ヨウホウ

しばらくは1〜2日に1話更新します

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最近の記事

ちゃんとテキスト②

  研究所内をノイに案内されるままにしばらく歩いていると応接室と思しき部屋に通されました。家族連れが来ることでも想定していたのか学校の教室の半分ほどの部屋の片隅にはミニカーやぬいぐるみ、ままごとセットなどが組み合わされたパネル式防音シートの上に置かれています。ふと窓の外をみた貴方は少しぎょっとしてしまいます。そこには数体のぬいぐるみがロープにぶら下げられていました。  あっ、と恥ずかしそうにノイが笑います。 「ごめんなさい、お天気が良かったからちょって干してあげてたんです。

    • ちゃんとテキスト

       あなたはとある研究所の前にいます。人里離れた山の中腹、周りには木々が生い茂り、その主な部分を構成する杉は軽度とはいえ花粉症であるあなたの鼻を、目を苦しめるであろうことは想像に難くないでしょう。そんな場所にぽっかりと佇む無機質な建物。直方体を組み合わせたようなそれは真新しい頃はおそらく特異な違和感を醸し出していたでしょう。しかしまるで川に運ばれる石の角が丸まっていくように時間という大きな流れの中でその違和感が削り取られ風景の一部として少しだけ涙目の視界によく馴染んでいます。あ

      • 生存報告

        こんにちは、生きています。夏ですね。 久しぶりに開きました。ちゃんとテキストを更新したいという目標を立てて以来です。その目標は去年の頭くらいに立てました。今年ももう下半期です。挨拶だけして何もしなかったのは大学1年の時に入った卓球サークルで「これからよろしくお願いします!!」とLINEで宣言して以来です。ウケる。 今書いているこれが3つ目のノートです。1個目が自己紹介、2個目が深夜テンションで寝れない自分を寝かしつけるために頭を動かそうと書いた記事なので実質初noteです

        • 徹夜テンション散文

          「やぁ、気分はどう?」 「可もなく不可もなく、かな。」 「それは良かった。フラットな状態、素晴らしいね。」 「日付で見れば気分は最高であるべきだったんだけどね。」 「何かあったっけ?」 「君をこっぴどくフった日だよ。」 「ああ、そうだった。君にこっぴどくフラれた日だね。」 「それなのにまた君はここにいるんだ。そりゃプラマイゼロにもなるさ。」 「嬉しいくせに。」 「まさか。君こそ忘れてなんかないくせに。」 「まあね。」 「なんで忘れたふりなんかするかな。」

        ちゃんとテキスト②

          noteを始めました

          はじめましてヨウホウです。noteを始めました。Twitterだと文字数が足りないしInstagramなんてちゃんとやろうと思ったら体内の非オシャレリアクターが暴走を起こして実家半径数キロを吹き飛ばす夢を見ることになるのでここにたどり着きました。 祖母の実家であるハイパーボリアのことわざにも言われるように新規noteユーザーは初めて見た記事を親だと思い込む習性があります。僕も例に漏れずその口です。僕の場合お望月さんですね。なのでここはアヘン窟か何かだと思ってました。違う

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