里山大百科「秋」ヒガンバナ
9月下旬のお彼岸のころ、田んぼの畦道や河川の土手を赤く染めるヒガンバナ。
曼殊沙華ともいわれるこの花が咲き揃い始めると、秋の到来を感じる。
花のころには葉がまったく見られないので奇妙な感じを受けるが、冬から春にかけて綿形の葉を多数伸ばしている。
花が終わり葉だけになった冬緑(とうりょく)のヒガンバナは、光合成をフル稼働させ、地下の鱗茎(りんけい)に同化物、デンプンを蓄える。
▲棚田の斜面に咲くヒガンバナ/愛媛県松山市(新開孝・撮影)
▲ヒガンバナの蜜を吸うアゲハ/愛媛県松山市(新開孝・撮影)
いろんな昆虫が花を訪れるが、受粉することはなく種子は作らない。
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