索引のようなもの-濡羽色の小夜篇-
この『物語の欠片-濡羽色の小夜篇-』はカリンとレンを主人公にした、十五番目の物語である。
『鳥の歌篇』以外の私の物語のタイトルには二つ法則がある。
ひとつは多くの方の気がついておられる『⚪︎⚪︎色の〜』という形で色が使われていること。さらに言うとポハク=金あるいは黄、ワイ=水色あるいは青、アヒ=赤あるいはオレンジ、アグィーラ=白や黒などモノトーンに近い色、を、メインの舞台によって採用している。そして間に挟まるアンソロジーは、マカニのイメージで、空色(ワイと少しかぶる)〜緑の辺