生成AI搭載スマホ、死刑制度と執行者

●生成AI搭載スマホ
生成AIが民主化される出発点にあるか、と問うている記事。
日本人生成AI利用を調査したアンケートだと、個人利用は9%のみという統計があった。しかし、スマホにデフォルトで載ってくると事態は大きく変わると思う。
生成AIが、カレンダーから準備や、意思決定サポートをする比較対象の情報を集めたりと提案してくるようにメーカーは調整してくるはず。
そして溢れかえったYouTubeやSNS情報の見どころのみを、ユーザーの傾向に合わせて見どころを提示するようになると思う。
ここまでくると、生成AIが民主化して手放せなくなるのではないかと思う。

●死刑制度
昨日に続いて記事が出ていた。
死刑制度を残す場合は、やはり執行者の負担も考えるのが自然だろう。
実際に目の前の身体に対して、手を加えるのは想像しただけでも精神的に無理だ。
とはいえ、執行を機械化しようという話は、生命観に大きく影響を与えそうなので、簡単には実行できないだろう。
マイケル・サンデルのトロッコ問題では、レバーでなら1名の方にトロッコの進路を変えるという人でも、巨漢の男を突き落として列車を止めるという人は統計上有意に下がる。同じ1名を殺めるという行為でも、人間の選択は変わってしまう。
これが意味するところは、目の前の身体に人間はどういう感情を生じるかだと思う。
死刑は国民からは間接化されていて、暴力や残忍さを引き受けることを免除されている。執行官が全負担を引き受けている構造になっているのはやはり問題な気がする。


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