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持ち寄り!バレンタインパッケージ座談会

こんにちは!ツジカワのカタヨセです!
2024年のバレンタインデー、皆様は如何お過ごしでしたでしょうか??
ワタクシは百貨店の催事場を血走った眼で駆け回っておりました。

なぜせっかくのバレンタインデーにそんなラブの「ラ」の字も出てこないような時間を過ごしていたかと言うと、

バレンタインパッケージノコトガー!スキダカラーーー!!

わーーー古ーーー!

一昔前のCMオマージュはさておき。
チョコレートって嗜好品だからか、パッケージが豪華なものが多いんですよね。

中でもバレンタインデーとなると世界各地、全国各地の特別仕様のチョコレートパッケージが公開されるため、つい目を皿にして見てしまいます。

というわけで、いろんな人がバレンタインパッケージを持ち寄って、いろんな角度からいろんなことを言ってみよう!というゆるふわ座談会をやってみました!

その道のプロの方々を招集した割に、まとめる側の私が素人すぎて全くホストの役目を果たしてませんが、皆様の豊富な知識でなんとか企画が成り立ちました!!
参加者の方々には感謝しかありません!(号泣)

めいめい持ち寄った
チョコレートパッケージが大集合

参加者プロフィール

今回ご参加いただいたのはこちら!

三原美奈子デザイン
三原さま

パッケージデザイナー
毎年ご自身が購入されたバレンタインパッケージをX(旧:Twitter)で解剖・解説されており、「今回一緒にやらせてもらえませんか?」と声をかけたところ本企画がまさかまさかの実現。

株式会社ノアプランニング
山内さま

パッケージデザイナーグループ「PAKECTION!」の企画の際に弊社の版をご使用いただいたときからのご縁。今回紙袋いっぱいにパッケージを持ってきてくださいました。

日報ビジネス株式会社 包装編集部
吉野さま
「吉野さんも、この企画好きそう」という三原さんのお声掛けからご参加いただく。普段は、包材メーカーをメインに取材活動を展開。「今、追っているネタは緩衝材」とのこと。

文章のプロである吉野さんもこの文章を読む、ということに当初全く思い至らず、「いっすねー」と気楽に構えていたことを後悔しつつ、今、書いています、私。

ツジカワ株式会社
カタヨセ
この文章を書いている人。
webマーケティングと称して文章を書いたり写真を撮ったりしている。
箔押しやエンボスに関しては多少知識はあるが、パッケージの設計や印刷に関しての知識は・・・お察しください。

ツジカワ株式会社
ウエダ

営業 兼 webマーケティングメンバー。
写真撮影要員として参加。
「僕が小学生のころなので十数年前の話ですけど~」というウエダの発言に、(小学生が十数年前か・・・)と全員が遠い目をした瞬間があった。

いざ対談

右奥から時計回りに 
カタヨセ 三原さん 山内さん 吉野さん
集合写真を撮り忘れるという致命的なミス。

カタヨセ:本日はお集まりいただきありがとうございます!よろしくお願いいたします!
まず自分が買ったチョコを順番に紹介していきましょうか。

三原さん:そうですね、紹介していってツッコミをいれていく、という形で。

カタヨセセレクト

モロゾフ パフェをショコラで。

カタヨセ:まず私から行かせてください!
今回阪神と阪急と大丸に行ってきました。見た瞬間めっちゃ可愛い!と思って買ったやつなんですけど、モロゾフさんの「パフェをショコラで。」です。

モロゾフ株式会社
左:淡いときめき (洋梨とシャンパンのパフェ)
右:パフェをショコラで。

カタヨセ:この洋梨のやつは他にもブドウとかイチゴのシリーズがあって、この変形の箱を作るのめちゃくちゃ大変そう、と思って。

山内さん:これ・・・提案してよく通るな、と思いますね笑

吉野さん:円形の貼り箱でも、(作製可能な)大きさとか、かなり限られると聞きました。

カタヨセ:缶も含めたパッケージバリエーションにモロゾフさんのバレンタインデーにかける熱意を感じます。


Dari K カシューナッツチョコレート

カタヨセ:続いてDari Kさん。
パルプモールドっぽいパッケージを他では見なかったのでおもしろいな、と。

Dari K株式会社(ダリケー)
カシューナッツチョコレート

三原さん:Dari Kさん、これは確か3年ぐらい前からあったはず。パッケージデザイン大賞2023に出てたのを見ました。

調べてみると確かにパッケージデザイン大賞2023菓子部門の銀賞を受賞されていました!
Dari Kさんはカカオ栽培から手掛けられるチョコレートブランドで、
こちらのパッケージは古紙の他、チョコレートを製造する過程で出るカカオ豆の薄皮も使用されています。また、製造時に使用する水の排出を抑えるなどあらゆる面で環境に配慮されているようです。
こだわりがすごい!

吉野さん:パルプモールドって、どうやって色をつけているんですか?

三原さん:何もしなかったら普通はグレーっぽい色やから、そこに染料を入れます。

吉野さん:それって、パキッと狙った色出るもんなんですか?

三原さん:いや、やっぱり難しく、個体差が出たりするようです。

カタヨセ:そんな個体差も味がありますよね。


Touchez du bois  ハーブのボンボンショコラ

カタヨセ:あと木の表現が面白いものが2種ありまして。
まず、こちらTouchez du bois (トゥシェドゥボワ)さん。本当の木のような質感と印刷じゃないですか?!
たぶん、元々こういったペーパーがあって、それを貼り合わせているんだと思うんですが。

Touchez du bois トゥシェドゥボワ
ハーブのボンボンショコラ
ブランド名の「Touchez du bois 」はフランス語で「樹に触れる」という意味。
その名の通り樹に触っているような質感

三原さん:ザラザラ感があって木みたい。エンボスかけてるのか。

山内さん:昨年の竹尾ペーパーショウで木のような紙がありましたね。本当の木と紙を並べて展示してあって。

三原さん:あれは、(あまりに見分けがつかず)最終全部木なんじゃない?ってみんなで話してました笑


マジドゥショコラ マジドカカオ BITTER ORANGE

カタヨセ:続いてはこちらマジドゥショコラさん。

株式会社マジデマティエール
マジドカカオ BITTER ORANGE 
カカオ豆から板チョコまでの生産工程を管理する「bean to bar」
にこだわったチョコレート専門店
木目調のエンボスがかかっている

カタヨセ:こちらは版で紙にエンボスをかけてあるかんじで。同じ木を模した表現でも手法が違うのが面白いと思いました。


デメル ココスツィーゲル

カタヨセ:続いてはデメルです。彫刻版による箔同時エンボス加工だー!と思って。

デメル・ジャパン株式会社
ココスツィーゲル 8枚入
コインのところなど、箔押しの中に立体的なエンボスが見られる

三原さん:結構、押し圧がすごい。

カタヨセ:貼り箱って普通箔押しした紙を箱に貼ると思うんですが、これはおそらく全部成形してから、箱の状態で押していると思います。

山内さん:めっちゃ(絵柄が)細かーい!

吉野さん:こんなの、(加工)どこでやってるんですかね?

ウエダ:貼り箱屋さんの中でも、箔押しを外注せずに社内で加工されているところかも知れないですね。大体規定の箱サイズが決まってて、(それに合う)治具も持ってるので、箱作って箔押し加工もできる。

カタヨセ:彫刻版なんで、版代はかなり高いと思います。

吉野さん:国内で加工してるんですかね・・・?

カタヨセ:技術的には日本でもできますが、どうなんでしょうね・・・!
以上が私のチョイスでした!!


吉野さんセレクト

不二家 カントリーマアム チョコまみれ

吉野さん:はい!私、サクッと行きますね。私のはもう、一般的なシェアチョコレート、不二家さんのカントリーマアム チョコまみれです。
店頭で見るともう、チョコまみれさんだけ3列とってあって、しかもめっちゃ減ってて。こっそり写真撮らせてもらったんですが、ここだけ(売り場で)へこんでました。

株式会社不二家 
カントリーマアム チョコまみれ
牛乳との相性が神(個人的見解)。

山内さん:ほんとだ、(売り場で)めっちゃ幅取ってる!美味しいよねぇ。

カタヨセ:美味しいですよねぇ(しみじみ)


カンロ #チョコじゃねーよアメだよ

吉野さん:あと今回持ってこれなかったんですけど、カンロさんが出した「#チョコじゃねーよアメだよ」ってゆう商品。この商品名がおもしろすぎて。編集部の同僚が買ってきてくれたんですが、美味しすぎて全員で食べちゃって。今手元にないんでプレスリリースを持ってきました!

カンロ株式会社 #チョコじゃねーよアメだよ
吉野さんが「めっちゃおいしい!」を連呼するので
後日食べてみました。まじでおいしかった!

三原さん:アメなんですね?

吉野さん:アメで、中にチョコのジュレみたいなのが入っていて溶け出してくるんですけど、めちゃくちゃおいしんですよ!!!Z世代が今アメ離れしてるところにあえて、バレンタインシーズンに合わせて商品を投入したそうです。産学連携で開発されてまして、思わずネーミングに惹かれて買っちゃいました。

山内さん:すごい、Z世代にターゲット絞ってやってるんだね。

カタヨセ:ちゃんとターゲットの若い世代に聞くのがいいですね。一緒に考えるっていう姿勢が。

吉野さん:しかも美味しいんですよ!

三原さん:それがまたリアリティーがありますね。カンロさんは、ヒトツブカンロとかもされてますよね。


山内さんセレクト

ジャン=ミッシェル・モルトロー ヴォヤージュ・デュ・カカオ

山内さん:私、毎年必ず買うのがジャン=ミッシェル・モルトローのチョコです。大好きで。
オーガニックにこだわった製造の姿勢もすごい好きだし、あんまり甘すぎず、本当にチョコを楽しめる味、パッケージも素敵で。

ジャン=ミッシェル・モルトロー
LE VOYAGE AUTOUR DU CACAO -édition2024-  
ヴォヤージュ・デュ・カカオ 

三原さん:これ、今年の新しいやつですね。

カタヨセ:バレンタインデーにはもう売り切れてますよね笑

山内さん:最近はもう、絶対ネットで買ってます。じゃないと買えなくて。ちょうど今日(2024年2月下旬)発売の、春用のチョコレートがネットで発売されていました。折り紙の船みたいになっているの。

カタヨセ:気になる~!!ホワイトデー用ですかね。

ウエダ:皆さん贈答用じゃなくて自分用に買われるんですね。

山内さん当たり前ですよ。

三原さん:今どきだれが・・・そんな・・・価値のわからない人にあげないですよ。

カタヨセめっちゃわかる。ほんとそう。

吉野さん確かに。

カタヨセ:これ、サイドのところ穴に紙を差し込んでる・・・?

三原さん:差し込んでるだけだけど、結構組み立て手間かかりそうですね。

山内さん:組んでる感じですね。

カタヨセ:この紙、不思議ですね。(触った感じが)しっとりしてる。

三原さん:多分、PP(貼り)してる・・・?

山内さん:そうですよね、(紙自体は)ちょっと薄いですよね。

三原さん:表面加工で強度出して、サイドとか破れないようにしてるんじゃないかな。

山内さん:でもこれ以上分厚い紙だとこの形状ができないから、薄めの紙を使用して補強しているんですかね。

吉野さん:紙選びがすごいですね。

カタヨセ:ほんとですね、色々やってこれにたどり着いたんですかね。

三原さん:ひょっとしたら(紙は)ファーストヴィンテージとかですかね?

山内さん:確かに、ちょっとくすんだ感じが・・・


La chocolaterie NANAIRO


山内さん:次はラ ショコラトリ ナナイロさんのチョコです。
エンボスがきれいで。

La chocolaterie NANAIRO
出雲のビーントゥバーチョコレート専門店&カフェ

山内さん:ここ(開け口)がちょっと、普通じゃなくて。こう、スラッシュというか斜めにカットされている。普通の四角の箱じゃないんです。

三原さん:(紙は)ハンマートーンっぽい感じですね。

麻の葉文様のような絵柄が
エンボスで立体的に表現されている。

ウエダ:これエンボス版、彫刻版なので結構高そう・・・

山内さん:チョコ自体は1000円~2000円くらいだったかな。

三原さん:チョコは何種類も種類があるけど箱の形は共通なんじゃないかな。だから版は1回作ったら全部の種類に使えるっていう状態。

ウエダ・カタヨセ:なるほど~


INNOCENTURE Bean to bar Chocolate

山内さん:こちらもビーントゥーバーのチョコレート。INNOCENTUREさんのチョコです。
このナチュラルな紙とホログラム箔のコントラストが参考になるかな、と思って買った商品です。
こういったナチュラル紙を使いたいっておっしゃるお客さん多いんです。

INNOCENTURE
Bean to bar Chocolate
ホロ箔の色変化が美しい!

カタヨセ:これ、結構いろんな色の紙と箔ありませんでした?

山内さん:ありました。黒い紙とかクラフト紙っぽいやつとか。シールの色が違ったり。


宝塚ベルサイユのばらチョコレート

山内さん:次は箔のインパクトがすごい。宝塚ベルサイユのばらチョコレートです。

宝塚ベルサイユのばらチョコレート
オスカル様眩しい!

吉野さん:これ箔だったんですねーー!?

山内さん:そう、数年前から売ってて、宝塚サービスエリア限定って書いてある。オスカルバージョン、マリー・アントワネットバージョンとかあって、色々種類があるんです。

三原さん:箱自体はひょっとして神戸フランツさんがやってる・・・?紙が・・・

山内さん:あ・・・ほんとだ、(製造所)フランツって書いてある!すごい、すごい!

一同:すごい、すごい!

調べてみると神戸フランツ株式会社エトワールのコラボ商品でした。

山内さん:山積みにディスプレイされてたから、すごく目を引いて、
つい引き寄せられてしまいました。

吉野さん:これ、結構箔(の量)使ってますね。

カタヨセ:版は面積計算なんで、(版の大きさが同じなら)ちょっと使うよりも大胆に使うほうが箔の使い方としては、お得です笑

ウエダ:枠だけ箔押し、とかのほうが贅沢といえば贅沢な使い方ですね。
※枠の内側の箔は不要になるため。

山内さん:イラストを箔押しで表現しているのと、こうゆう細かい抜き(箔押しのない細かい部分)がきれいで。
なおかつ、ベルばらが好きな人は集めたくなります。

ベタの中に抜きで絵柄を表現している。
細い抜きの線は、箔押しで潰れがちだが、
とてもきれいに再現されている。

カタヨセ:そうですね、箔押しが上手じゃないとこの細かいとこまで再現できないと思います。

吉野さん:ベルばらの(ゴージャスな)雰囲気と箔押しの親和性が高いです。


マールブランシュ マロン・ド・マール


山内さん:次はこちら。マールブランシュさんのマロン・ド・マール。

株式会社ロマンライフ
マールブランシュ マロン・ド・マール

山内さん:この屋根のところのインパクトがすごいけど、よく見るとレンガもエンボスされてる。

屋根は箔押し&エンボス
壁のレンガはエンボスで表現されている。

三原さん:これ、元々エンボスがついた紙じゃなくて、版つくって加工してるよね?(エンボス)抜いているところあるし。

ロゴの部分などはレンガのエンボスが施されていない。

カタヨセ:(版)つくってますね。マールブランシュさんはいつもすごいパッケージ凝ってますよね。

山内さん:そう、だから絶対チェックしちゃう。これはロマンの森っていうイートインもできる山科の店舗で買いました。そこ限定の商品も結構あって。

吉野さん:どれぐらいのロット数でパッケージ作ってるんでしょうね。

三原さん:うーん、でも店舗は(ほぼ)京都だけやから・・・

吉野さん:やっぱり京都で作ってるんですかね。京都ってお土産も多いからから、技術のある箱屋さんが多いイメージあります。


三原さんセレクト

TREEE'S お濃茶トリュフチョコレート

三原さん:まずはこちらです。TREE'S さん。

TREEE'S
お濃茶トリュフチョコレート
黒地の紙にお茶っ葉のエンボス加工
その上にブランド名と商品名が箔押しされている

吉野さん:中身入ってるんですか!?

三原さん:全部入ってます、食べてください。

カタヨセ:(内心ガッツポーズ)黒地にエンボスが渋いですね。

三原さん:(チョコに)すでに抹茶がまぶされていますが、さらにここに抹茶をかけていただきます。

別添えの抹茶をかけていただく。
余った抹茶はお湯にといてお薄としてもいただける。

吉野さん:わーすごーい、おしゃれー!

三原さん:めちゃくちゃ濃厚!

カタヨセ:抹茶の苦味とチョコの相性がいいですねー!


マールブランシュ まる茶々

三原さん:こちらも抹茶です。マールブランシュさんの「まる茶茶」。
グラデーション印刷と箔押しっていう。

マールブランシュ まる茶々
大きなベタの箔押は箔がつかないところあるとすごく目立つうえに、
エアー(空気)がかみやすいので実は難しいのです。


三原さん:そしてこの薄さの貼り箱っていうのは・・・箱屋さんに怒られる笑
こんなに(フタが)薄いのに、ここにロゴを入れるという。

フタの中心に「M」のロゴ

カタヨセ:ほんまや、うすー!

三原さん:だって(フタの高さ)1cmぐらいしかないでしょ。だいたい1.5cmぐらいの高さないと、側面が広がってまっすぐにならないから、めっちゃ難しい。

山内さん:それこそ、現場にこんなにキワキワに(文字を)入れんといてくれ、って絶対言われる。

三原さん絶対言われる。

吉野さん:(実際に)言ったでしょうね笑

カタヨセ:デザイナーさんが「でも入れたいんです」って、で現場の人が「知らんで!?」とか言って笑

吉野さんもう、やり取りが聞こえてきますね

カタヨセ:「パッケージからやり取りが聞こえる」良いフレーズです笑
※全て憶測です。

身(下箱)も薄い!!
チョコの表面に金箔がふりかかっており、
中身もキラキラ

ピエール・ルドン ベルギーチョコレート シス

三原さん:次はこちら、ピエール・ルドン

ピエール・ルドン 
ベルギーチョコレート シス

三原さん:実は、こういう状態なんですよ。

印刷されたスリーブを取ると
ロゴのみが印刷されたホログラムの蒸着紙が!
売り場ではキラキラの紙にトロピカルな絵柄が
直接印刷されているように見えていた。

一同:あ~~!!!

カタヨセ:そうなってたんだ!売り場でめっちゃ光ってるんで気になってたんですよ!!

山内さん:めっちゃトロピカルなかんじがしますね。

三原さん:ね、この紙の使い方でこうなるとは、ちょっと衝撃的というか。
ルドンさんは結構いつもキラキラでね。
金(の紙)に金箔押しとか、エンボスとか、毎回凝ってるんですよね。

山内さん:眩しいな~


Cagi de rêves (キャギドレーブ) ショコラティエクリエーション ~Takajho~

三原さん:これはCagi de rêvesさんので、ファインフルートを使用されています。

Cagi de rêves (キャギドレーブ)
ショコラティエクリエーション ~Takajho~
ダンボールの断面にご注目!
フルート(ダンボール中の波々のやつ)に
ファインペーパーを使用しているというおしゃれダンボール
「ファインフルート」が使用されている。

一同かわいい~~~!!

山内さん:ナチュラルなかんじのパッケージにビビッドなチョコが入っているのめっちゃかわいい。この小さいかんじがまたかわいい。

吉野さん:例えばこーゆーパッケージとかって、中身(チョコ)のデザインに対してどんなタイミングでパッケージデザインの作業に入るんですか?

三原さん:こういった場合、もうほぼ同時進行だと思います。

山内さん:(パッケージデザイン作業に入る前に)チョコのイメージは決まってるんでしょうね。

三原さん:よっぽど変わったチョコじゃなければ、多分そこまで中身は意識していないんじゃないかな。だいたいのイメージや色を聞いて、そこから(パッケージデザインを)作り出すと思う。


Rêve De Bijoux

三原さん:あとはこちらRêve De Bijouxさん。

Rêve De Bijoux
ベルギーチョコレートのセレクトショップ

カタヨセ:海外の持ち帰りのやつみたいだ!

三原さん:そうそう!チャイニーズレストランみたいな。これは量り売りでした。
最初にこの箱をもらって、好きなチョコを選んで量り売りで買う。
今年の売り場は量り売りが結構目立っていました。

中は個包装ではなく
直接チョコが入っている。

吉野さん:新しい販売方法の傾向なんですかね?

山内さん:なんか、そういった「体験」がついてくる、というのが楽しいね。

三原さん:これは、もう、完全に自家用じゃないですか?友達とのパーティでケータリングしたり、こういうのを買ってきて、みんなで楽しむ、とか。

吉野さん:もう、変わってきてるんですね。バレンタイン自体の位置づけが。

三原さん:そうそう、このパッケージだと、もうギフトを目的としてないんじゃないかな。

山内さん:バレンタインはみんなでワイワイ集まって楽しむ、みたいな。

みんなで集まってワイワイ楽しみました

脱プラスチックとバレンタインパッケージ


吉野さん:「脱プラスチック」というのはバレンタインパッケージのなかでもキーワードに入ってきてますか?

三原さん:うーん、コロナが流行る前の方が結構その傾向は強かった気がする。でもその頃と買ってるブランドが違うからかも知れないけれど、紙だけの仕切りとかは前のほうが多かった気がする。

ひょっとしたら人手不足とかでアッセンブル(箱の組み立て)できないから、仕切りをプラスチックでやろう、とかになっているのかも知れない。このプラスチックとか、ヨーロッパではええんかな?

吉野さん:いや、アウトだと思います。

カタヨセ:それぐらい忌避されているんですか。

吉野さん:・・・もう、ヨーロッパはなんて言うか「(プラは)絶対ダメ!」っていうぐらいの温度感。

三原さん:ヨーロッパでは、今はプラのパッケージ商品は全面禁止になっているから、すごい精査される。

吉野さん:プラ製梱包用テープの扱いも厳しくなっています。

カタヨセ:はぁ~~!!


売り場とバレンタインパッケージ

吉野さん:普通のスーパーの売り場って、昔は〇〇コーナーみたいな販促ポップを色々作ってたけど、徐々にそのポップたちが減ってるみたいです。
今、スーパーなどでは、パッケージを積み上げて「バレンタインですよ」という見せ方に切り替えているそうです。

三原さん:昔は「ここがバレンタインコーナーですよ」とポップで知らせてあげなあかんかってんね。近年ではその必要がなくなってきたってこと?

吉野さん:そうです。あと小売店もそこまで(販促ポップ)にお金をかけらへん、ていう。
でも今はパッケージがしっかりしてるから、それを積み上げて「群」で見せるという見せ方をするみたいです。で、その傾向が年々加速してるみたいですね。

三原さん:そういえば、昔、横断幕とかあったけど最近見ないですね。

吉野さん今はパッケージがそういう役割を果たしてるっていう状況。

山内さん:しかもほんとにパッケージで買う人が増えたしね。SNS映え、みたいな流れもありますし。

吉野さん:やっぱそのブランドのファンだと「去年と一緒やん」ってなってしまったらまずいから、毎年新しいもの出して勝負をかけてくる。
日本人って結構飽き性だから、そうゆうのもあるんやろうな、って思ったりしますね。

山内さん:これだけいろんなパッケージを毎年毎年考えてねぇ。ほんとすごい。

三原さん:こんなに凝ったパッケージが一気にたくさん出るの、バレンタインぐらいじゃないかなぁ。



まとめ

かなり削ったのに、気がついたら1万字になってしまった・・・。
諸事情で掲載できないおもしろい話が本当にたくさんありました。

個人的には、パッケージの加工や設計のことだけでなく、近年のバレンタインの位置づけの変化、脱プラ、売り場でのパッケージの重要性に至るまで、様々なことを知れた、非常に実りのある対談でした!

年々盛り上がるバレンタイン商戦ですが、メーカーによってはバレンタイン関連製品でその年の収益をほぼ賄うようなところもあるそうです。
各メーカーがチョコレートだけでなく、パッケージにこれほど熱を入れるのも納得ですね。
今後もバレンタインパッケージから目が離せません!!

長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました!

三原さんがパッケージをデザインされた
あられ処 仁の蔵さんの山のあられをいただきました!
立ててディスプレイできるスリーブがポイント!
お花のかたちのあられがかわいい。

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