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ポケモンの技略称分析

 以下の動画の続きです。

 動画本編では「ハイドロポンプ」の略称について分析をまとめてみました。「ハイドロポンプ」はポケモン用語の中でも略称が豊富なのでまとめ甲斐がありました。さて、他のポケモンの技は動画で紹介した略称の法則にどれだけ当てはまっているのでしょうか。気になりませんか?気になりますよね。私は気になります。というわけでまとめることにしました。ただやっぱり全ての技に略称があるわけではないのは当然です。技の使用頻度が高いものに限られます。特に対戦での使用頻度が高い技に関しては略称が多い場合が多いです。というわけで、独断と偏見で聞いたことある略称を分析してみました。

 まとめ方として、以下の方式でいきます。
【元の単語】[【構成】]→【略称】(特殊な効果がある場合は括弧内で記載)
 なお、漢字表記で省略されるものもひらがな表記にしました。それではどうぞ。

ハイポン型(前部分の頭+後ろ部分の頭)

アームハンマー [アーム+ハンマー] →アムハン(長音短化)
アクアジェット [アクア+ジェット] →アクジェ(促音省略・三音)
インファイト  [イン+ファイト]  →インファ(三音)
エアスラッシュ [エア+スラッシュ] →エアスラ
エナジーボール [エナジー+ボール] →エナボ(長音省略?・三音)
オーバーヒート [オーバー+ヒート] →オバヒ(長音短化・長音省略?・三音)
からをやぶる  [から+を+やぶる] →からやぶ
がんせきふうじ [がんせき+ふうじ] →がんぷう(半濁音化)
キングシールド [キング+シールド] →キンシ(長音省略?・三音)
グロウパンチ  [グロウ+パンチ]  →グロパン
コメットパンチ [コメット+パンチ] →コメパン
サイコキネシス [サイコ+キネシス] →サイキネ ※別途特殊型の略称有
シャドークロー [シャドー+クロー] →シャドクロ
シャドーボール [シャドー+ボール] →シャドボ(長音省略?・三音)
ステルスロック [ステルス+ロック] →ステロ(促音省略・三音)
つるぎのまい  [つるぎ+の+まい] →つるまい
つるぎのまい  [つるぎ+の+まい] →けんまい(「剣」の音韻転換)
ドラゴンテール [ドラゴン+テール] →ドラテ(長音省略?・三音)
トリックルーム [トリック+ルーム] →トリル(長音省略?・三音)
ドレインパンチ [ドレイン+パンチ] →ドレパン
バレットパンチ [バレット+パンチ] →バレパン
フレアドライブ [フレア+ドライブ] →フレドラ
ブレイブバード [ブレイブ+バード] →ブレバ(長音省略?・三音)
ヘドロばくだん [ヘドロ+ばくだん] →ヘドばく
ボルトチェンジ [ボルト+チェンジ] →ボルチェン
マッハパンチ  [マッハ+パンチ]  →マッパ(促音省略?・三音・促音維持)
ミラーコート  [ミラー+コート]  →ミラコ(長音省略?・三音)
ムーンフォース [ムーン+フォース] →ムンフォ(長音省略?・三音)
りゅうのまい  [りゅう+の+まい] →りゅうまい
れいとうパンチ [れいとう+パンチ] →れいパン
れいとうビーム [れいとう+ビーム] →れいビー
ロックブラスト [ロック+ブラスト] →ロクブラ

ハイドロ型・ポンプ型(前部分のみ・後部分のみ)

きのこのほうし [きのこ+の+ほうし] →ほうし
こおりのつぶて [こおり+の+つぶて] →つぶて
ストーンエッジ [ストーン+エッジ]  →エッジ
だいもんじ   [だい+もんじ]    →もんじ
でんこうせっか [でんこう+せっか]  →せっか
とんぼがえり  [とんぼ+かえり]   →とんぼ
バトンタッチ  [バトン+タッチ]   →バトン
10まんボルト  [10まん+ボルト]   →10まん ※別途ドロポン型の略称有

ドロポン型(前部分の後半要素+後部分の頭要素)

10まんボルト  [10まん+ボルト]   →まんボル ※別途ハイドロ型の略称有

特殊型

サイコキネシス [サイコ+キネシス] →サイコキ(頭から四要素) ※別途ハイポン型の略称有

まとめ

 こうまとめてみると、ハイポン型の略称がいかに多いかわかりますね。複合語の作成方法としてはやはりかなりメジャーな略し方だと言えます。そして、複合語の前後どちらかの要素だけをとるハイドロ型やポンプ型もまあまあ存在していました。しかし、それ以外の略し方はほぼありません。やはり前後それぞれの要素の頭部分をとれるならそれで解決した方が楽ということでしょうか。それに、前後それぞれの要素の頭部分が抜き出されているという法則性があれば、元の語を復元するときに前後それぞれの要素の頭部分の語が確定しやすいというメリットもあるのかもしれません。

 最後になりますが、ハイドロポンプの略称の多さはやはりすごいですね。それは論争も巻き起こるわという感じです。この略称ですが、ポケモンの用語の範囲を広げるとまた面白いことが見えてきます。ポケモンの道具の略称の場合、なぜかポンプ型が多くなるんですよね(こだわりスカーフ→スカーフ、いのちのたま→珠(たま)、きれいなぬけがら→ぬけがら)。むしろハイポン型がじゃくてんほけんの弱保(じゃくほ)くらいに限られています。不思議な傾向と言えるでしょう。あとはパーティーの構築の名称とかも見てみると面白いかもしれません。少々古い構築名も混ざっていますが、バシャナット(バシャーモ+ナットレイ)とか、カバドリュ(カバルドン+ドリュウズ)とか、ナットゲル(ナットレイ+ブルンゲル)とかこれも略称として見てみると面白いかもしれませんね。今回は取り上げませんが、暇なとき気が向いたら考察してみたいと思います。思うだけかもしれませんが。

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