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里山大百科「夏」夏の水田

夏の水田

真夏の強い光を浴びて、田んぼのイネはぐんぐん生長し、やがて花を咲かせる。微風によそぐ花は、あまりにも目立たず見落とされやすい。

風媒花であるイネの花には訪れる昆虫こそいないが、イネは実りの秋に向けて強烈な陽射しをたっぷりと吸い込む。

畦道の伸び過ぎた草を刈る音が、遠いセミの合唱と競うかのように響き渡る。

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▲夏の朝、イネについた水滴が宝石のようだ。/神奈川県横浜市(撮影・新開孝)

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▲イネの花/埼玉県嵐山町(撮影・新開孝)

地味だが、涼しげにそよぐ。花からは雄しべがはみ出して見えている。

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▲盛夏の田んぼ/新潟県和島村(撮影・新開孝)

強い陽射しを浴びて、イネは秋の実りに供える。

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▲水田に棲む生きもの/東京都町田市(撮影・新開孝)

ナガコガネグモがイナゴを捕らえた。

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▲畦道の草刈り作業/新潟県栃尾市(撮影・新開孝)

草刈りは畔の保護のためには不可欠。常に芝草のようにしておくことで土がしっかり固まる。イネの害虫の逃げ場を断つことにもなる。


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