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舞台ハガレン感想まとめ


舞台ハガレンを、見てきたので、今回はちゃんと感想をまとめておこうと思います。
いつもいつも感想を記録しておこうという気持ちはありつつ伏せ太に食わせるかツイートするだけで満足してしまってよくない。
ネタバレ全開なのでもし未観劇、未視聴の方がいらしてましたらお気をつけくださいませ~。

ハガレンについては、マンガ全巻読了済、アニメは放映当時半端に見ていたのであんまり細かい記憶がない、実写映画未視聴、という感じです。ロイアイ大好き、ハボック推し。
今回推し俳優が初のWキャストでメインキャストに抜擢されたということでハガモバをダウンロードしていそいそと申し込みました…。ハガモバ最近放置してるけど、ハガレン・ハガステの良い予習復習になりました。

Wキャスト

今作において言及を避けては通れないWキャスト。まあ個人的な好みも分かれるところかとは思いつつ一応一通り全組み合わせ現地で見た(はず)。

・エド
一色エド→優しい!大人っぽい!最後までやるんだったら一色エドは大人の説得感が出ていいのではないかと思います。(身長はどうすんだ)
500万回言われてると思いますが身体能力が2.5超えて2次元そのものでマジでびっくりしました。あんな飛び蹴りができる人間いる?いたわ。
2.5がそもそも見た目を寄せるっていうのが大前提みたいなところあるなかで、かなり異色の主人公と言っていいと思うんですが(実際それで違和感あった人、見に来なかった人がいると思う)、動きを見せたら全員一定の納得をせざるを得ないのでは???と思いましたね。
各所で言われていましたが時々刀ステ維伝岡田以蔵のスタンドが背後に見えたのは本当でした。以蔵に持って行かれたよ…兄さん…。

廣野エド→愛すべきクソガキで最高!!!腹立つけど頭が回る感じがめ〜ちゃくちゃ出ててよかったです。大阪楽の配信に映り込んでキャッキャしてたの新幹線で見ながら変な声出そうになりました。アホなん?(褒めてる)
カテコの挨拶で、いい意味で舐め腐った感じのコメントをするところも良かったですよね!褒めてます!笑
印象としては、普段舞台を見慣れていない人に親切なのは廣野エドなんじゃないかなーって思います。やっぱりそこは2.5の経験値みたいなところと、キャラクターと本人のキャラ付けの親和性がどうしても出てくるなあと。
そういった意味でもこのWキャストはチャレンジングでありつつとても意義を感じるWキャストだった気がしました。

・ロイ
蒼木ロイ→当方推しなので贔屓目になるのはちょっと大目に見ていただきたいのですが、贔屓目に見ても情報解禁されたとき「本当に?!いままでと系統違うね???アクションしないけど平気!?!?」がファーストインプレッションでした。(各方面にすみません)(ご本人がインタビューとかでもわりとチャレンジングな感想をおっしゃってたので許してほしい)
クール系はアクダマがあったけどあれはかなり硬派だったんで、そんな軟派な役…想像つかん…の気持ちでした。
見てみてやっぱりマジメスタングだ!とはなったんですけど笑、大佐ってああ見えて一途で根が硬派で熱い人だと思うので、大佐の根っこの部分の具現化、って感じがしました。イシュヴァールの大佐。マダム・クリスマスのお姉さんたちにからかわれてほしいし、若き日のロイアイが見たい。

和田ロイ→一方こちらは見た瞬間「わかる」ってなったし、見てもやっぱり「わかる」ってなった人選でした。(何目線ですか?)
イシュヴァールのところは蒼木ロイに対してむしろ大人っぽくなりすぎたりするのかな?とちょこっと思ってたんですけどそこはさすがでした…生意気言ってすみませんでした…
大総統になるイメージがよりはっきりできるのがこっちの大佐。「エリザベス」って言ってほしいし、視力持ってかれるところ楽しみすぎる。

ロイに関してはかなり動きの時点で演技が違う箇所が多くて、どこまでがそれぞれの役者さんの裁量でどこまでが石丸さんディレクションだったんだろ~っていうのが気になりました。(こういう質問をニコ生ですればいいんだよね、締め切り過ぎたね)
わかりやすいのは、登場、無能?!のところ、イシュヴァール戦、電話ボックス、あたりだけどそれ以外の細かい動きもかなり違っていて面白かったです。電話ボックスの見方(蒼木ロイ:中に入る、和田ロイ:外から観察する)がそれぞれの役者さんの色って感じがして私は大変好きでした。

大楽が廣野和田なのは原作との親和性としても納得の布陣、かつ、一色蒼木を見ると舞台作品としての面白さをもう一段感じられる、そんなWキャストだったのかな〜と思います。
一色蒼木ペアに関しては、刀ステ維伝ペアでもあり、お二人もお互いを戦友と言っているので、本当にこの組み合わせはアツかったですね。
アツすぎてしかも大阪新歌舞伎座って聞いて思わず遠征しちゃったんですけど、舞台見に遠征するの3rd四天以来だったらしいです。おや…廣野さんと平松さん…エ…5年前…?怖…

円の演出

イズミ師匠のセリフにもあるように、ハガレンで描かれる錬金術は「円」の力を基盤としていることもあり、舞台でも「円」のモチーフをかなり重視していたのがよかったです。

・舞台装置
一際目をひくのが舞台中央に掲げられた丸い板。
地図、錬成陣、風景描写等かなり多用されていたけど、錬成陣とアメストリスの国土が円に収まっていることを示すための円でもあったと思います。わかりやすくていいね!

そしてこれは2階から見て初めて気づいたんですが(大阪1階前方しかなくて見えなかった)、舞台の地面に照明が!あるんですよ!!!
これ、たぶん舞台全面を一段嵩上げしていて、段差部分に照明が入ってる構造だと思うんですけど、マジでいくらかかってんだこの装置…と思いました…もっとアピールしていいよ公式…
大阪では席が前すぎて見えておらず装置に気付いてなかったので、人体錬成の時とかに出る赤や青の照明をてっきりピンスポで当ててると思っていました。なので、一体ピンスポ何個あるんや…と思ってたんですけど、東京始まって2階席で見たら地面に円形に並んだライトと中心にもライトあって違った意味でビビりました。
これ前方席でしか見てない(特にキャストの)オタクは見えてない人もいたと思うので配信か円盤で絶対見てほしい!!!
アルが血塗れのエド(布)抱えるところの円のライティングは舞台アクダマドライブの殺人鬼さんの独壇場シーンを思い出させるものがありましたね(そんなことはない)。
照明と装置をスタッフさんが説明してくれるアフトとか欲しかったな〜クラウディアが結局配信でやることになってたやつみたいな…(強欲のグリード)

・過去回想(アルの転換)
生身のアルの初登場シーン(たしか)
ここの出し方め〜っちゃ好きでした!くるくる回るところ!かわいい!(語彙)
スーアクで声を裏からリアルでのせている、という驚愕の事実、自然すぎて収録を疑うレベルだったので、ここで生身の肉体アルフォンスの実在を出しつつ兄弟のこれまでを説明するシームレスさがゾクゾクしました。
ここに限らず過去回想の入れ方がどこもとてもナチュラルでしたよね。兄弟の過去だけにフォーカスしても、母の死〜人体錬成/国家錬金術師への大佐の勧誘/機械鎧手術/師匠との修行をかなりわかりやすく、現在軸と混同させず、かつくどくなりすぎず説明してくれていたのではないかと思います。

・兄弟喧嘩
ここ見るたびに泣いてたんですけど、石丸さんが毎日泣いてるんだったら仕方ねえよ、と思いました。

その前のウィンリィの「駆け足!!!」のところも大好きです。
ここはなんか、つべこべ言うより見てほしい、マジで。

・ヒューズの死
ウワーーーーーーーッそうやる!?と一番思った箇所。回りながら…顔が変わる…最小限の表現で映像が見えるの、演劇の醍醐味じゃないですかね?本当に好き。
すごくしんどいシーンなのに画として好きすぎてニヤけちゃうしワクワクしたシーンでした。
とにかくロス少尉役瑞生さんと、グレイシア役斉藤さんが、まずふたりとも化け方がエグい。完全に エンヴィーが化けてた。おふたりとも兼役が結構ガラッと変わっていることからもそのすごさを感じるんですけど、斉藤プロに関しては過去の出演作をちらほら見ていたので本当に信頼しかない、あの歳で母が板についてるの何?人生何周目?瑞生さんロスの~「ただいま勝手に戻りました!」を生で見たら泣いちゃう自信があります。
ところで斉藤瑞季さんをそのままランファンにするってナシですか??もったいなくない???アクションできる方かわかんないけど…
あと実は一緒にずっとそばにいる平松エンヴィーの顔芸(顔芸って言うな)が凄まじかった。ちょうどグレイシアが客席に背を向けてヒューズの顔が正面向くタイミングでエンヴィーが正面向くんですけど、そのときエンヴィー一言もしゃべんないのに顔が喋ってんだわ、最後だけは声はグレイシアのまま、表情はエンヴィーがやっているのか!と思ってぶわわわってなりました。(日本語がドヘタ)
配信・円盤でどこまで抜かれてるかわからないから目に焼き付けてきた。配信抜かれてたら教えてください。

スーツアクター

もーーーーーね、これは本当にありがとうございました。
アルフォンスは言わずもがなというか、回想のところでも触れたけどしゅーてぃーは声優さんですか?????思わず特撮出演経験があったか調べました。ないよね???
もちろん釘宮大先生のアルが記憶に深く刻まれているんですけど、14歳の男の子の声って考えるとしゅーてぃーボイスめちゃくちゃハマってたと思う。し、なにあの自然さ???他キャストの方も言っていたようにたぶんありえん難しいことをしてるだろうに、それを感じさせない自然さ、今作MVPは間違いなく彼らです。
で、さらに、スーアクはアルだけだとてっきり思っていたので、まさかバリーが…バリーがいる…激かわいい…君沢さんだ…バリーずっとかわいくなかった???何あの生き物???アルが重めの鎧なのに対してバリーが軽々してる対比も大変よかったです。「どうする?」のボイススタンプ売ってほしい、買います。
原作でバリーと大佐が電話するところ超好きなので、本当にバリーのボイスキャストも変えずに続けてくださいお願いします。

おわりに

全キャストさんの感想を書いておきたい気もしますがちょっとめんどくさくなってきたのでこのへんで止めておこうと思います。タッカー、マルコ―、グラトニー、アームストロング少佐あたりの再現度は本当にエグかった!!!本物がいましたよね、いやヒューズもだいぶ実在してたけど。
推しハボックは本当に大好きなハボックでした。ありがとう君沢さん、ありがとうキャスティング。私が実写映画見られなかった一番の理由がハボックだったので、感謝しかないです。
ハボロイVSラスト戦、マジで楽しみにしてます。雑貨屋さんも…!!!

舞台化そのものがかなり増えてきて、この春は帝劇もなんかそんな感じだったりと、原作モノをすべて2.5次元と言うのか?という線引きが曖昧になっている今日この頃。どんなに作品数が増えてもオタクの体は一つなのでなかなか色々見に行くこともままならずですが、舞台でこの作品をやる意義、というものをかなり感じられる作品だったんじゃないかな~といちオタクとしては思いました。

石丸さんや一色さんがインタビューかなにかで「生身の肉体でこの作品をやる意味」のようなお話をされていたことがあったと思いますが、私自身、初めて2.5次元に興味を持った作品や、初めて生で見ようと思った作品がスポーツものだったので、スポーツ以外で「肉体」を必要とする作品ってなかなか難しいよな~と思いながら2.5を見ている節が特にここ最近あった気がします。
その中で、文字通り「肉体を持って行かれる」ハガレンを、生身の人間がやるとこうなる!という一つの回答を得た感じがしました。
映画はちょっと宗教上の理由(笑)で今後見られるかわからないですが、映像で生身の人間がやる意味もまた別である作品だろうとは思います。
やっぱり結局話がおもしれ~からどんな媒体でも面白いんだよな!すげえや!!!!最終的な感想がIQ2!

舞台上で「to be continued」が出る作品、私はたぶん初めて見たんですけど、これは続きをやるって信じていいやつだと思うので信じて待ってます。とりあえず先に円盤楽しみにしてます。

誰に届くかわかんないんで一応4月も配信で見られるよっておいておきます。


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