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アメリカ留学高校生に役に立つ本

★ペンシルバニア州に1年留学した高校生に喜ばれた本
こんにちは。(昨日の続きです)

私の塾に通う高1の女の子Aちゃんが、2018年8月~翌年7月まで、アメリカのペンシルバニア州にホームステイし、現地の高校に留学することになりました。
Aちゃんは真面目で優秀な生徒さんで、5月くらいから私にアメリカの高校や生活について、いろんな鋭い質問をしてくれました。その中に・・・
「留学準備のため、私の高校の先生が本を貸してくれましたが、少し難しすぎました。由紀先生、何かおすすめの本があれば、お薦めしていただけませんか?」
というリクエストがありました。

留学といえば、大学時代5週間UCSDのサマーコースを履修していただけの私に、良い本の助言ができるとは思えませんでしたが、彼女に貸したのは次の3冊です。

1.『レイコ@チョート校』岡崎玲子著
https://amzn.to/3iyfTuc

2.『受けてみた!フィンランドの教育』実川真由著
https://amzn.to/3aozXfU

3.『アーミッシュの赦し』ドナルドBクレイビル著
https://amzn.to/3fSFEnd

1の本は、アメリカの名門寄宿高校に留学した日本人の岡崎玲子ちゃんの手記です。2000年に出版されており、やや内容が古い気がしましたが、日本人高校生がアメリカに留学する際、参考になるかと思って貸しました。(この記事の写真はチャート校です。)

2の本は、日本人高校生・実川真由ちゃんが、フィンランドの高校に留学した経験を綴った手記です。真由ちゃんの英語やフィンランド語の学習法、ステイ先の家族やクラスメートとの人間関係の作り方が、参考になると思いました。

3の本は、アメリカのペンシルヴァニア州で2006年に起こった、大変悲しい事件を綴ったドキュメンタリーです。
アーミッシュ(独自の宗教様式を持ち、自給自足の生活をするキリスト教徒の少数民族)の村で、銃乱射事件が起こり、5人の子供達が亡くなりました。しかし村の人々は、犯人とその家族を赦しました。
Aちゃんが留学するペンシルヴァニア州で、この事件が起こっているので、知識を持っておいた方が良いと思い、勧めました。
(たまたま、私が所属している塾で、先生がこの本を課題図書にして下さり、友人の間でも話題になっていました。私は英語版しか持っていなかったので、Aちゃんは図書館で日本語訳を借りて読んだそうです。)

★☆★☆★

Aちゃんは、どの本も1週間で読んできました。
「すごく良かったです!ありがとうございます!」と何度もお礼を言って返してくれました。

特に、1と2の本は、自分の勉強法のために非常に参考になり、
「玲子ちゃんと真由ちゃんに刺激を受けました!2人の勉強法を私も真似しています!」とのことでした。
(恥ずかしいことに、私は2冊の内容をほとんど覚えていないのですが・・・)

さて、1年間の留学生活を終えたAちゃんは、昨年夏、私の塾まで挨拶に来てくれました。
私の顔を見るなり、Aちゃんが言ったことは、
「由紀先生に借りた本が、すごく役に立ちました!」

詳しい話を聞いてみました。

まず、『アーミッシュの赦し』。
Aちゃんがホームステイしていたご家族のお父様は、お医者様でした。
彼は、2006年にアーミッシュの村で銃乱射事件があった時、レスキュー隊の一員として、ヘリコプターに乗って、被害者の子供達を助けに行ったそうです。
Aちゃんは「本を読んで、その事件について知識があったので、ステイ先のお父さんと話した時に喜んでもらえたし、私自身もいろんな貴重な質問ができました!」と、目をキラキラさせながら話してくれました。

次に『レイコ@チョート校』。
Aちゃんのホストファミリーのお父さんが、ある時、お友達を家に招いて、ディナーパーティーをしたそうです。
そのお友達の男性は、チョート校の卒業生だったそうです。
Aちゃんは本を読んでいて、チョート校に関する知識があったので、いろんな話ができて、お友達の男性に喜ばれたそうです。

・・・そんなわけで、私自身は経験不足(留学は5週間しかしたことがありません)、指導力不足なものの、
良い本を薦めたお蔭で、生徒さんに役立ててもらえたようで、
「良い本を知っていて、本当に良かった・・・」と、ほっと一安心しました。

良い本を読んでいると、誰かの役に立つことができます。
だから、これからも本を読み続けたいと思います。

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