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吾輩は頻繁に、ご主人の仕事の邪魔をするのである。


吾輩は頻繁に、ご主人の仕事の邪魔をするのである。



おい、何やってんのお前……?


最近、ご主人は専ら家で仕事をするようになったのだが、


その際、吾輩はご主人の仕事の邪魔をするのである。


しかも、たまにではない……


頻繁にだ!!



前にも軽く触れているが、


吾輩のルーティンは、ご主人に〝お尻ポンポン〟をさせることである。



極楽である……



大抵は朝目覚めたときや、お昼寝から起きたときなんかに、


その日の一回目のポンポン要求することが多いが、



あくまでそれは、序章にすぎない……


そこからが〝地獄のポンポンタイム〟の無限ループのはじまりである……



こうやって物欲しそうな視線を、パソコン作業をしているご主人に送る。



ポンポンしろ……


ここがポイントである。


とにかくジッと見つめるのだ!!




どれだけご主人が作業に没頭していようとも、


どんなに〆切に追われていようとも、


ちょっと、邪魔しないでね。今忙しいから……


こうして見つめ続けていれば、


ポンポンしろって……


吾輩の熱い視線に耐えきれなくなり、


必ず、ご主人のほうから「もう!! 何!?」と、根を上げる。



はいはい、ポンポンね!!


吾輩もなかなかの策士である……。


一枚上手である!!



そして、たとえ、一回目のポンポンが一段落したとしても、


それで終わらせるほど、吾輩の相手は楽ではない。


間髪入れず、二回目のポンポンタイムを要求する!!



かまってくれないと、噛みつくのである!!



再度、パソコン作業に戻ったご主人の足もとで待機し、


すかさず、さっきと同じ視線を送るのである。



ジーーーーー(無言の圧力である……)


しばらくはご主人もこの吾輩の視線に抗おうと、


吾輩を頑張って無視を続けているが、


それでも構わず、視線を送り続けていると、


ほら、ポンポンしろよ!!


そのうち、耐えきれなくなり、


「わかったわかった!! やりますやります!! やればイイんでしょ!!」


あーーー、もう!! わかりました!!わかりました!!


と、そのうちしびれを切らせて、二回目のポンポンに突入する。



ご主人もちょろいのである……


そして、それは、2回や3回で終わらないのが吾輩である!!



吾輩の気の済むまで……


吾輩が満足するまで……


嫌がらせのように繰り返す!!



これで、終わりじゃないからな……



ご主人とは名ばかりで、


実は……、力関係は、


吾輩 > ご主人  なのである。



吾輩のほうが、立場は上なのである!!






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