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「?のバランス」~改めて感じた認知の大切さ~

何かを買うとき、選ぶとき、人は様々な「?」に出くわす。
値段、生産地、サイズ、味...
そんな湧き上がる「?」を製品表示やPOPなどを見て解消していき、最終的に商品を購入している。

そして、何度か購入することで「?」は消え、安心感をもって購入することになる。
ところが、安心感はやがてマンネリ化し、顧客は飽きてしまう。そこで、各社はバリエーションを増やしたり、限定商品を発売したりすることで絶えず顧客をワクワクさせる努力をしている。

つまり、この商品って一体何だろうという「?」は購買へのワクワクにつながる一方で、必要最低限の情報がそろっていない段階での「?」は不安要素になってしまう。

だからこそ、当たり前のことだが「知られていること」はとても大事なのだと思う。

それを実感したのは、4/3,4の二日間行った「ちきりやガーデン」でのポップアップ出店だ。
お花を選ぶ空間の中にコーヒーが加われば、もっと来店されて過ごす時間を彩れるのではないか?そんなふとしたアイデアと、ひょんなご縁から二日間出店させていただいたのだが、このブース出店をお客さんの目線から分析してみたい。

お花屋さんの中にコーヒーブースが置かれている段階で、一つ「?」が浮かぶ。
しかし、これがスターバックスや小川珈琲といった知名度のある企業のブースであれば、「あ、ちきりやさんとコラボしてるんやな」とか、「オリジナルブレンドがあるのか!見てみよう」というステップになる。それは、その企業に「ここはコーヒーの美味しい会社」というイメージがしっかりあるからこそだ。

ところが、Laughterの知名度はほぼ皆無。そもそもコーヒー屋であることがまだ認知されていない。なので、どうしてもブース全体が何であるか?何を売りたいブースであるか?なぜちきりやさんとコラボしているのか。「?」の要素が多く、ブースの意図が伝わりきらずお客さんは困惑しているようにもみえた。お客さんの目に届く最高の場所にブースを設置していただいたので、これは完全に私たちの力不足だ。

頭で分かっていたつもりの「認知」の大切さを改めて実感させられた。

さらに最近読んだ本の中に、コロナ渦でのビジネス展開における「認知」のためのヒントがあった。

それは、「自己開示」だ。

誰もが情報を発信できるようになったからこそ、情報過多の時代でもある今。
まずは「知ってもらう」。そして、さらに「もっと知りたい!」と思ってもらえるような「自己開示」が大切になっていくのではないかと思う。

基本情報は押さえながら、常にお客さんが「知りたい!」「なるほど!」と思えるものを発信する。これが、私が大切にしたい「?のバランス」だ。

まだまだ自分たちは知ってもらわなければならない存在である。この気持ちは忘れずに、知ってもらえたその先でさらにワクワクしてもらうためにはどうすればよいか。

「?のバランス」を日々考え続けてきたい。

西陣Laughterホームページ
https://laughter-coffee.com


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