短歌⑯　雨

⑯雨

雨の日の　夜空は澄んで　美しく
静かな団地の　ゴミ捨て場まで

雷鳴の　後に降り出す　にわか雨
隔絶された　車の中で

坂の下　バス停の前　行けばきっと
土砂降りの雨　溜まっているぞ

雨の中　りんごと柿を　買いに行き
さんまとししゃも　買って帰った

盲目の　友を誘って　高台へ
なぜか涙が　頬伝う二人

囚われて　何も見えない　闇の中
湧いて流れる　音が彩る

芸術は　あなたの心を　動かした
その輝きを　良しとするため

芸術は　Inspirationに　身を委ね
命の輝き　信じる者へ

芸術は　神が創った　素晴らしき
世界の隅で　抱きしめること

芸術は　自分がこの広い宇宙の
一部なんだと　喜ぶために

芸術は　ちっぽけな僕が　この広い
宇宙の中で　生きている不思議

芸術は　小さな小さな　存在の
命の喜び　気づかせるもの

不思議なことは　自分の無力さがわかるたび
心が軽く　なっていくこと

箴言5章
あなたのゆく道　すべてにおいて
心を尽くして主に拠り頼め

ヤコブ1章
欲に引かれ　罪を犯して　死が生まれん
同じく焦りは　虚しさを生む

久しぶりに　実家に帰り　いつもの部屋
振り返ると空　夕日に染まる