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短歌⑪ 秋編

雨の日の ツルツルの床 歩く時
 靴と擦れる あの音が嫌い

バスの中 かける声は丁寧なのに
 ブレーキが雑なのは何故だろう

ベーコンが フライパン上 飛び跳ねる
 みたいな車道の 黄色い葉っぱ
(車道に落ちた紅葉した葉っぱが風に待っていた)

燃え尽きぬ 柴を前にして 靴を脱ぐ
 ような気持ちで 赤紅葉前
(出エジプト3:2-5)

しあわせの 下から照らした 紅葉には
 水面に映る 月がよく似合う

きれいだねぇ? 夜のさんぽで 肩ぐるま
 街の明かりの 前で娘と
(返事は「にゃあ〜」でした)

語られる 今この時に 意味がある
 希望を選んで いつくしむこと

思い出を 三十一文字(みそひともじ)に 詰め込んで
 コトリこぼれる 1文字2文字(いちもじにもじ)

大切に したい気持ちを 歌にして
 型にはめると 報われるのだ

たくさんの 思いを短歌の 型にはめ
 言葉は削られ 情景は富み

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我が神 我が神 どうしてわたしから
 遠く離れて おられるのですか

虫ケラの ように周りに 蔑まれ
 聖なる方に 叫ぶ姿は

我が口の 賛美はあなた からのもの
あなたは誓いを 果たされる方
(詩篇22)

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