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『三体』の科学用語について
~"The Death End"『死神永生』の中の科学用語について~
『三体』は全3巻から成ります。
私は1巻が日本語に訳された時、夢中になって読みました。
当時(2019年)は、2巻と3巻が日本語に訳されていなかったため、
英訳を取り寄せました。(アメリカで"Three Body Problem"は大ヒットしています)
2巻を半年かけて読み終え、3巻を読み始めましたが、
700ページ中200ページ読んだところで、内容が難しくて急に理解できなくなりました。
「私の英語力がないのかな。日本語で読めば、分かるのかな…」
そう思って先月、体調を崩して寝込んだ時、日本語訳『死神永生』のオーディオ版をダウンロードして、
ベッドで聴いていました。その結果…
「日本語でも、結局難しくて、わからない。。」
superstring theory, antimatter, gravitational waves, neutrino, four dimensionsなどの科学用語が、全く意味が分からなかったのですが、
日本語で「超ひも理論、反物質、重力波、ニュートリノ、四次元」と言われたところで、難しくてわかりません。
どうやら、これは私の英語力というより科学の知識がないのが原因だと気づいてからは、
「科学的なことが分からなくても、人間ドラマを楽しめば良いののね!」と悟りを開いて、
その後は止まらなくなって一気読みでした。
この小説を読んで、初めて「フェルミ推定」という言葉を調べました。
また、最後まで辞書を引かずに放っておいた単語に"coordinate"があります。
私は勝手に「”存在感”っていう意味でしょ?」と思っていましたが、昨夜、ふと思いだして辞書を引いたら「座標」という意味だと判明。確かに文脈に合います。自分の勉強不足を反省しました。
ニュートリノは、よく考えると、小柴昌俊さんがノーベル賞を受賞した研究で知られています。
antimatterは、ダン・ブラウンの小説"Angels and Demons"の冒頭に出てきた、あれですね…。
昔読んだ本の小さなエピソードが思い出されて、それらの点と点をつなげていくと線で繋がって、『三体』の理解が進んで、何倍も深く理解できて、面白くなるのでしょう。
これからも本を読み続けたいと思うし、読まなければならないと思いました。
もう一度書きますが、このスケールの大きい科学小説『三体』の存在に感謝、そして、これを世に生み出してくれた作家の劉慈欣さんに、敬意を捧げます!!
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