レスターシティFC、悪い前評判を吹き飛ばす

2023年にEFLに降格したが1年で復帰したレスターシティFCはシーズン開幕前から波乱に見舞われていた。アタッカーであったキアナン・デューズバリー・ホールと監督のエンツォ・マレスカがチェルシーに引き抜かれ、10点近い勝ち点剥奪はほぼ確実に。ジェレミー・ヴァーディはケガで出場の可能性が否定的で、3人の選手が離脱しているチームは当然ながら獲得にも失敗した。

そんなレスターシティFCは悪くないパフォーマンスを示したと言える。トッテナム戦は1-1の引き分けに持ち込み、ジェレミーは復調を示した。フラム戦は2-1で敗北も、実力差をある程度チーム全体でカバーできたように感じられる。

レスターシティFCにとって幸運なのは不調なチームが多発していることだ。チェルシーは補強にも関わらず最悪のスタートダッシュを決め、昨年悪くない成績のクリスタルパレスは2連敗。イプスウィッチはプレミアリーグへの順応に苦労し、エヴァートンはケガが多発して苦戦した前シーズンから乗り越えられずにいる。

レスターシティFCはスター選手に依存するべきではないと思う。チェルシーやマンチェスターシティに資金力で勝てることはない以上、もう少し堅実な路線をレスターシティは選ぶべきである。そして現在のレスターシティはその道を歩むことを決め、うまく問題を解決しようとしている。2024-2025年は波乱のシーズンになることが想定される。そして、そのようなシーズンはレスターシティFCにとっては慣れたものであろう。

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