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新事業の5メソッド Day3

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本日の内容
 3-1. コミュニケーションの前提となる3つのカギは?
 3-2. とても効果的で即効性のあるコミュニケーションとは?
 3-3. 効果的な伝えた方とは?
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【3-1】
 コミュニケーションの前提となる3つのカギは?

新規事業創出には、まず「関係性の構築」
では、どの様にして関係性の構築をしていくのか?
一言でいえばチーム内で「良いコミュニケーション」をすることです。
個人事業家の方であれば、パートナー企業様もチームと考えて頂ければと思います。
・・・当たり前でしたでしょうか?

私は良いコミュニケーションには3つのカギがあると思います。
・マインドセット
・聴き力
・話す力

まずマインドセットです。
これも当たり前だと思われるかもしれませんが、
・相手の話をよく聴く
・自分が話す時は、相手にわかりやすく伝わる工夫をして話そう。
いうマインドセットが不可欠です。

例え話をします。
ある企業の工場に社長が視察に来たとします。
その工場では、前日から機械トラブルがあり従業員は苦労して何とか生産を
続けていたと仮定しましょう。
社長が従業員に声をかけます。

社長A「みんな仕事は順調か?」
従業員「社長、昨日から機械に故障があり、みんな残業して何とか生産を
    続けてますが、このままでは目標生産の達成が難しいです。」
社長A「俺は機械のことはよく分らんから、班長と相談してくれ。
    それよりさ、俺はこれからは海外市場が重要だと思うんだよ。
    日本市場は厳しいからさ、海外は重要だよな。
    今日の懇親会でみんなで話そう、楽しみだな!」
従業員「・・・・・」

今度は社長B

社長B「みんな仕事は順調か?」
従業員「実は社長、昨日から機械に故障があり、みんな残業して何とか
   生産を続けてますが、このままでは目標生産の達成が難しいです。」
社長B「わかった、すぐに応援チームを呼び、機械もメンテナンスチームに
   チェックしてもらう。
   トラブルを、みんなで対応してくれて本当にありがとう。
   君たちの力がわが社を支えている、それが本当に分かった。
   今後も困った事があったら、直接連絡しても構わないからね。
   本当にみんなありがとう」
そして、その日の懇親会、みんなで盛り上がり宴もたけなわ、
社長B「今日は本当にありがとう。
    みんなの力が我が社を支えている事が実感できた。
    そして今日決心できた。わが社は海外市場へ進出する。
    みんなの力を合わせれば、どんな困難でも乗り切っていける。
    一緒にがんばろう!!」

どちらの社長の言葉がみなさんの胸に残りますか?
どちらの社長を信頼できますか?
間違いなく社長Bではないでしょうか。

やや大げさに違いを出してますが、社長AもBも海外市場に進出することを
工場視察時に従業員に伝える目的は一緒です。
では何が違ったのか?

社長Bは社長Aと違い
「相手(従業員)の言う事をきちんと聴いた。」
「自分が話したいことを話す時は、タイミングを見計らって、共感をえる話をした。」
この違いは何が要因かと言うと、コミュニケーションをする上での
マインドセットの違いだと思います。
「相手の言う事をしっかり聴こう!」
「自分が話す時は、相手にわかりやすく伝わる工夫をして話そう!」
まずこのマインドセットがないと、どんなに流暢に話しても
どんなに素晴らしいプレゼンテーションをしても、
そしてどんな素晴らしい行動をしても、お互いのコミュニケーションを
良くすることはできない、これはしっかり胸に刻みたいですね

【3-2】
効果的で即効性のあるコミュニケーションとは?

これまでに、
・関係性の構築はコミュニケーション
・まずはマインドセットを作る
というお話をさせて頂きました。

ここでは、非常に効果的で即効性のあるコミュニケーション術を
お話していきたいと思います。
これまでの自分の経験、周りの人の経験談から聴いても、
一番効果的なコミュニケーションは「聴き力」ですね。
相手の話をきちんと聴くこと、これだけでもコミュニケーションは
大きく変化します。
「簡単だ!」そう思われるかもしれません。
でも多くの人は実践できてない、そう思います。

私は「聴き力」が重要だ!ということは随分前から知っていたし
自分では「聴き力」がある方だと思ってました。
でもある時、自分は全く相手の話を聴いてなかったことに気づきました。
知り合いの方にこう言われたんです。
「あなたは人の話を聴いているとき、すでに答えを頭で想像して、
 話し始めるタイミングだけ考えてるでしょう!!」
・・・・・・・図星。。。。
そうなんです、私は人の話を聴いている途中で、
「あー、これか。この件の答えはこうだな!」と考え、
その後の相手の話はあまり聴いてなく、相手の話を
途中で遮らないようにだけしてたのです。
*話を遮るよりはマシですが、
それが「聴き力」だと勘違いしてたんです。
これ、相手には伝わるんですね。。
みなさん、どうでしょうか?

相手の本当の言いたいことは、実は最後まで話を聴かないと
分からない場合もあります。
私みたいに、途中で答えを想像して途中から話を聴かなかったりすると、
例えば相手のお悩み相談に対して「ズレた」回答をすることもあります。
そんな時、相談した相手はどう思うでしょうか?
きっと
「この人、自分のことを分かってくれない!」
そう思い、以降相談する可能性はかなり低くなるのではないでしょうか?

とくに企業内、チーム内の上長は意識しなければならない問題だと
思います。
自分では、相手の話を聴いていて、チーム内のコミュニケーションは
問題ないと思ってませんか?
実は、相手が悩みや問題をあなたに言わないだけ!
そんなことないでしょうか。
少しでも心当たりがある方、「聴き力」について見直されることを
推奨したいと思います。

【3-3】
 効果的な伝えた方とは?

「聴き力」の次は「話す力」です。
いきなりですが、みなさんに残念なご報告があります。
それは
「人は、相手の言うことをほぼ聴いていません。」

どう思われたでしょうか?
心当たりのある方いらっしゃいませんか?
でも唯一例外があります!
「人は、自分の興味があることは聴くことができる」
そうなんです、自分が興味があることに対しては、人は聴けるんです。

こう考えると、人に話す時のやり方随分変わると思いませんか?
相手に自分の意図を正確に相手に伝えたいと思ったとき、
非常に重要なことがあります。
それは相手が、
「自分事だ!という興味付け」
をすることなんです。

例えば、あるプロジェクトについて進捗報告をする場合を
考えてみましょう。
報告相手は、経営層と現場の営業
みなさん話す内容変えてますか?
同じ構成でお話されますか?
経営層であれば、経営数値にどう絡み、今後の事業展開、
シナジー効果を中心に話す。
現場の営業が相手であれば、目先のトラブル対応、
顧客の評価状況等を中心に話す。
こんな分かりやすい状況であれば、自然と話し方を変えてる方も
多いと思いますが、常に「興味付け」を意識して話すことって
案外できてないのではないでしょうか。

私はこの事実を認識して以来、相手に話す時は
相手が興味ある内容を、話の初めの方に入れる工夫をやっています。
以前より数段コミュニケーションの質が上がった実感があります。

ただ、「聴き力」よりも、「興味付けした話し方」は
効果を出すのに時間がかかると実感しています。
それは「相手の興味」がすぐには分からないことが多いからです。

もちろん「相手の興味」はすべて把握できるとは思いませんが、
常に意識することで十分すぎるほど、コミュニケーションは改善されます。
ここは時間もかかるので、みなさん早速今から「相手の興味」を知り、
「興味付け」をやって話してみませんか?

本日の学びをまとめてみましょう。

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・コミュニケーションには前提となるマインドセットがある。
・即効性と効果的はコミュニケーションは「聴き力」
・「話す力」を付けるには、「興味付け」するとよい
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ではDay.4で会いましょう

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