反応反射音速高速 - 箱庭稽古日報 5/6
稽古がない時期はギリギリの時間にどろんどろんで目覚め、時間がない中準備をするのに、稽古が始まった途端 朝はしゃっきり起きてトーストを焼いてコーヒーを飲んだりするようになる ひらたです。健康の源。
今日も参りましょう。
稽古日報
今日はちょうどお芝居の真ん中、2幕に分けるなら1幕のラストになるような曲の振付でした。(今回のトライアウト公演は休憩なしの1幕ものですが笑)
みんなが心の中にしまっている感情を、吐露するような曲です。
誰よりも知っているのは ダメな自分のこと
思い描いた理想は遠く 景色みたい きれい
そんな歌詞があります。
理想はあるけど、理想と自分との間には大きな隔たりがある。理想はいつだって綺麗で、自分のことはダメな部分ばっかり発見してしまう。
正面を向いて歌う時、舞台俳優はみんな「お客さん」の存在をイメージしていると思います。本来登場人物の視界にはお客さんは見えてはいないけれど…客席の数、劇場の広さ、そしてお客さんの視線や空気。稽古場の時点で、それを感じています。
そしていざ本番の舞台に立つと、そのたびにお客さんの放つパワーに驚かされるのです。
無観客で映像を配信するというのは、私たちの作りたい舞台とは「わけが違う」のです。この一年でお客さんもそれを十分に実感したと思います。映像で見られるのは嬉しいけど、劇場で観るのとは「わけが違う」…と。
そして!後半のドラマチックなリプライズの歌稽古も。
ミュージカルといえばリプライズですよねぇ…!
今回の「ひみつの箱には、」はリプライズ要素が山盛り。曲丸ごとの大きなものから小さなパーツまで、伏線回収していくような音楽構成になっているように聞こえます。
聞けば聞くほど、早く通してみたい気持ちに駆られます。
稽古後は、クリエイティブチームで芝居・音楽・ダンスの観点それぞれから意見を出し合い、後半の構成を練りました。
誰かの意見に反応して新しい案が浮かび、また新しいアイディアが生まれる。(あ!!これがブレストってやつか?!!)
芝居から歌へ、歌からダンスへ……その道のりをなるべく自然に、見ていて気持ちよく、作品の意図が伝わるように。脳みそみっつ、体がよっつないとこの作品は理想の形にはならない気がしています。
監修・作演出・作曲・振付…4人ともプレイヤー経験者なので、自分たちで考えたものをすぐにやってみてはああでもないこうでもないと言い合える不思議なチームかもしれません。笑
たくさん考えたからといって「良い作品」になるかどうかは分からないのが芸術の難しく面白いところです。それでも私たちは頭を付き合わせ、意見を出し合い、時には頑固に、時には自分を曲げ、考えに考えて大人数でひとつのものを作っていくのです。
そしてこの作業が何よりも楽しい。
「ぎゃー!難しい!」と言いながら笑っている、私たちなのです。
糖分が脳みそに吸われている感覚がわかるんですよ。きっと皆さんも経験あると思いますが…稽古終わりには、すっかりぽっかり空っぽです。
それでも明日の稽古も楽しみ!トンチキなやつらです。
さて。今日もお風呂にはいって寝るとします。おやすみなさい!よかったらハートをおしてくださいませね。
公演詳細
ミュージカル「ひみつの箱には、」
日時 (開場は開演30分前・上演時間80分・休憩なし)
6月4日(金)19:00
6月5日(土)11:30 / 15:30 / 19:00
場所:北沢タウンホール
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