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メタバースとお墓のはなし

いつ書いた文章だろう。
なんか下書きに残っていて、読み返してみたら結構面白いこと書いてるじゃん、というか、これほんとに自分が書いた文章ですか…と疑ってしまった。
内容的にも自分でしかありえないはずだし(ドッペルゲンガーがいなければ)
これは備忘録としても面白いと思ったので公開してみる次第です。

FF11廃人時代と今と変わらないこと、共通している意識としては、圧倒的な物量をこなした先にしか未来は立ち現れないっていうこと.

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データとお墓の話にとても共感を覚えたので、すこし書いてみたいと思います。

だらだら長ったらしい文章になりそうなので

先に話の結論を書いておくと

積み上げたデータやオンラインアカウントの先には何も残らず虚無感と未練しかなかった。

データやアカウントそのものをアイデンティティとせず

あくまで過程として

現実世界につなげる道具として使うくらいの距離感がちょうどいいかも

というお話です。


先日、もうかれこれ20年くらいの付き合いになる

FINAL FANTASY XI に終止符を打ちました。

FF11は2002年からスタートしたオンラインゲームで、

ボクは中3の夏頃からはじめ、高校が嫌だったこともあって、

高校の3年間、

ネトゲ廃人として、オンラインゲームの世界にどっぷりハマります。

料理に本腰をいれるべく、

一度は区切りをつけたものの

なんだかんだ未練があるのか、ちょくちょくログイン。

そんなことを繰り返していました。


2021年の終わり頃に大きな怪我を負ってしまい

時間を持て余したボクは、FF11に対する未練を解消しようと

一番思い入れ、いや、もはやアイデンティティですらあったキャラクターを作り直し育成。

とりあえず最終ミッションをクリアすれば未練は解消されるのでは?と思い

追加ミッションなどをこなしていきます。

そうこうしているうちに、

以前は18人でやっと倒せるハイレベルなモンスターも

ひとりで狩れることがわかり、

思い出をなぞるように旧HNM狩りを楽しんでいました。

昔はかなりやりこんでいて、数々のレアアイテムを所有していたこともあり

以前持っていたレアアイテムを、自分の手元に戻していくのはとても楽しかったです。

そんな中でも、

欲しくて欲しくてたまらなかったアイテムがあったことを思い出します。

そのアイテムは常にライバルとの取り合いかつ、

地球時間で3日間隔でしか現れないという

今思えば、あたおかな設定のモンスターからたまーに取得できるという

これまたあたおか設定のアイテムでした。

そんなあたおかモンスターにも、

今ではログインキャンペーンに貢献すれば

1ヶ月でチャレンジできるようになっていました(それでもやっぱちょっとオカシイか?笑)


FF11への未練の正体は、もしやこのアイテムなのでは..?と仮説を立てつつ

集められるアイテムをひとつひとつ集めていきます。

そして2022.01.30.

ついにポイントが溜まり、あたおかモンスター、キングベヒんモスに挑戦。

お目当てのアイテムがなんと一発でドロップして

これまで満たされてこなかったものが一気に満たされた感覚になりました。

すると、不思議なことに

ミッションを進める気もなくなり、

もうここまででいいよ、という声が聞こえ

ちょうど課金期間も残り1週間だったこともあって

この辺でもう眠らせてやろう そう思い、

最後のログアウトの場所をいろいろ考えます。


ここで話の冒頭にあるお墓の話に立ち戻ることになるのですが

FF11における自分のお墓の場所を考えていました。

昔、仲間とともに冒険した思い出のある場所や美しい場所などを考えましたが、どこもイマイチピンときません。

結局はメインジョブであるナイトを取得したお爺さんの傍らで

ナイトとして眠らせることにしました。


この話の最後に、結論にすこし戻って

成田さんのいう

デジタルデータというものは寿命が短く、思ったよりも脆弱である

ということを肌感覚で体験できたいい機会だったと思います。


多くの時間とお金を無駄にしてしまった感覚はありますが

ここから学べたこととしては

ネット上のアカウントやデータはあくまで

現実での人間関係や仕事につなげるツールとして考えて、感情移入しないでおいたほうがいいかも

ということです。

現実であれば、物理的に距離をおけば解消できる問題もネットでは難しかったりします。

さらに数年かけて積み上げた結果として残るアカウントを削除したり手放すのは容易ではなく、未だにネット上の世界に囚われてしまっている人たちもいるようです。

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ここで文章は途切れていた。

メタバースにアイデンティティを置く
現実にアイデンティティを置く
はたまたどちらもバランスよくうまくやる

自分にとってどこが居心地がいいか
どう承認欲求を分散させてうまく満たしていくか
そんなことを考えさせられる過去記事でした。

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