Tsugu.CLOSET-インタビュー/渡邊さんの「服とのお付き合い」
まもなく迎える、「服と向き合う日」。
衣料品の資源循環をみんなで考え、取り組んでみる日です。
…を前に、みんな、どのように服と付き合っているの?衣料品を資源として循環することをどう意識している?
を、少しだけ知るためのインタビューを行いました。
インタビューのお1人目は、自宅に小屋をつくり、珈琲の焙煎教室などを行うお店「自家焙煎珈琲 天使のはしご」を開いている渡邊さん。
珈琲販売のかたわら、不要な衣料品のガレージセールを始めたと聞き、今回は衣料品の循環についてお話を聞きました。
渡邊智子さんへのインタビュー
1.不要になった衣料品は、自宅にどのくらいありますか?
100着は軽くあると思います。
自分のものもありますが、娘や息子の小さいときの衣料品がたくさんあります。サイズアウトして着ることはないけれど、「あの時一緒に買ったもの」「あの時着ていた服」と、それぞれに想い出があって捨てることがずっとできなかった。
このマフラーは、娘がこの柄が欲しくて一緒に探して買いに行ったなぁ…とか、これはお気に入りのものだったなぁ…とか、愛着があるだけに、「捨てる、焼却される」ということに罪悪感があって、ずっと手放せず、溜めていました。
2.普段、「衣料品ロス」について考えていますか?
あまり考えていませんでした。衣料品は、欲しいものをつい買ってしまう、子どもが欲しがるものもつい買ってしまい、同じようなものが何着もあったり、結局あまり着なかったものなどもあります。
3.日頃、衣料品以外で環境への取組みで気にかけていることや行動はありますか?
「食」に関する仕事なので、身体に入れるものについては安全なものや、ロスを減らすことを意識しています。
最近、「暮らしを整える」ことに興味を持ち、溜めていた衣料品も少しずつ循環させたくてガレージセールを始めました。
たくさん売れるわけではないですが、大事に思っていた服が誰かに着てもらえるのは嬉しいし、少しでも売れたら、それを動物愛護に役立ててもらえたり、と衣料品が社会の良い循環になることがいいなあ、と思っています。
4.不要な服がグリーンアップサイクルⓇで循環するとしたらどう思いますか?
形を替えて「利用できるもの」になってくれることを嬉しいと思います。
愛情がある衣料品を「捨てる」ということへの罪悪感が強いので、社会の中で活かされるものになってくれるなら、喜んで送り出せます。
自分が社会人になった時の初めてのスーツなんかもまだあるんです。
肩パッドが入った、タイトスカートのスーツ。着ることはもちろん、もはや誰かに着てもらうことも難しいデザインだと思うんですけど(笑)、でも想い出があるから手放せない。
そういうものがこのグリーンアップサイクルで生まれ変わってくれたら、とても素敵だと思います。
インタビューの最中も、小山になった服を、何度も服を愛おしそうに見つめる様子が見られた渡邊さん。
「大事なだからこそ、手放せない」ものだった、衣料品たち。
次の人の手に渡っていくこと、グリーンアップサイクルⓇで生まれ変わることであれば、「大事なもの」が継がれていく、と感じられることがわかりました。
服と向き合う日 11/26開催
渡邊さんがチラシになった、こちらのイベント。
「Tsugu.CLOSET 服と向き合う日」は、11/26(sun)オアシスタウンキセラ川西にて開催です。
地域内での衣料品の資源循環をみんなで実践し、学ぼう、という場です。
グリーンアップサイクルⓇに活用する衣料品の回収も行っていますので、ぜひ衣料品を持ってきてくださいね。
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