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【随時更新】ショートストーリー集

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1万字以下のショートストーリーです。
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#寝る前に読むショートストーリー

【連続短編小説】男子高校生が女子中学生に激詰めされる話~120分の復讐⑥~【note…

前回のお話はこちら また、電車のドアが開く。さっきよりも乗客が増えた。空の色も明るくなっ…

辻村 いち
8か月前
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【連続短編小説】男子高校生が女子中学生に激詰めされる話~120分の復讐⑤~【note…

前回のお話はこちら 有紗は昔から大人しい、というよりも存在を消すのが上手かった。 両親が…

辻村 いち
8か月前
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【連続短編小説】男子高校生が女子中学生に激詰めされる話~120分の復讐④~【note…

前回のお話はこちら うちの家族は5人家族だ。父親、母親、8つ上の姉ちゃん、俺、妹の有紗。…

辻村 いち
8か月前
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【連続短編小説】男子高校生が女子中学生に激詰めされる話~120分の復讐③~【note…

前回のお話はこちら 「とりあえず、座ったら?」 俺が促すと、女子中学生は俯きながらもそれ…

辻村 いち
8か月前
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【連続短編小説】男子高校生が女子中学生に激詰めされる話~120分の復讐②~【note…

前回のお話はこちら 俺の妹にいじめられている。 目の前の女子中学生が放った言葉を反芻した…

辻村 いち
8か月前
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【連続短編小説】男子高校生が女子中学生に激詰めされる話~120分の復讐①~【note…

毎朝2時間かけて通学している。 俺がそう言うと、皆「それは大変だ。もっと近い高校あっただ…

辻村 いち
8か月前
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【3分エンタメ小説】おれが手に入れた自由【1000字】

背徳の時間は真夜中だけとは限らない。 狭いボロアパートの一角で、おれはケーキのフィルムもヨーグルトの蓋の裏側も丹念に舐める。どんなにどぎつい色をした駄菓子だって、貪るように食らう。 子どもの頃、同じことをしようものなら途端に罵声を浴びせられた。だが今は誰も俺を咎めるものはない。昔できなかったことを一つずつ叶えることができる喜びを常に噛み締める。 今住んでいるアパートも良い具合だ。実家の物置よりも狭い部屋だが、見栄とプライドをこれでもかというぐらいに詰め込んだような実家よ

【5分でほっこり】失恋で傷心真っ只中の女、バレンタインで愛に気づく【小説】

 カレンダーの日付を前にして、三木谷 沙織は目を見開いた。  ここのところ残業続きで、毎…

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【5分でホラー】悪友の部屋で遭遇したモノ

「俺、もしかしたら就活しなくて良くなるかも」 1杯290円のハイボールを片手に、順平はにや…

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【5分でホラー】脱衣所で聞こえる足音

我が家の脱衣所には、「何か」がいる。 それに気付いたのは、孝志が中学に入って、部活が忙し…

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【5分でほっこり】生意気OL、半裸で喰らうピザトーストに救われる【小説】

不愉快な朝というのは、目を開けた瞬間から無遠慮に降り注ぐものだ。 直射日光の眩しさに、真…

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【5分で読めるショートストーリー】飲めないOLが高級バーに行ってみた

持ち手が折れそうなほど細いワイングラスに、そっと口づける。 私の舌に広がるのは果実のよう…

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【5分で読めるショートストーリー】親友が建てた家がとんでもなかった話

僕の親友、ウォーリーが家を建てたい、と言い出した。 「いいね。どんな家にするの?」 「僕…

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【10分で読めるショートストーリー】OLが最強のメンタル回復薬を手に入れた話

『絶対アヤカも気に入るから買った方がいいって』 アヤカがそんなメッセージが届いているのを見たのは、疲れた体を電車の座席に沈ませた時だった。親友のナミからだ。 またか、とアヤカはうんざりした気持ちで返信を打つ。正直、親指を動かすのも億劫なほど疲れていた。 『もう分かったってば。いいよ、私は。何だかそういうの怖いし・・・』 アヤカの返信を待っていたかのように、すぐに既読がつく。しまった、と思ったが遅い。ナミからまたメッセージが届いた。 『またそんなこと言って。乗り遅れる