私が一番好きなBL漫画
どうも。最近彼氏に全剃りされた眉毛が復活してきました。
そもそも、彼氏に眉毛全剃りされるってなに?私、罪人なの?
今日は、私が一番好きなBL漫画を紹介します。
スメルズライクグリーンスピリット
この漫画、読んだ当時は高校生だったんだっけな。当時の私はそこまで商業BLが好きではなくて(もっぱら夢女子だった)、商業BLは友人が勧めてくれたものを読んでいく、たまに好きなのがあれば自分からも買い求めてみる(当たり前に中村明日美子にハマる)みたいな生活だった。
商業BLの良いところ、私が性的な目で見ていないまだ見ぬ男子がエロいことをしている、そんな風に思っていたような気がする。最低である。
だから、BLというものに求めるのはもっぱらエロとか、男子同士の葛藤…みたいな、あくまで性を消費する人間だった。いやまぁ、そんな、今も…そうなんですけど….。当たり前の話だけど、腐女子はその世界を疑似体験ができない。多くの女子は受けと自分を重ねて見ないだろうし、蚊帳の外から応援するのがその務めであるようにも思う。
前述した友人に勧められて読んだこの一冊。衝撃だった。
これ、もはやBLではない。道徳の教科書に載せるべき作品である。私が権力者になったら、間違いなくこのスメルズライクグリーンスピリットとフルーツバスケットを載せる。あととらドラも載せる。
青春、思いやりのなんたるかを教えてくれる作品である。ついでに心の鬱屈や社会の厳しさを教えるためにプンプンも載せよう。
地獄の始まりである。
話を戻す。
スメルズライクグリーンスピリット、BL漫画として読んでも勿論楽しめるのだが、普通に漫画として成立している。全然一般紙と一緒に並べていいと思う。
BL漫画の読者満足度はどこに置かれるかというと、結局「エロ」である。多少良い話より、多少エロい作品の方が0の数4つ分の売り上げ差がある。これは多分マジだと思う。レビューもエロがないと低評価のスケベ女で溢れている。もはやそういう世界なんだと割り切るしかない。
だから、そんな世界で、2013年というメディアミックスとか全く考えずにBLを売る時代の中でこの作品が生まれ、大反響を生んだのが本当にBL界を変えた偉業だと思う。
女装癖があり「女の子になりたい」と憧れる男の子。閉鎖的な田舎に生まれ、周りの目を気にしながらも自分の人生に向き合う一人の人間の物語。
私はこの作品で初めてジェンダーを意識した。都会に生まれ育った私は田舎の息苦しさを物語の中でしか分からないけど、追体験したような吐き気を催した。
青春時代とは何か。高校生活がいかに輝かしく、閉鎖的で、たった3年されど3年、世界の広さを未だ知らず憧れ、慄く若者たちの美しさに圧倒される。
マジで泣きながら秒で読み終えた記憶がある。本当にお勧めなので皆死ぬまでに読んでほしい。
そして………
今年…なんと…続編(スピンオフ)が…発売された…。
まさかこんな…マジ…?生きててよかった…。
BL読んだことない人、抵抗ある人も、漫画が好きなすべての人にお勧めです。是非。
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