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瞳について語ろう 3

おつき合いの長い方は、私の「瞳」へのこだわりをご存じなはずである。
中には反対に見て下さる方の中に「鶫の瞳マニア」を名乗って下さる方も数名いらっしゃるくらい。
私の絵はリアルに見えて実はファンタジー。
元々は気がついてくださる方だけ気がついてくださればいいと思っていたのだけれど、解説編を楽しみにして下さる方も居るので時々こうして種明かしをすることにしている。
幾つ見つけられただろう?

まずは基本の瞳をおさらい

こちらが何も仕込んでいない基本の瞳。
これはアイコンのイヌワシ。


やや特殊な瞳

こちらも何も仕込んではいないけれど、光の加減を工夫した瞳


朝焼けの空

空を描くことは多いけれど、これだけ瞳全体に空を散らしたのは初めて。
どこまで風景にしても大丈夫か? という実験的な作品。
ここまでしても意外と瞳として成立したのはシロハヤブサだからかも。


こちらは控えめな空

これくらいはノーマルな瞳の内かもしれない


こちらも少し変わった瞳

次のオウギワシと比較してもらいたいので載せておく

木漏れ日

上と同じオウギワシのモチーフ。
瞳の中に木漏れ日を描いた。


吊り橋と、双子の山

フクロウ、ミミズクを描く時は
大抵右目と左目に違うものを仕込みたくなる
右眼がマカニの吊り橋、左眼がエルビエントの双子の峰


飛行台(桟橋)

『滑走路』というタイトルの絵だけれど、
瞳の中はマカニの飛行台
(一般的に言うと桟橋みたいな見た目)


双子の峰と、湖のほとりの林

右眼にエルビエントの双子の峰、左眼にアルカン湖の畔の林。
ハヤブサも目が大きいから仕込み甲斐がある


羽ばたく本と、図書室

右眼に羽ばたく本、左眼に本棚と机に置き忘れられた本

こちらの絵は私自身大好きなつる・るるるさんにご依頼いただいて、新刊『羽ばたく本棚』の扉絵用に描き下ろした絵だ。私の物語の扉絵には使わない。
というわけで、扉絵の全貌は以下の記事でご覧いただきたい。
渾身の瞳です。

今年はとき子さんの本にも絵を使っていただいている。
なんてしあわせな年なのだろう。
ご興味のある方は是非二冊とも手に取ってみてほしい。
その他のエッセイ本もおすすめ。(ただし公共の場で読まないことをおすすめする。くすっと笑うでは済まず、必ず吹き出してしまうから)


ひとつ前の『瞳について語ろう』はこちら▼


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