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Future Work-Style Design ワークスタイル3.0を推進する3つの重要要素と...

ワークスタイル3.0に欠かせない3要素

以下の図は今からちょうど3年前、2017年春に僕が提唱した“ワークスタイルの未来”。
現在進行中の、強烈かつ急激な在宅ワークへの
シフトは、少し異なるが大きなベクトルというか、変革チャレンジを後押しする方向としては、ポジティブな実体験だと受け止めている。
確かにこの3年間でも、様々なワークスタイル変化が起き、結果的にその変化に適応/進化出来ている、出来ていない、の差が大きく広がってきていたように感じる。だからこそ、現在の半ば強制的一斉チャレンジは、その差を一時的に埋めるポジティブな契機と捉え、ワークスタイル1.0に戻るのではなく3.0を目指したい。

ワークプレイス3.0

3要素に触れる前に、少しだけ図の補足をしておきたい。これまでのオフィスは、物凄く万能型であらゆるワークスタイルが出来ることが及第点とされてきた。この万能型オフィス内で行われていたワークスタイルを大きく2つ、更にそれぞれを2区分している。

・オープンコラボレーションワーク(A): 
主に、顧客や社外パートナーとの協業型型ワーク
・クローズドコラボレーションワーク(B): 
社内メンバーで行われる協業型ワーク
・オンサイトソロワーク(C): 
社内でしかできない、もしくはそれが適する一人完結型ワーク
・オフサイトソロワーク(D): 
生産性や情報保護観点からも、場所を選ばずに可能な一人完結型ワーク

これら4つのワークスタイルをどのように進化させていくかなのであるが、忘れてはいけないのはワークスタイル・ワークプレイス変革は、
「より楽しく、やりがいを感じてはたらく」為の手段であること。

重要要素その1
多様なワークプレイスからの
最適チョイス

昨今の新たなワークプレイスの出現・拡大は物凄い勢いだ。特に、コワーキングスペース・サテライトスペースは一気に広まった。
WeWork、WORK STYLING、ZXY(ジザイ)、STATION WORK、在宅ワーク・・・等々。
これからは、これらのサービスを
“本来の目的に沿った形で”有効に組み合わせて
活用することで、
(A)ではコラボレーションの輪を広げ創造性を
高め、(D)では生産性を上げ時間を自ら産みだしていくのだ。
テクノロジーの浸透で著しく利便性が高まり、
「保有型からサービス利用型」へ変化した。
企業・ワーカーに求められるのは、これらのサービスを有効に使いこなすスキルである。

重要要素その2
テクノロジー活用による生産性の向上

もはや、この分野の専門家でない僕がずべこべ言うものでもないが、(むしろ、もっと学習しなくてはならない認識でいる。)
AIやRPAに代表されるテクノロジーを活用することによる生産性向上も、ワークスタイル変革の外せない重要ポイントだ。
1つだけ言わせてもらうと、総労働力の低下を補う手段としてだけでなく、個人単位でも(C)(D)の作業に使っていた時間を短縮し、(A)(B)、またはプライベートタイムを創出していく為に積極導入していくべきだ。

重要要素その3
万能型でなくてよい、刺激あふれる
ワクワク空間 HUB for worksへ

いよいよ最後に、オフィスという場をどのように変革するか。
目的を「管理する・される為の場所」から
「コラボレーションを活性化し刺激・ワクワクを創出する為の装置(場所)」に変換する
パラダイムシフトがスタートになる。
さらに、前述の取り組みにより、これまでオフィスで行うことが当たり前であったソロワークは絶対的に少なくなり、その為に割かれていたスペースをコラボレーションワーク活性の支援スペースに転換していく。
『もうオフィスは不要なのか?コロナ渦中の今こそ、未来のワークスタイルについて考える。』に書いた通り、目的と形、その両方を進化させていくことで、ワークスタイル3.0を実現する、様々なワークプレイスの中心へと変化するのである。

オフィスをスリム化することで低減できるファシリティコストを、テレワークの推進・テクノロジーの活用に再投資することも十分に可能なのだ。


最後に...
「働き方改革」から「働きがい改革」へ向かう為の共通ベクトル

ワークスタイルの変革実現には、上記の3つが、方法論として重要だと考えているがその前提にある共通目的/ベクトル合わせが軽視されていては
始まらない。

「仕事はもっと楽しめる社会活動に変えられる!」
経営、管理職、メンバー、立場や裁量は違っても、同じ方向を目指すことは可能なはず。

僕の働く会社では、チームビルディングの専門家福富信也氏に組織開発やベクトル合わせを手助け頂いている。
「ソフト(チームビルディング)✖️
 ハード(ワークプレイス)による相乗効果」
非常に面白く、興味深いテーマだ。

この取り組みの手応えは、またnoteに綴っていきたいと思う。

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