今のまま、変わらないまま、自分を好きになることはできる。
昔は嫌いだった自分の「らしさ」が、いつのまにか好きになっていた。そんなふうに気づくことが、この1、2年でぐっと増えたように思う。
今日は予定のない1日で、昨日からとても楽しみにしていた。
散歩、読書、家族とおやつ…。いろいろ楽しんだけれど、一番時間をかけたことといえば、ノート探しだ。
最近スマホにメモをしても振り返らずに溜まっていく一方だったので、やっぱり目で見て振り返りやすいかたちでメモしたいと思い、今日はノートを買うつもりだった。
がしかし、結局、今日はノートを買っていない。
サイズ、レイアウト、デザイン、厚み、重さ、罫線の濃さに裏写り、値段…ありとあらゆることをAmazonはもちろん、商品の元サイト、口コミ、まとめサイトもくまなくチェックしていたら、これぞというのが決められなかった。
通販で見てじっくり考えてから実店舗に行く、というのを私はよくやるのだが、結局今回も、絞った候補を手に取ってみるために、明日朝いちでロフトに行ってみようと思っている。
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「とことん」かつ「慎重」な自分の特性が、がっつり出ている出来事である。
これを聞いて、共感する人、あり得ない、時間の無駄だとげんなりする人、じっくり選べてすごいと思う人、いろいろだと思う。
私自身はというと、以前はだいたい、がっかりしていた。なんの「成果」も残っていないし、こんなに細かくて決断力がない自分はだめだな、今日は失敗の1日だったなと思うからだ。
でも今日は、全然落ち込んでなどいない。
だってとても楽しかったし、書くこと考えることが好きなわたしにとってノートを選ぶってとても大切なことだから、じっくり着々と良くなってる感じがしてわくわくである。
いや~またとことんやっちゃったな、とちょっと苦笑いくらいもするけど、ここまで慎重にチェックできるって強みでもあるよなあとも思っている。
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変わったことはひとつだけ。基準を自分に取り戻したことだ。
「とことん」で「慎重」な性格も、書くことが好きで文房具が好きなところも変わってない。
大して変わらない自分に対して、以前はマイナスな評価をして落ち込んでいたのは、「決断が遅い=ダメ」、「買い物に行ったのに買ってない=失敗」という基準があったからだけど、それは私自身がほんとうにそう思うことではなかった。
家族に買い物に付き合ってもらったのに結局選べなくて不機嫌になられたこととか、どこかで誰かが直観的に動けることを褒められてたとか、ほんとうにちょっとしたことの積み重ねで、そう思っていただけ。
私は本当は、ゆっくりじっくり、納得のいくまで考えてなにかを選択することが好きだし、慎重でとことんだからこそ未然に防いできたミスもたくさんあるはずだ。
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自分へのマイナス評価は、案外自分が本心で良くないと思っていることではないことも多いのだと思う。
他人の評価軸と自分の評価軸は違って当然。
ものすごく当たり前のことだけどついつい忘れてしまって、誰かの基準で自分や誰かをジャッジしてしまう。それで自分を否定するのはとてももったいない。
今ネガティブに捉えている自分も、ほんとうは好きな自分ってこともある。誰かが否定したことであったとしても、自分自身はそれが好き、大切だと思っているかもしれない。
わたし自身これからも覚えていたいことであり、読んでくれた誰かが一人でも、「たしかに、ほんとはこんな自分も嫌いじゃない」と思ってくれたらすごく嬉しい。
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