政治（防衛）講座ⅴ546「戦争前夜の雲行き、集団的自衛権としての核シェアリング」
ロシアのウクライナ侵攻から世界は大戦の前夜の雲行きを呈してきた。やはり、世界秩序の再構築のための大国の衝突は避けられない様相を呈してきた。ハワイ旅行先で見学した真珠湾記念館の最初のパネルの表題は「A Gathering Storm」である。まさに今が「次第に増してくる嵐」のようになりつつある。世界の軍隊の動きは尋常ではない。核兵器で露骨に恫喝する国が最近出て来た。日本はどうするべきか。今から核兵器開発では間に合わない。核兵器のシェアリングの構想が出て来た。これの集団的自衛権で平和が保てるならば最良の策であろう。
皇紀2682年11月5日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
米、豪に核搭載可能なB52爆撃機配備へ 中国の台湾侵攻けん制、事実上の「核シェアリング」？
Record China 2022/11/04 11:45
米国と中国の緊張が高まる中、米国がオーストラリア北部のティンダル空軍基地に核兵器を搭載可能なB52戦略爆撃機を最大6機配備する計画を進めている、とロイター通信などが報じた。中国による台湾侵攻などを想定し、けん制する動きとみられるが、事実上の「核シェアリング」につながる可能性もある。
最初に報じた豪州放送協会（ABC）によると、米国は北部準州（ノーザンテリトリー）の乾季に使用する「飛行隊運用施設」、隣接するメンテナンスセンター、B52の駐機場に関する詳細な計画を作成した。 最大1億ドル（約150億円）を投じて基地を拡張。駐機場は2026年後半に完成するという。
ティンダル空軍基地は米海兵隊が巡回駐留するダーウィンの南東約320キロにある。ABCは「中国本土を射程に入れ、攻撃する可能性がある爆撃機を（豪州に）持つことは、台湾に関するいかなる行動もさらに（米豪の協力を）拡大させる可能性があるというメッセージを中国に送ることになる」との専門家の見方を紹介した。
米空軍は、豪州に長距離爆撃機を配備することが、米国の航空戦力投射能力について敵対勢力に強いメッセージを送ることになると説明。これに関連して米国のケネディ駐豪大使は10月31日のABCの番組で、インド太平洋地域で海洋進出や軍備増強を進める中国に対抗する上で「外交や対話に加え抑止力を用いる」と明言した。
米豪は近年、対中国を念頭に連携を強化。昨年9月の外務・防衛閣僚会合（2プラス2）では、米軍機を豪州に定期巡回させるローテーション配備の拡大で合意した。豪州は米英との安全保障協力の枠組み「オーカス」（AUKUS）を通じ、原子力潜水艦を建造する計画も進めている。
中国外交部の趙立堅報道官は31日の定例会見で、B52配備についてコメントを求められた際、「国家間の防衛・安全保障協力は第三者を標的にすべきではない」と指摘。「米国側の関連行為は地域の緊張を高め、地域の平和と安定を著しく損ない、地域の軍拡競争を誘発する可能性がある」と非難した。（編集/日向）
北朝鮮が核使用なら金正恩体制は崩壊－米韓の国防相が警告
Roxana Tiron、Anthony Capaccio 2022/11/04 06:44
© Bloomberg South Korean Marine Corps soldiers ride in K-9 tanks during a military exercise on Yeonpyeong Island, South Korea, on Thursday, June 25, 2020. On the sleepy island of Yeonpyeong, the threat of conflict is constant with North Korean coastal howitzers just 11 kilometers (7 miles) away and propaganda banners visible through binoculars. There have been several military clashes in the contested maritime boundary off the west of the peninsula since 1999, making it a possible ignition point for a major conflict that could draw in the U.S. and China — the two biggest allies for the rival Koreas.
（ブルームバーグ）： 米国と韓国は３日、北朝鮮が同盟国に対し核兵器を使用すれば「金正恩指導部の終わりにつながる」と警告した。一連のミサイルを発射した北朝鮮によるさらなる挑発行為を抑止するため、非難の表現を強めた。
米国防総省で共同記者会見したオースティン米国防長官と韓国の李鐘燮（イ・ジョンソプ）国防相は、進行中の米韓の合同軍事訓練「ビジラント・ストーム」を無期限に延長すると計画だと説明。北朝鮮は最近のミサイル発射の理由として、同訓練を挙げていた。
李国防相は、北朝鮮が核実験の準備を整えているもようだと語ったが、その時期については予想を示さなかった。
両氏は共同声明で、「米国ないしその同盟国、パートナーに対する核攻撃は、非戦略核兵器も含め、受け入れ難く、金指導部の終わりにつながる」と表明した。
李氏はその後の発言で、戦術核兵器の使用を含む核攻撃に対しては「同盟国による圧倒的で断固とした対応」につながると指摘。オースティン長官も「緊張が高まっているが、われわれの同盟は強固だ」と語った。
北朝鮮は３日、大陸間弾道ミサイル（ＩＣＢＭ）の可能性があるミサイルを平壌近郊から発射。東側の日本の方向に飛行し、高度は約1900キロに達したと分析されている。北朝鮮が「大きな間違いだ」と非難する米韓合同訓練に抗議するために実施した一連のミサイル試射の一環。
これに対し米韓は共同声明で、軍事訓練の範囲をさらに広げて北朝鮮に対する防衛を強化することで一致したと説明。北朝鮮の核兵器使用を想定した年次の机上演習も行うとした。
ＩＣＢＭ「火星17型」の飛行は失敗か
これに先立ち、米国務省のプライス報道官は北朝鮮のミサイル発射について、「複数の国連安全保障理事会決議に対する明白な違反であり、北朝鮮の違法な大量破壊兵器と弾道ミサイルのプログラムが近隣諸国や地域、国際平和と安全保障、世界の拡散防止体制への脅威であることを示している」とコメントした。
韓国の聯合ニュースは、３日発射されたミサイルのうちの一つはＩＣＢＭ「火星17型」だったようだが、正常な飛行に失敗したと匿名の国防当局者を引用して伝えた。これについて韓国国防省はコメントを控えている。
関連記事北朝鮮、弾道ミサイルの可能性あるものを発射－海上保安庁北朝鮮が複数の弾道ミサイル、岸田首相「１発はＩＣＢＭか」北朝鮮の行動、ＩＣＢＭ実験を引き続き優先する姿勢示す－米ＮＳＣ米国務省、北朝鮮のＩＣＢＭ発射を非難－報道官が声明北朝鮮発射の長距離ミサイルはＩＣＢＭ、正常な飛行に失敗か－聯合
原題：US and South Korea Warn Kim of Regime’s Demise If He Uses Nukes（抜粋）More stories like this are available on bloomberg.com
©2022 Bloomberg L.P.
「核使用なら“金体制”終焉」米韓国防相 北朝鮮を強く非難で一致
FNNプライムオンライン 2022/11/04 14:51
アメリカのワシントンで3日、米韓の国防相が会談し、北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイルの発射を強く非難し、核兵器が使用されれば「終焉を招く」と警告しました。
オースティン国防長官：
我々は北朝鮮の無責任で無謀な行動を強く非難する
アメリカのオースティン国防長官と韓国の李国防相は会談で、北朝鮮の弾道ミサイル発射などを非難し、日本を含む3カ国での連携強化などを確認しました。
また両氏は「いかなる核攻撃も容認せず、それは金正恩体制の終焉を招く」との認識で一致し、北朝鮮に対して、行動の自制を強く警告しました。
【速報】北朝鮮の軍用機「戦術措置線」に接近
TBS NEWS DIG 2022/11/04 16:25
韓国軍の合同参謀本部によりますと、きょう午前11時頃から午後3時頃にかけて、北朝鮮の軍用機180機あまりが韓国軍が設定している警戒ラインである「戦術措置線」に接近。
韓国空軍の最新鋭ステルス戦闘機など80機あまりが緊急出動したということです。
参考文献・参考資料
米、豪に核搭載可能なB52爆撃機配備へ 中国の台湾侵攻けん制、事実上の「核シェアリング」？ (msn.com)
北朝鮮が核使用なら金正恩体制は崩壊－米韓の国防相が警告 (msn.com)
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