面白い人体の仕組みと働き「大腸」
本日は「大腸」について簡単に解説していきたいと思います
腸内フローラという言葉を聞いたことがあると思います
腸は「第二の脳」とも呼ばれ、脳に次ぐ多くの神経細胞が存在し、感情にも深くかかわっています
また、脳との関係も密接で腸の不調は脳に反映され、脳に受けたストレスは腸に反映されます
このネットワークを「腸脳相関(ちょうのうそうかん)」といいまぁまぁ大事な器官であるというのはわかっていると思います
そんな感じで「大腸」について解説していきたいと思いますので最後までお付き合いください
善玉菌と悪玉菌のバランスで腸内環境を整える
大腸の主な役割は、水分吸収と便の形成です
大腸の長さは成人で約1.5 mあり、盲腸、結腸、直腸の3つに分けられます
盲腸は小腸から直接つながる部分で、特に役割はありません
盲腸の先にあるのが結腸です
その向きにより、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸の4つに分けられます
消化物は蒼太によって各部位分を進んでいきます
結腸では小腸で消化されなかった繊維質などの分解吸収を始め、ある程度の水分を吸収した後、だんだん消化物は便になります
結腸はくびれと膨らみのある蛇腹状が特徴です
これはふくらみに内容物を溜め、蠕動運動が起きている最中に、消化物から水分を吸収しやすくするためです
また、大腸の最後の部分にある直腸は、S状結腸と肛門を結ぶ約20㎝の器官です
消化吸収の機能はなく、結腸から運ばれてきた便は一旦ここに溜められます
体調の中には約1000種類、100兆を超える腸内細菌が存在します
これらは大腸に送られた食物のガスを分解し、発酵させる働きがあります
腸内細菌には、いわゆる善玉菌と悪玉菌、日和見菌があります
善玉菌が悪玉菌よりやや優勢であるような状態が、腸にとってバランスの以上体です
善玉菌にはビフィズス菌などの乳酸菌があります
人には人の乳酸菌
腸の運動を促進して便通をよくする、腸内で乳酸や酢酸を作り出して悪玉菌の繁殖を抑える、免疫力を高めるなどの働きがあります
一方、悪玉菌には大腸菌や腸球菌、ウェルシュ菌などがあります
繁殖しすぎると腸内で食物カスが腐敗し、おならや便が臭くなります
おまけにがんなどの原因にもなったりします
おならの原因はガスと空気
出典「ドラえもん」藤子・F・不二雄
大腸に送り込まれた食物が腸内細菌によって分解して発酵するときに、様々な種類のガスが発生します
また、飲み込んだ時の空気も腸へ進んでいきます
発生したガスや空気は腸管に吸収されますが、大量に発生すると吸収しきれずおならになります
つまり、ガスと空気がおならの正体ということになります
イモ類や豆類を食べた時に発生しやすいと言われています
一方でオナラは腸の蠕動運動によって出されますので、腸がきちんと働いているかどうかの目安になります
胃腸の手術をした後におならが出たら大丈夫と言われるのはこのためです
ガスと空気のうち、ガスが多いときには臭く、空気の方が多ければ臭くありません
消化不良気味の時にタンパク質を分解して発生するガスは臭くなります
ガスが溜まるのは体にとってあまり良くない状態です
我慢するとお腹に痛みが出たり、吸収されて吐く息が臭くなります
ストレスを減らしたり、腸の動きを良くするために運動したり、食事の際はよく噛むことを心がけると、飲み込む空気は減ります
また、腸のガスは便秘や下痢と同じ対策で軽減できます
・便意を我慢しない
・食後の排便を習慣にする
・食事のバランスをとる
以上のことに気をつけてガスがお腹に溜まるのを予防しましょう
※腸内細菌の多くは未知の日和見菌である
腸内細菌の割合は・・・
悪玉菌・・・10%
善玉菌・・・20%
日和見菌・・70%
日和見菌のほとんどは未知の細菌である。日和見菌は、善玉菌と悪玉菌のうち、腸内で優勢になっている方と、似た働きをすると考えられています。
「盲腸炎」は虫垂で起きる病気です
「盲腸炎」といったら、急な腹痛を起こす病気としてみなさんご存知だと思います
実はこの呼び方は俗称で、正式名称は「虫垂炎」(ちゅうすいえん)と言います
盲腸は、盲腸についている小さな袋のような器官が炎症を起こす病気です
昔は虫垂炎の発見が遅れ、盲腸にまで炎症が広がっていたことから、このように呼ばれるようになったと言われています
虫垂炎は虫垂が炎症を起こして腫れ上がったり、膿がついたりする病気です
はっきりとした原因はまだわかっていませんが、炎症のもとになるのは主に大腸菌など、腸の中に存在している細菌です
これに不規則な生活や過労、暴飲暴食などが重なると、盲腸が起こるケースがよくありますので、生活が荒れている人は日々の生活習慣を見直してみましょう
そういやちびまる子も昔盲腸になった話をしていましたね・・・
散々怖がって痛がって結局薬でちらして治めてた笑笑
出典「ちびまる子ちゃん」さくらももこ
まとめ
大腸の主な役割は、水分吸収と便の形成
大腸の中には約1000種類、100兆を超える腸内細菌が存在する
腸内細菌は、善玉菌(20%)、悪玉菌(10%)、日和見菌(70%)があり善玉菌が悪玉菌よりやや優勢だと腸にとってバランスがよい
おならの原因はガスと空気で、ガスの割合が多いと臭くなり、空気の割合が多いと臭くない
ガスがお腹に溜まるのはつらい
我慢すると吐く息が臭くなる
ストレスを減らしたり、運動したり、食事をよく噛んだりしておなら対策をしましょう
虫垂炎は原因ははっきりわかっていないが、大腸菌や腸内の細菌が疑われる
さらに不規則な生活やストレス、暴飲暴食などでも起こる可能性があると言われている
今日言いたいことはそれくらい
最後まで読んでくれたあなたが大好きです
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