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心がいつも"ここ"にいられるように。

noteを開く。スキやフォローを伝える通知、赤字に白の数字がついている。やっぱりうれしいその数字。でも瞬間的に、ぱっと、それを確認するよりもこの記事を読みたいと思った。

松永ねるさんの、ついさっきのこちらの記事。
松永さん、素敵な記事をほんとうにありがとうございます。松永さんが描いてくださったこと、わたしのなかにもすごく感じてきたことでした。大事にしたいと思っていた真実であり、でも疲れ切ってしまって、つまらないとわかってるのに捨てられないいろんなことから逃れられなくて、うまく言葉にならずにいたことでした。
わたしもただ、カフェで素直に過ごすこと、大好きです。ただ「素直にいる」ということ、ほんとうに大切にしたいです。

たくさんの言葉が響いて、ぜひここに引用させてほしかったけど、素敵な文章だからぜひ、一部だけここで見るよりも、記事を読んでみてもらえたらなと思い引用は控えます。

松永ねるさん、素敵な夜をくださってほんとうにありがとうございました。

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そして。またうまく書ききれなくてそのまま今日が終わるかと思っていたけど、下書きにしていた今日の言葉も、なんとか記事に完成させてしてしまおうと思う。


仕事を終えて、電車に乗って、さあわたしの世界をはじめようと思うのに、その時にはもう、なにもわからなくなっている。頭の中はなにかでいっぱいなのに、じぶんが思ったことはなにもないみたい。

あれ?と思う。
空を見て、はあーっと息をした時、
友達とただ夢中で話をしていた時、
休みの日、窓辺のひなたをしずかに味わう時

そんなときにたしかにいたはずの、たしかに生きてたじぶんの心がどうしても取り戻せなくて、すごく悲しく感じた。

不満が言いたいんじゃないのです。
ただ、こんなに必死で、急いで急いでやるべきことをこなし続けて、それでなにも思わなくなるとしたら、なんのために生きているのかが本当にわからないなと思っただけ。

何度も思った。どこにいても、自分の心は自分で生かすもので、目の前の世界がどんな世界かは、自分がどう見るかで決まるんだからって。

長くいるごとに、優しさももらった。素晴らしい知識や技術も知った。みんなそれぞれ生きてるんだということをできるだけ感じ取ろうとしたし、実際そう感じられることも増えたから、ひとつひとつ無価値だとはまったく思ってない。

ただ、いのちを使ってる、いのちの砂は落ち続けているということを考えると…

自分が思ってることがなんにもわからなくなって、過ごすんじゃなく生きようと思うのに生きられないみたいに感じる時
ほんとうに小さなことで他人を憎むみたいな気持ちが生まれる時、
なんのために生きてるんだろうってただ思うのだ。これでいいんだろうか。

初めは当たり前じゃなかったことも、だんだん当たり前になってくる。
毎日この時間に家を出るのも、何時まで仕事するのもまあ普通。
自由な時間は土日だけってのも普通。
時間がないからご飯は買って済ませるのも普通。

でもね、これしかないなんてことはない。
世界には素晴らしい景色がある。素晴らしい旅を続けている人もいる。ほんとに素敵な部屋で本を読む人もいる。

それと比べたらってつまんないってことでもなくて。
ただ、これが普通、決まってるなんてことはないから。
なにたべたい?どこ行きたい?なにが見たい?どんな言葉を使いたい?
じぶんのなかにあるそれを忘れて、会社に行くって決まってる、自由な時間はこれだけって思い込むのはやめようということだった。

小さな選択でいまいる世界のどこを見るかを変えてもいいし、
大きな選択で生きる世界を選び直してもいい。

谷川俊太郎のある詩のなかで、「雲を見ていると雲を見ているときの気持ちになる」というような言葉がある。
最近それがすごく難しくて悲しいけど、わたしはいつもそうなりたいと思う。
空を見ながら今日起こった問題を考えるのではなくて、
空を見たら空を見た気持ちになりたい。
スイスの街角にいるなら、スイスの街角にいる気持ち、寂しいような、なのにここでも生きられるってような不思議な気持ちになりたい。

問題とか、誰かとか組織、世の中、正しさとか、大きな網にからめとられてしまうのは悲しい。
心はいつも「ここ」にいたい。
目の前の世界に心からいられるようにいたい。

時にはそれがすごく難しくなって、どうしても心が取り戻せなくて怖くて嫌で焦る時もある。

でもそれは、ほんとうにふとしたきっかけで取り戻せることもあるから、大丈夫。

もうなんにもわからなくて、だからもうどう幸せを感じればいいのかもわからなくて、あ、でもいま、甘酒は飲みたいと思ってスーパーに行った。
そうしたら、ほしいものはたくさんあった。
甘酒も買った。すぐ飲む用の小さいのと、大きい瓶のも。かわいい瓶に入ってる、天然素材のクラフトコーラの素も買う。

心が生き返っていくのがたしかにわかった。
帰ったらあれを飲もう。そのことを思うとほんとうに心が弾む、そんなものがひとつでもあったら、生きていける感じがした。

ちいさなものも、おおきなものも。
じぶんを救う、生きる世界を変える、
あらゆる選択肢がいつもちゃんとわたしの手の中にある。
だから不幸を誰かや世界に委ねない。
心はいつもここにある。そういられるように生きる。

読んでくださり、本当にありがとうございます🌷 スキやコメントでつながってくださったら、さらにとっても嬉しいです! サポートをいただいた場合は、心を動かす体験に代えて、文章を書きます。