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イベントでの偶然の出会いを、仕事に活かしたAさんの話
唐突ですがイベント参加後、何かに繋がった経験はありますか?
僕はこれまで結構な数のイベントに参加してきましたが、その場は盛り上がるものの、その後に繋がった経験がほとんどありません。イベント自体は面白いのに、なんだかもったいないですよね。
何か良い方法はないかと思っていたところ、先日オンラインイベントですごい人にお会いしたので、今日はその時のことを書いてみました。
ありがちなローカルイベント
先日とあるオンラインイベントに参加しました。テーマは、地域の活性化。事業を仕掛けているゲストのトークと質疑応答を兼ねたフリーディスカッション、そしてネットワーキング用の交流タイムの三部構成のイベントでした。
ゲストスピーカーは3名。ローカルニュースの編集者、ローカルイベントのプロデューサー、そして地域のシェアオフィスの運営者でした。
参加者は地域で新しいことを始めたいと願う人で、役場の職員やフリーランス、いわゆる副業狙いの会社員、地元の大学生、そして地場の事業者と、それぞれ思惑も肩書きもバラバラでした。
僕自身ローカルの仕事に携わることが多いため、ありがちなイベントだなぁとは思いつつ、おつきあいがてら参加しました。
案の定、盛り上がりに欠ける
正直イベントとしては当たり障りないテンプレート的なイベント。
「フリーディスカッションに質疑応答を絡める?」
「質問が出てこなくて苦戦するんじゃないの?」
などとちょっと斜に構えて経験者目線で進行を見守っていました。
ゲストによるトークは良かったものの、案の定フリーディスカッションに入ると質問が一切出てきません。参加者たちが多種多様な思惑で集まっていたため、お互い気を遣い合ってしまったのでしょう。やはりという感じでした。
進行役の人が機転を聞かし、自らいくつかの質問をゲストスピーカーに投げかけます。その辛さが分かる僕も気を遣って一般的な質問をしてアシストします。(偉そうですね・・・。)
数少ない質問に入念に答えることでフリーディスカッションパートの時間をどうにか乗り切り交流タイムに突入。
個人的に僕が一番興味を持っていたのがこのパートです。今後の自社のマーケティングの為にも、このイベントに参加する人たちの動機や背景に非常に興味があったからです。
一人の自己紹介から話が盛り上がる
交流タイムはそれぞれのグループにゲストスピーカーが一人入って、参加者たちと気軽に語るというものでした。参加者の自己紹介から始まり、ようやく場が温まり出します。
とはいえ、この手の交流タイムというのはお互いがお互いの顔色を見て、当たり障りのない話をして終わることが多いのですが、この日は違いました。ある人(以後、Aさん)の自己紹介からグッと盛り上がりを見せたのです。
他の人が現在の仕事とイベントに参加した理由を簡潔に述べる中、Aさんは自己紹介の中で自分の事業計画について話し始めたのです。
と言っても深い内容を延々と話すわけではありません。こんなことをこんな目的でやりたいと思っている。実際にここまで進んでいるというレベル感の話でした。
Aさんは他の人よりもちょっとだけ自分のことを開示しただけ。それでも15分程度の会話ですが議論は非常に白熱しました。
ゲストスピーカーは経験則からイベントの企画を進言。さらにその内容をニュースメディアにプレスリリースを送ることを提案していました。それを聞いた他の参加者たちはどういうイベント内容だったら参加したいかと別の視点を提供していました。
Aさんの企画案から生まれたちょっとした連帯感。せっかくなのでと、その場でお互いのFacebookを教えあってイベントは終了しました。
盛り上がって終わりではなかった
そのわずか数日後、Aさんからイベントの招待とニュースリリースが届きます。内容を覗いてみると先日のローカルイベントで話した内容が形になっていたのです。
「えっ、本当に実行したんだ!しかも形にしている!しかも早い!」
ゲストスピーカーも、参加者も、僕も、共に盛り上がった全員が嬉しい気持ちに。みんな自分ごとのようにSNSなどで拡散していたのが印象的でした。もちろんイベントにも参加することでしょう。
これまでイベントには数多く参加していますが、大体は話を聞くだけ。または誰かと繋がるだけで終わることがほとんどです。その後何かがおこることはまずありません。
そのイベントあるあるを乗り越えたAさんの行動を見て、僕は偶然の出会いの活かし方を学びました。今風にいうのであればセレンディピティの起こし方とも言えるかもしれません。
①空気は読まずに自分のPRをすること
②アイデアを隠さずに共有すること
③言われたことをすぐ行動に移すこと
僕が重要だと思ったのは、上記の3つ。これだけを意識するだけで一期一会の偶然の出会いが、その後に繋がる可能性が高まるはずです。
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