橘鶫TachibanaTsugumi

少し的を外れた鳥好き。鳥の絵を描きます。『物語の欠片』は鳥の絵から生まれた人工の翼で空…

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少し的を外れた鳥好き。鳥の絵を描きます。『物語の欠片』は鳥の絵から生まれた人工の翼で空を飛ぶマカニ族の長い長い物語。【HP】https://www.tsugumitachibana.com/

マガジン

  • らべあろ企画

    • 710本

    ラベンダーandAlohaの個人企画です。

  • 俳句幼稚園 ~弐~

    • 2,297本

    ⚜️各自note内で俳句を詠み、俳句幼稚園タグ付け&マガジン格納。⚜️【コメント欄は宝物】互いの句をコメント欄で鑑賞し高め合いましょう。(無理せず、自分のペースで) 投句時『意見(甘口・ふつう・辛口)希望』の書込みは任意。⚜️ 超初心者は、🔰マークを俳句につけて下さると有り難いです。🔰マーク基準 : これまでの投句数0〜30句程度(個人判断)🚫誹謗中傷等の発言や、一方的な意見押しつけ、相手の気持ちを推し量れない方には、マガジン退出、コメント自重をお願いすることがあります。 ⚜️退園時は、ご自身のアカウントで「マガジンから脱退する」ボタンを押下願います。⚜️《運営》白・なごみ・橘鶫・中岡はじめ・よねとも ・卯月紫乃 ⚜️責任者&問い合わせ先:卯月紫乃 ⚜️ヘダー画アポロ ラブ&ピース '23.11.

  • あすなろの手紙〜俳句を添えて〜

    • 101本

    橘鶫、aloha、鮎太の3人が紡ぐ手紙のやりとりです。俳句を支えに、いろんな話をしたいと思っています。 ヘッダーは、絵・橘鶫×書・aloha

  • ぬか漬け部

    • 65本

    ぬか床に関するこんなことやあんなこと。 「こんな時、どうしてる?」とほかの人に聞いてみたいことや、「聞いて聞いて、大発見!」とぜひとも報告したい発見などなど、熱烈歓迎いたします! 入部希望の方はコメント欄等でお知らせください♪ ヘッダー画像のぬか床は、清世さんが描いてくれた作品です。

  • Makanipedia

    主にイラストの図録および『物語の欠片』のおまけ記事

最近の記事

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索引のようなもの

ずっと索引をリニューアルしたいと思っていた。 私の綴る長い長い物語。現在シリーズ十二篇目になったので、そろそろ旧『索引のようなもの』は『索引のようなもの-鳥の歌篇-』として残し、全体をすっきりさせたかったのだ。 それに際して、手描きでざっくりだった地図をデジタルで清書してみたので、既に物語を読んでくださっている方にはこちらをお楽しみいただきたい。(地図は時々更新される) これからも『物語の欠片』の世界をよろしくお願いします。 2023年3月7日 橘鶫 『物語の欠片』の世界

    • 本当は昨日から新しい物語を始める予定でしたが、ちょうど来週の金曜日が誕生日なことに気がつき、なんとなく来週からにしました。 初回はKaoRuさんに描いていただいた彼の過去の物語から。

      • 索引のようなもの-濡羽色の小夜篇-

        この『物語の欠片-濡羽色の小夜篇-』はカリンとレンを主人公にした、十五番目の物語である。 『鳥の歌篇』以外の私の物語のタイトルには二つ法則がある。 ひとつは多くの方の気がついておられる『⚪︎⚪︎色の〜』という形で色が使われていること。さらに言うとポハク=金あるいは黄、ワイ=水色あるいは青、アヒ=赤あるいはオレンジ、アグィーラ=白や黒などモノトーンに近い色、を、メインの舞台によって採用している。そして間に挟まるアンソロジーは、マカニのイメージで、空色(ワイと少しかぶる)〜緑の辺

        • らべあろ企画「四季王決定戦」三句

          光栄なことに、四季王決定戦にお誘いいただいた。 主催者ロハさんを除く二名の方が記事を出されたのでそろそろ私も。 鴉語に慈愛の響き薬降る からすごにじあいのひびきくすりふる からつぽの鳥籠洗ふ虎が雨 からつぽのとりかごあらふとらがあめ いにしへの王墓へ烏もみぢ降る いにしへのおうぼへからすもみぢふる 【季語】紅葉(秋) ラベさん、ロハさん、ご一緒してくださる皆様、ご覧くださった皆様、いつもありがとうございます。 扉絵:『Leave me alone -Stam

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        記事

          鳥の絵を載せるだけの日 26 愛鳥週間2024

          狙ったわけではないけれど(いや少しは狙った)、愛鳥週間が物語と物語の間なので、連続で「鳥だけの日」を。 未公開の絵は先日ずいぶん消化したので、本日はおまけをふんだんに。 よろしければどうぞお付き合いください。 『青嵐』ハイイロチュウヒ Marsh harrier 『変わらない日々』オカメインコ Cockatiel 『選んだ道』ハチクマ Crested honey buzzard 『埋火』アカゲラ幼鳥 Great spotted woodpecker(juvenile)

          鳥の絵を載せるだけの日 26 愛鳥週間2024

          鳥の絵を載せるだけの日 25

          周知のことではあるが、今日は立夏である。 そして夏は私の一番好きな季節でもある。 初夏の爽やかさも、真夏の茹だるような暑さも、晩夏の少し寂しい感じも、日本の夏も海外の夏も、夏の思い出も、夏というものが丸ごと大好きだ。 そんな大好きな夏の始まりの日に、久しぶりの「鳥だけの日」を。 ちなみに今年の愛鳥週間は5月10日〜16日である。というわけでたっぷりとお届けしたい。 皆様も素敵な夏をお過ごしください。 まずはカラス四部作から。 『鴉という天使』アメリカガラス America

          鳥の絵を載せるだけの日 25

          あすなろの手紙~俳句を添えて~ 鶫 33

          これは、俳句を通じて知り合ったnote俳句界の妹弟、alohaさんと鮎太さんと共に紡ぐ、俳句を添えた公開往復書簡である。 aloha様、鮎太様  間も無く立夏ですね。すっかり間が空いてしまってすみません。ヘッダー画像は先に作ってあったくせに、何故だか自分の番だという認識がなくて、あれ? と思って確認したら自分の番でした……というのは意味の無い言い訳ですが。  鮎太さんからの今回のご質問は「一目惚れ」について。  私もロハさん同様、自分の直感を信じていて、物は結構一目惚れ

          あすなろの手紙~俳句を添えて~ 鶫 33

          物語の欠片 濡羽色の小夜篇 22 最終話

          -カリン-  古代アーヴェ語の、古い時代の歴史の書はこう始まっている。  カリンは自分の夢の謎を解いていた時、それまで教えられてきたとおり素直に、光は正義、闇は悪という二項対立を頭に描きながらこれを理解していた。  少し後で、アルカンの森の主からメギの話を聞いた時、この話はメギによる、森の為の人間に対する復讐劇に変わった。確かにその時代に魔物が生まれ、闇が光を侵食し始めたものの、この話自体は、人間に森を大切にさせるためのメギによる作り話で、その話のせいで人柱が立つことになっ

          物語の欠片 濡羽色の小夜篇 22 最終話

          物語の欠片 濡羽色の小夜篇 21

          -レン-  凡そ半年ぶりに滝の広場に立ったレンは、不思議な気持ちでいた。  正直に言えば、それが自分があの時目を覚ました場所と同じであるという実感が湧かず、よく似た別の場所に感じられた。隣に、カリンと族長が居たからかもしれない。  カリンは反対に、レンが遭遇した災難を想像しているのだろう。素直に感動して良いのか分からずに、複雑な気持ちだという表情をしていた。族長はいつもの穏やかな表情でそこに居た。族長がこの洞窟に足を踏み入れるのはこれが初めてだが、族長がその場に居ると、そこ

          物語の欠片 濡羽色の小夜篇 21

          物語の欠片 濡羽色の小夜篇 20

          -カリン-  待ち合わせは、アルカンの森のアグィーラ寄りの入り口だった。  少し早めにマカニを出たカリンは、アルカン湖の畔からエルビエントの双子の峰を見渡し、あの辺りが新しい訓練場になるのだろうか、と想像した。それは即ち、レンがあの時生還した場所だ。  ユウガオにセダムのことを頼んでから二十日程経ったある日、ユウガオからカリン宛に書簡が届いた。  「セダムがお前に会いたいと言うから、アルカンの森で会おう」という主旨の書簡で、カリンが突然セダムのことを頼んだことに対する不満も

          物語の欠片 濡羽色の小夜篇 20

          物語の欠片 濡羽色の小夜篇 19

          -レン-  アグィーラから戻った翌日、レンは久しぶりに土木師たちと鍾乳洞へ行った。先日シヴァとスグリから聞いたとおり、土木師たちは交代で鍾乳洞に寝泊まりし始めていた。行き来に時間が取られない分、調査がずっと捗っているそうだ。 「もう、大きな危険は無いと言っても良いと思う」  率先して鍾乳洞に入り浸っているらしいレンギョウが、僅かな疲労も見せずに爽やかに言った。 「あ、カエデさんが、何日も陽に当たらないのは良くないから、きちんと交代の期間は守るようにって」 「おっと。そうか。

          物語の欠片 濡羽色の小夜篇 19

          【らべあろ企画】「啄木忌」で一句

          光栄なことに、四季とおして二回戦に進ませていただいた。 感謝。 こちらの企画への参加記事である▼ 空を飛ぶのは生きるため啄木忌 そらをとぶのはいきるためたくぼくき 【季語】啄木忌 鳥の名を冠した歌人に敬意を表して。 扉絵:『穿つ』コゲラ Japanese pygmy woodpecker

          【らべあろ企画】「啄木忌」で一句

          物語の欠片 濡羽色の小夜篇 18

          -カリン-  当時アオイにとっての光はカリンだった。それを遮られたから心に闇が生まれた。遮ったのは……今のアオイに尋ねたらきっと「弱い自分の心」だと答えるだろう。  一方、セダムにとっての光源も一見カリンのように見える。しかしそれは錯覚なのだとカリンは思う。プリムラの言うところの「人は光を錯覚する」というのはこのことを指す。セダムはリリィから聞かされたカリンの姿に憧れ、更には決してカリンのようにはなれないと思い込むことによって自ら光を遮り、リリィに逆らうことのできない自分を

          物語の欠片 濡羽色の小夜篇 18

          【らべあろ企画】「芽立ち」で一句

          こちらの企画への参加記事である▼ 亡き鳥と同じ軽やかさの芽立ち なきとりとおなじかろやかさのめだち 【季語】芽立ち 大空を羽ばたくことなく命を終えたイヌワシ、ニーナに寄せて。 今年の雛は健やかに育ちますように。 ラベさん、ロハさん、ご一緒させていただく皆様、どうぞよろしくお願いいたします。 扉絵:『ジュヴナイル』イヌワシ(幼鳥)Golden eagle juvenile

          【らべあろ企画】「芽立ち」で一句

          【終了しました】X三周年記念ネップリのおすそわけ(〜4月9日火曜日)

          4月1日は私のX記念日。noteより少し遅いのだ。 Xはnoteとはひもづけずに純粋に絵のアカウントとして活動しているのだが、絵を見てくださる皆様に感謝の気持ちを込めて毎年4月1日の翌日2日から一週間、ネップリ企画を開催している。 特に私の収入になるわけではないのだけれど、もしご興味のある方は手に入れてみてください。 セブンイレブンが近くにないよ、という方はPDFもあり。 USD6HUB2 :A4たて、イヌワシ B6NTCBHM :A4横 アオサギ夫妻 4UMYGRJC

          【終了しました】X三周年記念ネップリのおすそわけ(〜4月9日火曜日)

          物語の欠片 濡羽色の小夜篇 17 闇の夢の謎 解

          -レン-  昨日もカリンと族長の話を聞いていたにもかかわらず、レンは時折話についていけなくなった。しかしカリンの様子を見ていると、昨日よりも迷いが無くなっているのが分かる。ヨシュアの家には暖かな陽射しが射し込んでおり、レンは場違いに春を感じた。 「ツツジ様は、アオイ様から闇の話を聞かれた際に、アオイ様が見たという夢の内容をお聞きになっていますか?」  セダムの話が始まるかと思っていたらアオイの名前が出たからか、ツツジは僅かに眉を顰めてカリンを見詰めた。 「闇を夢に見た、とい

          物語の欠片 濡羽色の小夜篇 17 闇の夢の謎 解