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【通関士】社長が通関士をめざす理由

札幌でちいさな貿易商社を経営している、ケニー(tsujikenzo)です。noteでは、Tweet以上、技術ブログ未満の、アウトプットを行っています。

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2023年夏~秋にかけて、通関士資格を取るチャレンジを行っております。しばらくは、学習についてアウトプットが多くなりますのでご了承ください。

今日のテーマは、「社長が通関士をめざす理由」です。


通関士とは

通関士とは、厚生労働省が主管となる国家資格である通関士試験に合格した、貿易の現場で活躍する専門的な資格を持った人を指します。

通関士は、貿易取引における関税法規や関連法規を適用し、輸出入貨物の通関手続きを行う役割を果たします。通関士は、輸出入のビジネスにおいて、国際的な商取引が円滑に進行するよう支援する非常に重要な役割を担っています。

具体的には、以下のような業務を行います:

  1. 輸出入の申告:輸出入される商品の分類、評価、起源などについて正確に申告します。これには、関税法規、通商政策、国際貿易協定などの詳細な知識が必要です。

  2. 関税・税金の計算:申告された商品の情報に基づいて、適切な関税や税金を計算します。

  3. 規制のチェック:輸出入される商品が、関連する規制や制限を遵守しているかを確認します。これには、健康や安全、環境、国家安全保障に関する規制が含まれます。

  4. ドキュメンテーション:輸出入の手続きに必要な書類を作成し、管理します。これには、輸送書類、商業インボイス、パッキングリスト、保証書、原産地証明書などが含まれます。

通関士は、貿易法規や輸出入手続きに関する、深い知識を証明することができます。

なぜ通関士になるのか

弊社は、北海道物産を海外に卸売販売する貿易商社です。まもなく創業から丸10年が経とうとしています。
通常、輸出通関業務は、地元の乙仲さんを通して行っております。弊社はエア便(航空便)を得意としておりますので、新千歳空港に拠点を構えてらっしゃる乙仲さんと、連携を図りながら業務を行っております。

しかしながら、貿易実務については、乙仲さんにほぼ丸投げとなっており、インコタームズ(国際貿易における取引条件の規則)もろくに理解していませんでした。お恥ずかしい限りです。

今までは、それでよかったのかもしれません。しかし、本当にお客様のためになっているのか、ここ数年で疑問を感じておりました。もっといい条件や、お客様が安心して取引できる条件、お客様の売上が向上するような取引もあるかもしれない、と思うようになったのです。

たとえば、船便です。弊社はエア便を専門として取り扱ってきました。「リードタイムが短い」「少量でも運べる」「リスクが高いので参入障壁が高い」などの理由からです。しかし、これらは弊社のメリットであり、本質的にお客様のためになっていたのでしょうか。船便を選択しなかった理由はなんでしょうか。リードタイムが短く、少量でも運べて、参入障壁が高い船便のサービスを提供できれば、お客様のためになるのではないでしょうか。

もっと貿易について真剣に考えてみたい。そう思った2023年の夏です。

気運の高まり

実は、通関士の資格を取るアイディアは、以前からありました。しかし優先順位を考えると、とても実行できるものではありませんでした。

通関士試験の合格倍率は、10~15%と言われています。司法書士や社労士に比べると合格率は高いと言われていますが、宅建よりはむずかしいです。わたしは偏差値も低いので、受験する自信もありませんでした。

しかし、なぜか法律は好きです。市民の権利と義務を規定するための原則は、とても興味深いです。本来であれば、自社の貨物を外国から輸入したり、外国へ輸出しようとするときは、免許は要らず(自社通関と言います)、税関に対して輸入または輸出の申告を正しく行い、輸入許可や輸出許可を受ける必要があります。たとえば、他人の確定申告を代行するときは、税理士などの資格が必要なのと同じです。本人が自分の確定申告をするのに免許なんていりませんよね。

そして、プログラミングを学んだ弊社なら、輸出入通関に必要なドキュメント作成や申請業務のプログラム化(自動化)もできます。ペーパーレスなどの無駄なコスト削減は、業界(ここでは通関業界)の外にいる人間の方が変革を起こしやすいものです。

さまざまな業務オペレーションをデジタル化していくなかで、輸出入申告も自社で行えること、そしてDX化にチャレンジできること、そしてなによりそれらをお客様や社会に還元できること、それは自分にしかできないことに気付いた、2023年の初夏でした。

まとめ

以上で、「社長がなぜ通関士をめざすのか」でした。無事に受験票を受理しましたので、記事を公開しました。

目指すものが明確になり、目的もハッキリとしました。次に行うべきは、学習計画です。

次回以降の学習については、技術ブログでお伝えしようと思います。
技術ブログ『学習と成長のブログ』

緊張しますね


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