自分に期待をする-フルマラソン初挑戦-
人生は挑戦
およそ5年くらい前から日課になったランニング。リモートワークも相まって「いつかフルマラソンに挑戦したい」と思うようになりました。
SNSでもランの結果を投稿したり、自己紹介でもランニングが趣味と少々ドヤ顔でランナー宣言をしてきたので、「まだフル走ってないんかい!」と自問自答するようになりました。
モヤモヤするくらいならエントリー!ということで初夏も近いタイミングでの初挑戦となったのです。
2023年5月3日
今回初のフルマラソンでエントリーしたのは柏の葉爽快マラソン。
新緑彩る季節に爽やかに走ろうというコンセプトにしているのでしょう(たぶん)
陸上競技場と周辺の公園を周回するコース、およそ3kmを14周します。
元陸上部なので陸上競技場は己を奮い立たせてくれます。
目標はサブ3.5の3時間30分。キロ5分で走る計算です。レースの1ヶ月前に30kmを走れたので割と達成できる かたい目標だと思っていました。それなりに準備はしてきたという自信はあったのです。
レースを振り返る
結果、4時間22分…
惨敗です、すいません舐めてました。
やはり30kmの壁は高かった。
敗因は熱中症と痙攣
目標未達ならばその要因と改善案を考え、行動に移さないといけません。結局は走り込み不足なんだけどね…
レース当日の5月3日、スタートは9時。
暑くなることは分かっていたので、無理せずキロ5分ペースを心がけました。某プロレスラーの「トランキーロ(あせんなよ)」とつぶやきながらのラン。
前半の20km、無理しない上々の走りができていたので、給水は2周、6kmごとくらいでいいかなと思ってました。
しかし30km手前に地獄が待ち構えていました。時刻は11時、日中の温度は25度となってました。
周回にして残り4周の30km地点、突然頭がクラクラしだして吐き気がきました。
「あれ?ひょっとして熱中症??」と思った時はすでに遅し、走る足がぴたりと止まりました。
絶対大丈夫、絶対完走できる
遠ざかる意識の中、給水場で水分補給。かろうじて走り出しましたが頭はパニックでした。
あと10km、まだ10km。
時計は11時半くらいだったと思います。目標ゴールが12時半だったので冷静に考え直します。目標は完走だ、と。
無理をしない、完走すればOK。仕切り直しです。ココロは冷静に切り替えられましたが、カラダはそうはいきませんでした。ふくらはぎが痙攣(けいれん)し始めたのです。
沿道のスタッフに声をかけ、足を伸ばす私。
「棄権しますか?」と聞かれる私。しかし呂律(ろれつ)が回らない。
「あぉと、のぉおりひゅっきろなんへす」
(あと残り10kmなんです)
冷却スプレーをかけてもらい落ち着いた私、しかしもう走れません。走るとすぐに痙攣するのです。
一歩踏み出さない限りゴールはない
歩くことは恥でしたが、そんなことも言ってられません。恥よりも目の前の一歩、ゴールには応援しにきてくれた私の次男と友人が待っていました。
棄権で終わるわけにはいかない、でも無理に走って救急車はもっとダメ(沿道のスタッフには何度も無理しないで!と言われました)
歩み続ける限り必ずゴールできる、「絶対大丈夫、絶対大丈夫」とヤクルト高津監督の言葉を自分の足に唱え続けました。まずはココロとカラダをひとつにします。
残り6km(2周)で起きた奇跡
残り4周、12kmをランニングからウォーキングに変えた私。給水場で水分補給とふくらはぎに水をかける。次第に脚も冷えて痙攣はおさまってくる。
そして残り2周、6kmで奇跡が起こる。
しっかり冷やされた脚が動き出したのです。
一番驚いているのは私、ココロ(意思)とカラダ(脚)がひとつになった瞬間でした。
カラダ:
「この暑さで走るのはさすがに無理だと思ったけど、そこまで完走したいなら脚もがんばることにしました」
ココロ:「そうかーわかってくれたかー」
(私の体内の会話)
少しでも無理をすれば痙攣するのが分かっているのに走る自分。限界は超えてる最中の「???」な感覚でした。「こんなの初めて!」
I am a perfect human.
先ほど沿道で救護してくれたスタッフは驚愕の眼差し(だったと思う)、「がんばれーあと少し!かっこいいよ!」と声をかけてくれました。
満面の笑みでゴール
再び走り始めた私は自分でも分かるほどの笑顔でした。もはや大爆笑しながら走ってるくらいの感覚。熱中症&痙攣地獄から生還したのでそりゃ笑いが止まりません。
ここまでくると感覚が麻痺するのでしょう。ゴールしたくないとすら思えてきます。危うく引き返すところでした。改めてドMなんだなと、マゾランナー。
この約4時間のフルマラソンにはいろいろなドラマが詰め込まれていました。まるで自分の人生を象徴するといっても過言ではありません。
期待→自信→トラブル→困難→挫折→迷い→判断→復活→応援→笑顔→感謝
感謝を伝えて会場を後に
ゴールした後は応援しにきてくれた次男と友人に感謝を伝えます。また痙攣してしまうので靴すらろくに脱げない、サポートしてもらいながらなんとか着替えやら帰り支度へ。
「たけひろ(私の名前)、完走証明貰った?」
「ん?かんほうひょうめい??」
危うく完走証を貰わずに帰るとこでしたww
帰りの車に乗る(運転は友人にお願いしました)前に、沿道で救護してくれたスタッフにお礼を伝えにいきました。おそらくサポートスタッフの方がいなかったら私はゴールできていませんでした。
思えばマラソン中も沿道では「ナイスラン」「ファイト」とたくさんのひとに声をかけてもらいました。その声援が私の背中を押してくれました。
そして次の挑戦へ
なんとか完走はできましたが、最低限の目標達成です。完走できたからこそ課題が見えたのでここからは次の準備です。具体的には3時間走、昼ラン(暑さ対策)、定期的にハーフの大会出場などやるべきことは山積み。
やるべきことが分かったならリベンジ。
ココロとカラダを連動させて練習あるのみです。
人生はいつだって挑戦。高い目標に挑むからこそその道のりが充実する。
42.195kmのドラマで多くのことを学びました。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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くれぐれも皆さん、熱中症には気をつけてww
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