【読書録】日本人は、森を大切に守ってきたという幻想
『日本人はどのように森をつくってきたのか』コンラッド・タットマン著。
アメリカの歴史学者によって書かれた日本の森林史の本です。
特に、飛鳥・奈良時代(600年頃)〜明治時代(1900年頃)までの歴史を扱っています。
育成林業(いわゆるいまの人工林林業)、木材生産のために、人が苗を育て植林を行ない、草刈りや枝打ち、間伐などの手入れを施す形態が、全国に広がったのは、江戸時代後期から明治時代(18世紀、1700年代半ばから)と割と最近で。つまりは、この本では、育成林業が拡がって