オフィスアップデートでITデバイス刷新してみた
この記事は Money Forward CorporateIT Advent Calendar 2023 の1日目の投稿です。
みなさま、大変こんにちは🤗
石塚 a.k.a つかまる a.k.a 画伯(Gahaku)です。(@tsukaD922)
マネーフォワード CIO室 Device Management グループにジョインしてから、早いもので1年経ちました。
あっという間過ぎた1年の中、様々な事がありました。
マネーフォワード本社オフィス増床
デバイス関連のアレコレ頑張る
CIO室広報的ポジションに就く
キャンプにドハマりする
社内の公認ニックネームが画伯(Gahaku)になる
一大イベントになったマネーフォワード本社オフィス増床においては、オフィス内のITデバイスアップデートとして、導入検討や調達、設置からその後の運用まで行ってきました。
本年の9月にはどのようにアップデートしたか、掻い摘んだ内容で登壇もしました。
当日は10分程度の枠内でしか話せなかったため、今回の note は詳細版として書き起こしてみます。
マネーフォワードオフィスのITデバイスビフォーアフター、オフィスのITデバイス設計、導入時のノウハウ、なぜ画伯なのか、等々。
少しでもご興味のある方、どうぞ、一歩前へ。
オフィスアップデートについて
2023年3月、マネーフォワード東京本社オフィスは1フロア増床し、既存フロアもレイアウト変更や機器類刷新など、大幅なアップデートを実施しました。
私が所属するCIO室はオフィスファシリティも含まれているため、室内一丸となって取り組んだ大規模プロジェクトでした。
私が入社した2022年11月時点では、もう全体のデザインはほぼ終わり、導入する什器の選定や、細かい部分の設計フェーズになっていました。
入社した直後から、大掛かりなプロジェクトに関われた事は良かった部分です。
全体感のお話やら感想はここまでとして、前述のITデバイスアップデートの結果、導入した機器からまずご紹介したいと思います。
執務席用
DELL 4K モニター P2723QE
有線LAN + Type-C アダプタ
Anker USBアダプタ
Lightning ケーブル
Type-C ケーブル
会議室用
DELL 4K モニター(U4323QE、P3223QE、 U2723QE)
Type-C ハブ機能、PD、4K 画質、有線LAN接続が可能
会議室の人数区分により、43、32、27インチを設置
Jabra Panacast 50 & リモコン
180°画角を映し、会議室内の人物を判定し画角に収めるカメラ機能を備えたマイク・スピーカー複合機
中々イケてる機器を揃えられたのでは、と個人的に気に入っています。
特に、Panacast 50 については2023年当初発売されたばかりで、数十台を同時導入したのは当社が初だったようです。
お陰様で先日、Jabra様からは導入事例インタビューを受けさせていただきました。
(※「ビデオ会議」タブ内に事例掲載があります。)
さて、ここからは導入するまでの長く短い道程ナレッジを書き連ねてみます。
ITデバイス刷新
要件整理
今回のオフィスアップデートにおいて、ITデバイス刷新の掲げるお題目は「なんかカッコいいITデバイスでイケてるオフィス!」でした。
本当です。
カッコいいやイケてる、はさておき、旧環境、特に会議室については下記の課題がありました。
カメラやマイク等の機器やケーブルが机上で煩雑になっていて、良いレイアウトとは言いにくい
会議室ごとに各機器がバラけていたため、Web会議時の品質に差分があった
機器が統一されていないため、管理工数や故障等不具合時のトラブルシューティングに難儀していた
前述のカッコいいイケてるデバイスがあるオフィス環境、というテーマと、課題を改善する方針を組み入れた、2023年時点のイケてる環境を定義してみました。
PCとITデバイスがシームレスに繋がり、
出社する方にとって働きやすい・操作しやすいITデバイスを体験でき、
最新の機器を取り入れたモダンな環境
うん、なんかヨサソウ。
ただ、これだけだとゆるふわ過ぎますよね。
詳細要件として執務室、会議室のITデバイスに必要な機能を以下で定めました。
モニター
4K 画質
USB Power Delivery(PD)を持ち、PC と Type-C 接続によりモニター投影、電源供給、各種 USB 機器類接続が可能
上記と同等性能を異なるディスプレイサイズで提供可能なメーカー
会議室機器(カメラ、マイク、スピーカー)
カメラ
広角(120度以上)
高画質
マイク、スピーカー
ノイズキャンセリング搭載
高音質
機器から多少離れていても、話者の声を拾う集音性、伝える伝音性
カメラ、マイク、スピーカーは可能な限り複合された機器
検証、設計
機器の要件が固まったものの、要件を満たす候補機は各メーカー様から様々なモノが打ち出されており、当時はちょうど年の入れ替わりも重なって、新商品も発表される時期でした。
各機器のカタログスペックだけでは分からない実際の使用感や、品質等々はやはり目で見て、触って検証したくなります。
この辺は我々 Device Management のサガでもある「新しいガジェットに囲まれて喜びを得たい」に通じます。
半ば私利私欲はさておき、候補機を見繕った上で、実際に検証を行うことにしました。
様々なメーカー様にご連絡し、候補機を一時レンタルの上、検証させていただきました。
この場をお借りして、当時ご協力いただいた各メーカー様、その節は誠にありがとうございました。
具体的なメーカー様、機器についてこの場では差し控えるのですが、検証時の主なポイントは下記の通りです。
全機器共通
実際のサイズ感
PCへのドライバインストール有無(無しが望ましい)
モニター
テーブル設置時の距離感、見やすさ
Type-C 接続時の反応速度
USB 機器類との結線イメージ
会議室機器(カメラ、マイク、スピーカー)
カメラ
画質(Web 相手目線含む)
画角範囲
オートフォーカス速度
マイク、スピーカー
集音、伝音の品質
ノイズキャンセリング性能
個人の感覚次第で評価が異なるポイントが多くあったため、基本的に検証は3人以上、同時に行っていました。
その場で各ポイントについて認識合わせする事により、導入意思決定をスムーズに行うことができました。
結果、上述の DELL 製モニターシリーズ、並びに Jabra Panacast 50 を導入することとしました。
Panacast 50 については他社製品には無いカメラの機能が光り、音質も一際光る品質を備えたオールインワンデバイスです。
設置機器を最小限にしたいという要件にもマッチしたため採用しています。
執務席用の充電 Anker については、オフィスに来る方々の私物、検証機問わず、電池にストレスを感じないように工夫した設計になります。
設置、調整
購入手続きについては割愛し、実際の設置と調整(結線と整線)がとにかく大変でした。
とにかく、大変でした。(大変だったので二度)
執務席については、かねてからお付き合いしている業者様に設置をお願いしたのですが、問題は会議室です。
オフィスアップデートにおいて、室内のITデバイス刷新ターゲットになった部屋の数は約50部屋。
部屋のレイアウトは人数設計やテーブルのサイズ・位置取りが異なり、電源の場所もバラツキがある状態。
業者にお願いしようにも、全体的に手順化やマニュアル設計がオフィスオープンまで間に合わない。
はい、全部自分達でデプロイするしかありませんでした。
さすがに私含めチームメンバーだけでは厳しい世界だったので、CIO室の他のチームにもヘルプを求めて、一丸となって設置作業を行いました。
最初の頃は全員組み立て方やケーブル接続など戸惑う部分は多々ありましたが、後半になるとそこは情シス、歴戦をくぐり抜けて面構えが違うとばかりにプロとなっていました。ありがたやありがたや。
設置の後はケーブルの整線です。
ベルクロや結束バンドを用いてキレイに整え、煩雑に見えず、またケーブルが邪魔をしないスッキリ環境に仕上げました。
足元にダランと伸びたケーブルや、まとまっていないケーブルが見えてしまうと、なんとなくガッカリしますよね。
今後取り組みたいこと
アップデートを終えてから約9ヶ月、トラブルが一切無いとは言いませんが、無事運用を続けられています。
アップデート後の従業員アンケートからは、
というありがたいお言葉もいただいています。
導入した側として冥利に尽きます。
ただ、このまま運用し続けるのではなく、より良い環境にアップデートできるチャンスがあれば、今後も継続していきたいです。
今の状態も2023年初期のイケてる環境なため、今後オフィス向けにヨサソウな機器が発表されれば、検証の上導入してみたいと思います。
また、今回のアップデートは本社オフィス内(東京)に限った話で、マネーフォワードの各拠点については手着けられずの状態です。
もちろんお金の掛かる話なので、自分の声だけで各拠点一斉アップデートは難しいのですが、体験できる環境整備は東京だけでなく、マネーフォワード全体に行き届けていきたいお気持ちです。
おわりに
以上、オフィスアップデートのITデバイス導入詳細編でした!
これからオフィス内の機器類を変えてみたいという方が、何か参考になる情報を持ち帰っていただけたら嬉しみです。
また、今回行ったITデバイスアップデートは「俺たちが考える最強の構成」であり、他社様の事例をそこまで聞けないままやり切った状態です。
「俺たちの方が!」「情報交換しようぜ!」という情シスの方、オフィス運営に携わる方がもしいらっしゃったら、是非壁打ちできますと嬉しいです!
おまけ
前回までの note でも一部作品を紹介していましたが、味と趣のある絵画から画伯と呼ばれ、便利なので社内ブランディングのため自分からも画伯と呼び出す事にしました。
社員証に表示するニックネーム名も Gahaku です。
最近はそこまで作品創りに精を出せていないのですが、恐らく日本人なら誰でもわかる有名な龍を添えて終えたいと思います。
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