい!
参考文献・参考資料
中国四川省、路面店の地下に大量の死体破片 – 看中国 / VisionTimesJP
【中国の闇】臓器移植の実態~「史上最悪の大虐殺」との指摘も|NetIB-News (data-max.co.jp)
中国移植医療の実態 | SMGネットワーク(中国における臓器移植を考える会) (smgnet.org)
中国の「臓器狩り」に日本人と厚労省も加担している!? | ザ・リバティWeb/The Liberty Web (the-liberty.com)
政治講座v325「もう始まっている第二の支那文化大革命:過去の文化大革命中に広西チワン族自治区で虐殺と人肉食人の記録(広西虐殺)がある」|tsukasa_tamura|note
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