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訪問看護師直伝。高齢者の乾燥問題のヒント。予防することが介護負担を軽減する!

在宅ケアや介護現場での困り事を少し考えていました。

高齢者の介護においては、加齢と共に身体の色々なところに変化が現れてきます。
特に目立ってくるのが「乾燥」です。
髪の毛、皮膚、口の中、爪など色々な所に乾燥を感じます。

そこで一番大切なのは保湿!
「え?当たり前のこと??」と思われますが、この保湿を毎日することが難しいです。

みなさんも家事をすると、すぐに手荒れを起こしてしまうことはよくあることではないでしょうか。
ハンドクリームを塗ろうと思っても、ついつい後回しになってしまって…
という方も少なくありません。

今日は、「皮膚の乾燥」に関して考えてみます。
年と共に、皮膚の水分や油分が少なくなっていくのは、よく知られていることです。
乾燥するとどうなるか?
実は、かゆみがでることと、傷が出来やすくなります。
摩擦やずれでできてしまった皮膚の損傷を「スキンテア」と言います。
乾燥に加え、加齢現象として皮膚が薄くなってしまいます。
そうすると少しの刺激で皮膚に傷ができやすくなってしまいます。

よくある場面が、車椅子に乗る時に角にぶつけてしまったり
弱い人だと、血圧計を巻いて圧をかけただけでも皮膚が剥けてしまう人もいます。

予防は、保湿と皮膚が擦れないように保護すること。
保湿が必須となるけれど、
「面倒くさい」「ベタベタする」「つい忘れた」「どうでもいい」
訪問看護ではそんな言葉をよく耳にします。

保湿クリームは処方で出してもらえますが、市販品でもOK。
また、オイル系のものもありますので、特に乾燥がひどい時などは
色々試してみるのも良いです。
お肌に合わないこともありますので、必ず試し塗りをしてから
全身に塗ってくださいね。

今日は皮膚の乾燥と予防方法を書いてみました。
傷ができてしまうと、治りにくく苦痛を伴います。
少しでもできないようなアプローチが、結果、介護の負担を減らすことにもなりますので、ぜひお試しください。

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